『夜の鳥』の楽譜の最後のページに、仲俣さんの言葉が載っています。
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<夜の鳥>ーピアノのためのー
仲俣 申喜男(なかまた のぶきを)
畏怖と賛美の対象であった『夜』は、今ではすっかり色褪せ、昼の延長にすぎなくなってしまった。しかし、大自然の奥深くわけ入り、満天の星空の下にただ一人身を置くとき、夜は依然として太古からの神秘の力を保ちつづけているのを、ひしひしと感ぜずにはいられない。
沈黙の暗闇……密やかな、しかし無数のざわめき……何ものかの気配に充ち満ちた夜の静寂(しじま)……突然、夜の鳥が鋭く啼く……。
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「夜は依然として太古からの神秘の力を保ちつづけている」
と書いて作曲した仲俣さんは、もう何年も昏睡の闇の中にいるのです。
さらに自身の曲の中に登場する鳥は、
「あるー天翔けるー無垢の魂のー象徴である」
との解説もありました。
今どんな暗闇を見て、何を感じているのでしょう。
あ!
鳥は、あの世とこの世を行き来できる存在の象徴なんだから、そこに鳥はいるんですね。
よかった!
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(一日一即興759日目2019年1月6日)
一日ひとつ即興演奏をしています。
なにも考えず、その時その空中に漂っているものをピアノに渡す実験です。