不登校の回復に必要なのは、「主体性」を取り戻すこと

 

「どうしたら学校へ行く気になるんですかね?」

 

不登校の相談で、お母さんから最も多く受ける質問です。

 

 

でも、

学校へ行くことよりもに大切なのは、

子どもが「自分で決める力(主体性)」を取り戻すことです。

 

 

 

不登校になる子どもの多くは、とても真面目で周囲に気を遣うタイプ。

 

 

「先生に迷惑をかけたくない」
「親を悲しませたくない」
「友達に嫌われたくない」

 

 

周囲を優先するうちに、

自分が本当はどうしたいのか分からなくなってしまいます。

 

 

そして心が限界になると、

「学校へ行けない」という形でブレーキがかかるんです。

 

 

 

 

不登校は、子どものSOS

心理相談室「太陽」の長島房子です。

 

不登校やひきこもりについて考えよう会♬

 

 

 

  ▶小学5年生A君の事例

(守秘義務のため、典型的な事例をMIXした架空のエピソードです)

 

 

小5のA君は、勉強も真面目で、

先生からも「いい子」と言われていましたが、不登校になってからはゲームばかり。

 

 

お母さんは毎日のように、

 

「今日は行けそう?」
「宿題だけでもやろうか?」

 

と声をかけていました。

もちろん、心配だからでしょう。

 

 

でも、そのたびにA君は、

 

「分かんない」
「別に・・」

 

としか答えません。

 

 

お母さんは

「一体何を考えているのか分からない」と苦しんでいました。

 

 

 

 

◎そこで私は、お母さんに一つだけお願いしました。

 

 

「子どもの代わりに決めることを、減らしませんか?」

 

 

 

たとえば、

 

  • 昼ご飯は何食べる?
  • 夕方に散歩する?しない?
  • 今日は洗濯物をたたむ?食器を運ぶ?

 

 

 

 そんな小さな選択を、A君自身に任せてもらいました。

 

 

最初は「どっちでもいい」ばかりでした。

 

 

 

それでも、

お母さんは急がせず

 

「決まったら教えてね」

 

と待ちました。

 

 

 

 

すると数週間後、

 

「今日はカレーがいいな」
「洗濯ならやるよ」

 

と、自分から答える場面が少しずつ増えてきたのです。

 

 

(*_*)

 

 

それから数か月後には、

自分で机の上をきれいに片付けました。

(頼んでないのに、やったことはほめてくださいね)

 

 

おまけに、「友達と会ってみようかな」と話したので

お母さんは本当にビックリ!

 

 

(゚∀゚)

 

 

 

 

「自分で決める感覚」が戻ってきたんですね~♪

 

 

 

テネリフェ島にて

 

 

 

 

 

♡親ができること

 

 

不登校の回復とは、

 

「自分はどうしたいのか」を感じ、自分で選び、自分で動けるようになることです。

 

 

 

 

その力は、大きな決断ではなく、毎日の小さな選択の積み重ねの中で育っていきます。

 

 

 

 

私たち親は、つい正しい道へ導こうとしますよね。

(私がそうだったんです)

 

 

 

でも、それが続くと、

子どもは「親が決めてくれるのを待つ子」になるんです。

 

 

 

 

子どもの人生を歩くのは、子ども自身ですよね~

 

 

だから、

親がすべてを決めないで

子どもが安心して「自分で決められる環境」をつくることが、

不登校からの回復には大きな力になります。

 

 

ここがしっかりできないと

再不登校になることもあります。

 

 

 

もし、子どもが自分のことなのに

 

「何も決めようとしない」

「ボンヤリして、どうすればいいか分からないみたい」

 

 

な状態が続いているなら、

主体性が疲れ切っているサインかもしれません。

 

 

 

 

主体性は、子どもの中にもともと備わっている力です。安心できる環境の中で、その力は育っていきます。

 

 

 


「つい口を出し過ぎてしまう」

そんな悩みを抱えている親は結構多いんです。

私もそうでした・・。

 

 

 

(-_-;)

 

 

 

 

 

心理相談室では、子どもの主体性を大切にしながら

回復を支える具体的な方法を、ご家庭の状況に合わせてお伝えしています。

 

 

 

スクールカウンセラーや発達障害支援センターでの経験を活かして

子どもの発達や心の状態に合わせた関わり方を、一緒に考えます。

 

 

 

 

