思い出しそうで思い出せない何かが、空中に漂っているように感じることってありませんか?
ものすごく楽しい夢を見たのに、どんな夢だったか思い出せないもどかしさみたいな。
寝起きの頭に残っていた夢の断片から、夢の全体像を思い出せた時の快感もありますよね。
そういう意味で、私の即興は夢日記みたいなものかもしれません。
最初の頃は、目が覚めた瞬間、耳の中に微かに聞こえている音を残したくて、枕元のスマホに録音していました。
そのうち、起きていても耳を澄ませば、静寂の向こうに、その日その時その瞬間の音が感じられることがわかりました。
そこって、どこ?
この世であってこの世じゃないような気がします。
良いのか悪いのか?
正しいのか間違ってるのか?
私の体は使っているけど、私は観察日記をつける側なんです。
今日のメダカはどうかな?
今日の朝顔はどうかな?
という感じです。
そんな個人的趣味をなぜアップするようになったのか?
この感覚に一番近い言葉が、キャッチ・アンド・リリースだと思いました。
釣った魚は海に戻したい。
私のイメージの中では、ネットの巨大な海のどこかで、私を通過した小魚が700匹くらい泳いでいます。
ちなみに、旅行も留守も多いので、ストックしてある中から、その日の気分で一つ選んでタイトルをあとからつけています。
写真は、モン・サン・ミッシェルから見えた夕日です。
すごく既視感のある景色でした。
夢の中から取ってきたみたい。
真ん中のゴミみたいな黒い点を拡大するとかっこよく鳥が飛んでるところがポイントです。
こちらは夜のモン・サン・ミッシェル。