● 大学を卒業すれば、将来安泰なのでしょうか?高学歴ニートに思うこと
こんにちは^^ 不登校カウンセラーの野田祐佳里です。
昨日は、令和の幕開けということで、日本全体がお祭りムードでしたね。
平成の改元の際は、昭和天皇が崩御されたことで、日本全体が喪に服していましたが、
生前退位されると、ここまで雰囲気が変わるんだな…
と改めて実感しました。
さて、本日の本題です。
思春期子育てアドバイザーの道山ケイ先生のブログに、
という記事がありました。
一説によると、東大卒の2割がニート(進学や就職をしていない)という状況にあり、
その理由として、
自分の本当にやりたいことが見つかっていない
与えられた勉強以外の自分に向いていることが分からない
ということが書かれていました。
世間が一目置いたり、尊敬されるような大学を卒業しても、
自分がどのようなことが好きでやりたいか?
この先、どのように生きていきたいか?
このようなことが自分で分かっていないと、
その先の人生でつまづきやすくなってしまうのかなと思います。
要は、勉強だけでは、充実感を得られる人生を送ることは難しいのですね。
ストレートで、東大合格、理系学部、院卒というエリート街道を進んできたが、
現在はニートであるお兄さんを持つ、妹さんのブログが興味深かったので、
紹介させてもらいますね。
東大卒ニートの兄にみた、キャリア選択の難しさと間違った「甘え」①
東大卒ニートの兄にみた、キャリア選択の難しさと間違った「甘え」②
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兄が大学入試で東大を志願したのは、
「特にやりたいこともなりたいとかはないけど、自分の能力でどこまでいけるか試したかった」からだ、という。天才ゆとりか・・・。
(私の数少ない東大生の知り合いはみんなそんなかんじだ。東大あるあるなのだろうか)
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と書かれているように、お兄さんは勉強以外のことも何でも器用にこなし、
特にやりたいこともないけど、自分の実力を試すために頑張りたい
と東大を志望して、頑張ってこられたのですね。
でも、東大というのは、勉強ができる人の集まりなので、
その中で勝ち続けるというのは難しく、劣等感を感じてしまうのですね。
(この辺りについては、学年の半数以上が東大に進学する国立の進学校に通っていた友人から、
その進学校で勉強ができない人の劣等感はハンパないと、聞いたことがあります。
私達から見れば、何で???という感じなのですが。)
そのような挫折感や、やりたいことが特に見つからないこと、
そして、注目したいのが、
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どうして彼はこんな風になったのか。
彼の持って生まれたパーソナリティーの問題もあるが、特に
父親との強い軋轢が今も彼を毒しているのが一番の原因のようにおもう。
= 中略 =
父はどうやら「兄が自分の意思で決めて、失敗したこと」にケチをつけたいのだった。
兄はその言葉を間に受け、いっそうどんどん落ち込んでいった。
そして私や母がかける慰めの言葉は、本人には届かないものになっていった。
兄はそうして、鬱のような症状を発症するようになった。
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と書かれているように、
お父さんがお兄さんのやりたいことを否定してきたこともあって、
親子関係が悪くなっているということです。
いくら、勉強や様々なことを上手くこなすことができても、
親から自分を認めてもらえないと、自分を肯定することができずに、
なかなか前に進むことができないのかな…と思います。
親がわが子の自立や、幸せを考えるなら、
いい学校に行くことや、勉強にこだわるよりも、
本人が決めたことを尊重し、応援すること、
自分の本当に好きなことや、やりたいことを見つけること
が大切なことが、よく分かる記事だったと思います。
令和の幕開けあたって、この記事が
お子さんや自分の本当にやりたいことを見つめるきっかけになれば、うれしく思います。
親御さんが自分の人生を生きられるようになる
UMI10期マスターは5月末募集開始、7月開講です。
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応援ありがとうございました^^
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