すっかり元気になった生徒や保護者から

いただいた手紙です~♪

 

 

 

 

 

 

♣「自己受容」について、英訳本を出版しました~♪

 

 

 

20代のAさんが、幼児のようになった理由

 

「うちの娘は、私が少し買い物に行こうとするだけでも怒るんです」

 

 

初めてオンラインでお会いした母親は、

 

 

「まるで幼稚園児みたいで・・」

と疲れた表情で力なく話してくれました。

 

 

もうその大変さが手に取るように伝わってきました。。

 

 

 

 

不登校は、子どものSOS

心理相談室「太陽」の長島房子です。

 

メキシコの養護施設にて

 

 

 

 

 

  ▶Aさんは中3から不登校

(守秘義務のため、典型的な事例をMIXした架空のエピソードです)

 

 

高校受験について考える時期になってから

不登校が始まったことで

両親の焦りは相当なものだったと想像できました。

 

 

しかし父親は、「学校に行きなさい💢」と毎日のように怒鳴るだけ。

 

 

母親には、「お前が甘やかすからだよ!と怒り、

一緒に考えてくれるような夫婦関係ではなかった・・。

(私は、母親の大変さを感じました)

 

 

 

その後、通信制高校に進学はできたが、

卒業することはできなかった。

 

 

 

そのまま20代になっても家から出られず、

母親が少し外出しようとすると激しく引き止める。

 

 

 

時には怒鳴り、物を投げ、家庭内暴力になることもある。

「怖くてどうすることもできないんです」

 

 

一見すると「わがまま」や「甘え」のように見えるかもしれませんよね。

 

 

でも、

これは心が幼い頃の安心を求めて退行している状態。

 

 

 

 

メキシコのトマト売り場

 

 

 

 

思春期の発達が止まると何が起こるの?

 

思春期になると、本来は親とのスキンシップは少しずつ減り、

友達や社会へ関心が広がっていきます。

 

 

 

ところが、

不登校や強い不安が続くと、

心は「一番安心できた時代」に戻ろうとします。

 

 

 

抱きつく、そばから離れられない、母親を独占したがる・・。

まるで幼い子どものような姿になります。

 

 

 

そして、お母さんが外へ出ようとすると、

「置いていかれる」
「見捨てられる」

 

 

 

そんな恐怖が一気にあふれ出し、怒りや暴力という形で表現されている状態でした。。

 

 

 

暴力だけを止めようとしても、その奥にある不安が解消されなければ改善は難しい。

 

 

 

 

メキシコのアボカドはめちゃ大きかった~♪

 

 

 

 

 

「相談に行ってくるね」の一言が変えたもの

 

 

このご家庭では、

お母さんは美容院や買い物を何度も我慢していました。

 

 

 

まず私は、長い間の母親の苦労を労いました。

そして、お母さんに一つだけ言葉を変えていただきました。

「買い物に行ってくるね」

じゃなく、

 

 

 

「Aが苦しんでるから、お母さん相談に行ってくるね」

そう伝えてみてください、とお願いしました。

 

 

 

するとAさんはしばらく黙り込み、

「・・相談なら仕方ない・・」

と、初めてお母さんの外出を認めたのです。

 

 

 

これは、お母さんが自分を置いて楽しみに行くのではなく、

自分のために動いてくれていることが伝わったからでしょう。

 

 

 

 

パナマ運河を通過~♪

 

 

 

 

 

Aさんの回復は、お母さんの安心から始まった

 

この出来事をきっかけに、

お母さんは定期的にオンラインカウンセリングを受けてくれるようになりました。

(スーパーの広い駐車場からのようでした)

 

 

 

すると、お母さん自身の不安が少しずつ軽くなり、

Aさんとの距離の取り方も変わっていきました。

 

 

 

その後、「娘が一人で美容院に行ったんですよ」と嬉しそうな母親の報告がありました。

(自分で電話予約もしたそうです)

 

 

 

子どもの回復には、お母さん自身が安心できる場所を持つことが欠かせません。

 

 

 

子どもの心は、お母さんの心を映す鏡のようなところがありますから。

 

 

 

 

お母さんが一人で抱え込まなくなることが、

子どもの回復への第一歩になることを実感した事例です。

 

 

 


パナマ運河では、

両端にあるこのような機械で船を引っ張っていました。

 

 

 

 

 

♡私が伝えたかったこと

 

不登校が長引き、家庭内暴力や母子密着が強くなっている場合は、

心が安心を求めて「退行」してしまうことがあります。

 

 

 

退行して幼児のように甘えることと

家庭内暴力は、一見すると正反対の行動に見えるかもしれません。

 

 

 

しかし、その根っこには共通する心理があります。

 

 

 

それは、「安心感の不足」と「自分の感情をうまく処理できない苦しさ」です。

 

 

 

母親は子どもにとって一番身近で頼れる存在です。

そのため、

安心を求める気持ちは母子密着として現れやすくなります。

 

 

 

一方で、母親からの期待や励まし、何気ない声かけさえも

プレッシャーとして感じられるほど心に余裕がなくなると、

抑えきれない苦しさや怒りが家庭内暴力という形で表現されることがあります。

 

 

 

 

つまり、甘えも暴力も、どちらも「助けてほしい」「安心したい」という心のサインなんです。

 

 

 

 

 

【要注意】

 

甘えは受け止めつつ、暴力は絶対に受け入れないで!

 

 

 

暴力が始まったら、説得はせず、一旦距離を取ってください!

※ひどい暴力の場合は、通報することも必要な場合があります。

 

 

 

声は低く短くして

「今は離れるね」

「落ち着いたら話そう」とだけ伝えてください。

 

 

 

(暴力を振るわせると

子ども自身が自己嫌悪に陥り、罪悪感を抱えます。)

 

 

 

このような場合は、母親だけで抱え込まず、専門家とつながってくださいね。

それが、止まってしまった心の成長を再び動かし始める、

大切なきっかけになりますから。

 

 

 

対応に悩むときは、お気軽にご相談ください。

応援しています。

 

 

 

 

 

 

♣「自己受容」について、英訳本を出版しました~♪

 

 

 

 

親の「勉強しなさい!」は逆効果?

 

「受験生なのに毎日ベッドでゴロゴロしてるんだから、

焦らない親なんていないでしょ💢」

 


まあ普通そうですよね。

 

 

「進路はどうなるの?」

「このままじゃ手遅れになるかも!」

 

 

と心が千々乱れていると思いますが

とりあえず、落ち着いて

「子どもと一緒にアイスを食べましょう」

 

 

えっ?

 

 

「そんな悠長なこと言ってられないよ💢」

 

 

と突っぱねたくなるのが親心だと思います。

私もそうだったので、

あえてお伝えしたいのです。

 

 

「アイスを食べる時間」こそが、

受験に向かうための最優先の戦略なのだということを。

 

 

その理由を、中3生の心理を踏まえてお話ししますね。

 

 

 

不登校は、子どものSOS

心理相談室「太陽」の長島房子です。

 

アラスカ州にて

 

 

 

 

事例:中3のAさん(動画とSNSに没頭する夏)

(守秘義務のため、典型的な事例をMIXした架空のエピソードです)

 

 

中学3年の暑すぎる夏休み。

 

(-_-;)

 

進路希望調査の紙は白紙のまま、部屋でスマホを眺める日々。

 

 

 

「言うまいと思えど今日の暑さかな」・・でついつい

 

 

「少しは勉強したら?」

「将来どうするの?」と声をかけてしまうと・・。

 

 

 

すると「うるさい!」

「どうせ私なんて無理だよ」

と部屋に閉じこもってしまいます。

 

 

 

一見、

何も考えていないように見えるAさんですが、

 

 

「現実から逃げている自分」に一番失望し、

猛烈なプレッシャーと恐怖でパニックになっているのです。

 

 

 

 

なぜ「勉強の促し」ではなく「アイス」なのか?

 

 

エネルギーがゼロ(不登校)の状態で

「勉強」という負荷をかけるのは、

 

 

「ガソリン切れの車にアクセルをべた踏みしている」のと同じです。

 

 

 

エンジンは空回りし、やがて壊れてしまいます。

 

 

 

  1. 子どもは「怒られる」「責められる」と警戒している


親が部屋に近づくだけで、

子どもは「また進路の話をされる」と身構えています。

 

 

脳が警戒モード(ストレス状態)にあるとき、

人は勉強などの複雑な思考ができません。

 

 

 

 

  2. 「アイス食べる?」が警戒を解除する

 


「勉強しなさい」ではなく

「アイス食べる?」という無害な問いかけは、

子の警戒モードを解く「安全信号」になります。

 

 

「怒られないんだ」

 

「ママは私を責めないんだ」

 

 

と安心できて初めて、

子どもの心に「エネルギー(ガソリン)」が溜まり始めます。

 

 

 

 

  3. 動くためのエネルギーは「安心感」からしか生まれない

 


充電が完了して初めて、

「このままじゃまずいから、通信制高校の資料でも見ようかな」

という自主的な行動力が湧いてきます。

 

 

 

親がさせるのではなく、

子ども自ら動き出すための必須プロセスが

「エネルギー補給(=のんびり過ごす時間)」なんです。

 

 

 

アラスカの海で

エネルギー補給してきました~♪

 
 
 
 
 

親にやってほしい具体的な3ステップ

 

 

 1. 「心の安全基地」を作る(アイスの法則)

 

「進路」や「勉強」の話題は一旦横に置き、

日常のたわいもない会話を1日1回作ってみてください。

 

 

「アイス食べる?」

「今日の夕飯何がいい?」で十分です。

 

 

 

子どもが食べたいと言ったものを一緒に作るのもおススメ!

 

 

 

親が焦りを手放し、

日常の温度感を下げてあげることで、家庭が充電場所に変わります。

(これホント難しいんですけどね)

 

 

 

 

 

 2. 「動かないこと」を充電だと捉え直す

 


ベッドから動かないのは、

サボっているのではなく「必死に心を休ませている状態」です。

 

 

「今は秋以降に動くためのエネルギーを蓄えているんだな」

と見方(リフレーミング)を変えてみましょう。

 

 

 

 

 

 3. 不安は「専門家」へ

 

親の焦りや不安を子どもにぶつけると、

お互いにパンクします。

 

 

 

子どもを追い詰める言葉を使わないように

(追い詰めても良いことはありません)

感情のコントロールをしてくださいね。

 

 

 

不安や具体的な進路相談(通信制高校など)は、

専門機関など外部のプロにぶつけて解決していきましょう。

 

 

 

 

メキシコのスイカ売り場にて~♪

 

 

 

 

夏休みに「アイスを食べて心を休ませること」は、決して諦めでも放置でもありません。

 

 

 

「秋以降に子どもが自分の足で立ち上がるための、

最も合理的で効果的な準備」なんですよ。

 

 

 

 

まずは親自身も

「ちゃんとしなきゃ」という肩の荷を少しだけ下ろしてね。

 

 

 

子どもが幼かった頃の写真を子どもと一緒に眺めて思い出話をしてあげて~♪

 

 

 

 

自分がどのように愛されて育ったのかを聞くことは、

子どもの心を安定させる方法としてオススメします。

 

 

 

「勉強しなさい💢」の言葉より効果ありですよ。

 

 

 

 

 

 

空気には説明書がついてない?

 

「どうして友達とうまくいかないんでしょうか?」

 

不登校の子をもつ親から、この質問を本当によくいただきます。

 

 

発達障害(特にASD:自閉スペクトラム症)の子どもは、

年齢によって困りごとが変化します。

 

 

ステージが変わるたびに新しい課題が出てくるんです。

今日は、その成長の道のりを一緒に見てみましょう。

 

 

 

不登校は、子どものSOS
心理相談室「太陽」の長島房子です。

 

 

アラスカ州にて

 

 

 

 

 

① 乳幼児期(0~3歳)

 

 

あれ?ちょっと違うかも…

 

 

この時期は、乳幼児健診で気づくことがあります。

 

 

 

・名前を呼んでも振り向かない
・目が合いにくい
・指さしが少ない
・同じ遊びを何度も繰り返す
・ミニカーを走らせず、きれいに並べて満足する

 

 

もちろん、これだけで発達障害とは言えません。

子どもの発達には個人差がありますから。

 

 

 

 

それでも、「何となく育てにくいな」と感じるお母さんの勘は、よく当たるんです。

 

 

 

 

 この時期にできること

 

その子が興味を持っていることを一緒に楽しみましょう。

 

 

「目を見なさい!」より、
「おもしろかったね~♪」

 

 

その積み重ねが、コミュニケーションの土台になります。

 

 

 

寝る前の絵本や紙芝居の読み聞かせは特におすすめ♪

 

 
 

 

南アフリカにて

 

 
 
 

 

② 幼児期(4~6歳)

 

 

幼稚園や保育園に入ると、集団生活が始まります。

 

 

 

すると、

 

・順番を待てない
・自分の好きな話しかしない
・友達のおもちゃを急に使ってしまう

 

などが目立ってきます。

 

 

 

もちろん本人に悪気はなく、意地悪なんかじゃありません。

 

 

 

 

相手は今どう思っているかな?を想像することが苦手なんです。

 

 

 

だから「空気を読んで!」と言われても、

「えっ?」という感じ。

 

 

 

 この時期にできること

 

 

ごっこ遊びや絵本がおすすめ。

 

 

 

「うさぎさんは、今どんな気持ちかな?」


「もし〇〇だったらどうする?」

 

 

こうした遊びが、相手の気持ちを考える練習になります。

 

 

 

図書館で好きな本を選び、「どう感じた?」などと聞いてあげてくださいね♪

 

 

 

バンクーバーにて

 

 

 

 

③ 小学生

 

 

ルールは分かる。でも、人のルールは難しい。

 

 

勉強はできるのに、友達関係で悩み始める子が増えます。

 

 

たとえば先生が、

 

「適当にグループ作って」

 

と言うと、頭の中は大混乱。

 

 

「適当って何人?」と、本気で困ってしまいます。

 

 

 

また休み時間になると、

大好きな電車や恐竜の話をノンストップ。。

 

 

 

友達は途中で離れていても、

本人は「今日は盛り上がった!」と思っていたりします。

 

 

 

 

 この時期にできること

 

「なんで分からないの!」ではなく、具体的に教えてあげましょう。

 

 

「相手が3回うなずかなかったら、一度質問してみよう」


「話す時間と聞く時間は半分ずつだよ」

 

 

 

見えないルールを言葉にして教えると、理解しやすくなります。

 

 

バンクーバーオリンピックの聖火台~♪

 

 

 

 

 

④ 思春期(中学生・高校生)

 

 

急に難易度が上がる時期

 

 

 

思春期は、人間関係が一気に複雑になります。

 

 

 

・LINEの既読無視
・遠回しな言い方
・グループの空気
・冗談なのか本気なのか?

 

 

 

昨日まで遊んでいた友達が、今日は急によそよそしい。

 

(-_-;)

 

そんな「目に見えないこと」が急に増えます。

 

 

 

これは発達障害の子どもにとって、とても疲れる世界です。

 

 

だから

学校から帰るとぐったり
家ではゲームばっかり

 

 

 

ゲームが好きというより、人間関係で消耗した心を回復させている場合も多いです。

 

 

 

 

 この時期にできること

 

まずは安心できる家庭環境が大事ですよね。

 

 

そして

「今日は疲れたね~」

 

 

この一言だけで救われる子どももいます。

 

 

必要に応じて、スクールカウンセラーや公認心理師・臨床心理士など専門家につながることも大切です。

 

 

 

 
 
 
 
 

 

⑤ 高校卒業後・成人前

 

 

社会は説明書なしで始まる

 

アルバイトや就職では、学校以上に

「言わなくても分かるよね」の世界。

 

 

でも、発達障害の人にとって、

この「言わなくても」が一番難しいのです。

 

 

 

「電話お願いね」と言われても、何をどう話せばいいか分からず固まってしまうこともあります。

 

 

 

 この時期にできること

 

社会に出る前に、生活スキルやコミュニケーションスキルを一緒に練習しましょう。

 

 

 

家事を手伝ってもらい、生活スキルを身につけて!「ノー」と言う練習もしておきたいですね。

 

 

 

子どもが家庭の中で安心して自己主張できていますか?

 

 

アルバイトやボランティア、地域活動など、小さな成功体験もおすすめです。

困りごとが大きい場合は、発達障害者支援センターや就労支援機関を利用することも有効です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「できない子」じゃなく、「説明書が必要な子」

 

発達障害の子どもたちは、「人が嫌い」なんじゃありません。

「人との付き合い方が、少し分かりにくい」だけなんです。

 

 

 

周囲が分かりやすく伝える工夫をすれば、

それだけで子どもの安心感は大きく変わります。

 

 

 

その安心感こそが、社会へ羽ばたくための一番大切な土台になります。

親は焦らず、ゆったりとした対応をしてあげてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発達障害(特にASD:自閉スペクトラム症)の相談で、

このような声をよく耳にします。

 

 

コミュニケーションが苦手というと、「人と話せない人?」と思われがちですが、

そうではありません。

 

 

 

「相手の気持ちや場面に合わせてやり取りすること」が苦手

 

という意味です。

 

 

 
不登校は、子どものSOS
心理相談室「太陽」の長島房子です。
 
 
 
 

 

「空気を読む」が難しい?

 

 

  ▶小学2年生のA君

(守秘義務のため、典型的な事例をMIXした架空のエピソードです)

 

 

休み時間になると、

自分の大好きな昆虫の話を延々と続けます。

 

 

 

友達が途中であくびをしても
「もう遊ぼう」と言っても

A君は気づきません。

 

 

 

A君は、
「楽しい話をしている」
つもりなんです。

 

 

 

ところが相手は、

「話を聞いてもらえない」

と感じてしまいます。

 

 

 

もちろんA君に悪気はありません。

 

 

 

 

相手の表情や気持ちを読み取りながら、会話を調整することが苦手。

 

 

なんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

言葉をそのまま受け取る

 

たとえば、

「適当にやっておいて」

と言われると

 

 

「適当って何?」
「どこまでやればいいの?」

 

 

と混乱します。

 

 

 

また、

「そのくらい分かるでしょ」

と言われても

何を分かればいいのか分かりません。

 

 

 

曖昧な表現よりも、

「プリントを3枚コピーしてください」

のような

具体的な言い方の方が理解しやすいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の気持ちを言葉にすることも苦手

 

 

学校で嫌なことがあっても、

「どうしたの?」と聞かれると、

「別に」

と答える子もいます。

 

 

 

本当に何もないわけじゃありません。

 

 

 

 

自分の中で起きていることを整理して言葉にすることが難しい。

 

 

 

 

そのため、突然泣いたり怒ったりして、

周囲からは「えっ??」

と思われることがあります。

 

 

 

しかし本人の中では、

何日も我慢が積み重なっていたりします。

 

 

 

 

 

 

 

乳幼児健診で指摘されることもあります

 

 

1歳半健診や3歳児健診では、

 

 

・目が合いにくい
・名前を呼んでも反応が少ない
・指差しが少ない
・言葉の遅れ
・同じ遊びを繰り返す

 

 

などから発達の特徴が見つかることがあります。

 

 

 

 

しかし、

軽度の場合は幼児期には目立たず、

小学校に入ってから

 

 

「友達関係がうまくいかない」

「集団生活についていけない」

 

 

ことで初めて気づかれるケースもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、親はどうすればいいのでしょうか?

 

 

大切なのは、

 

 

「特性を理解して育てる」ことです。

 

 

 

 

コミュニケーションは、

「経験」と「練習」で少しずつ育っていきます。

 

 

 

 

たとえば、

 

  • 「今、相手はどんな気持ちかな?」と一緒に考える

  • 絵本やドラマを見ながら気持ちを話し合う

  • 家族で順番に話す練習をする

  • 曖昧な指示ではなく具体的に伝える

  • 成功したコミュニケーションをたくさん褒める

 

このような積み重ねが、社会性を育てていきます。

 

 

 

また、困りごとが続く場合は、まず小児科や児童精神科、発達外来などに相談し、

必要に応じて発達検査を受けると、得意なことや苦手なことがわかります。

進路などを考えるときにも参考にできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

「困った子」ではなく、「困っている子」

 

 

不登校の相談の中には、

幼い頃からコミュニケーションの苦手さを理解されず、

 

 

「わがまま」
「空気が読めない」
「協調性がない」

 

 

と言われ続け、自信を失ってしまう子どもがいます。

 

 

 

その結果、

学校という集団生活が苦しくなり

不登校につながってしまった子も多いです。

 

 

 

発達障害の子どもに必要なのは、「もっと頑張りなさい」という励ましじゃありません。

 

 

 

 

「この子はどう感じ、どう理解しているんだろう」と周囲が想像してあげてください。

 

 

 

子どもは理解されることで安心し、

安心できる環境の中で少しずつ人との関わり方を学んでいきます。

 

 

 

コミュニケーションは、

安心できる人との関係の中で育っていきます。

 

 

 

出来るだけ、

「〇〇はどうする?」と意見を聞いて

自己主張の機会を与えてあげて!

 

 

 

 

ここまで一般的なことを書きましたが、

それぞれ個別の対応が必要なので

どうぞストレートな思いをお話しください。

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