不登校の回復に必要なのは、「主体性」を取り戻すこと
「どうしたら学校へ行く気になるんですかね?」
不登校の相談で、お母さんから最も多く受ける質問です。
でも、
学校へ行くことよりも先に大切なのは、
子どもが「自分で決める力(主体性)」を取り戻すことです。
不登校になる子どもの多くは、とても真面目で周囲に気を遣うタイプ。
「先生に迷惑をかけたくない」
「親を悲しませたくない」
「友達に嫌われたくない」
周囲を優先するうちに、
自分が本当はどうしたいのか分からなくなってしまいます。
そして心が限界になると、
「学校へ行けない」という形でブレーキがかかるんです。
不登校は、子どものSOS
心理相談室「太陽」の長島房子です。
不登校やひきこもりについて考えよう会♬
▶小学5年生A君の事例
(守秘義務のため、典型的な事例をMIXした架空のエピソードです)
小5のA君は、勉強も真面目で、
先生からも「いい子」と言われていましたが、不登校になってからはゲームばかり。
お母さんは毎日のように、
「今日は行けそう?」
「宿題だけでもやろうか?」
と声をかけていました。
もちろん、心配だからでしょう。
でも、そのたびにA君は、
「分かんない」
「別に・・」
としか答えません。
お母さんは
「一体何を考えているのか分からない」と苦しんでいました。
◎そこで私は、お母さんに一つだけお願いしました。
「子どもの代わりに決めることを、減らしませんか?」
たとえば、
- 昼ご飯は何食べる?
- 夕方に散歩する?しない?
- 今日は洗濯物をたたむ?食器を運ぶ?
そんな小さな選択を、A君自身に任せてもらいました。
最初は「どっちでもいい」ばかりでした。
それでも、
お母さんは急がせず
「決まったら教えてね」
と待ちました。
すると数週間後、
「今日はカレーがいいな」
「洗濯ならやるよ」
と、自分から答える場面が少しずつ増えてきたのです。
(*_*)
それから数か月後には、
自分で机の上をきれいに片付けました。
(頼んでないのに、やったことはほめてくださいね)
おまけに、「友達と会ってみようかな」と話したので
お母さんは本当にビックリ!
(゚∀゚)
「自分で決める感覚」が戻ってきたんですね~♪
テネリフェ島にて
♡親ができること
不登校の回復とは、
「自分はどうしたいのか」を感じ、自分で選び、自分で動けるようになることです。
その力は、大きな決断ではなく、毎日の小さな選択の積み重ねの中で育っていきます。
私たち親は、つい正しい道へ導こうとしますよね。
(私がそうだったんです)
でも、それが続くと、
子どもは「親が決めてくれるのを待つ子」になるんです。
子どもの人生を歩くのは、子ども自身ですよね~
だから、
親がすべてを決めないで
子どもが安心して「自分で決められる環境」をつくることが、
不登校からの回復には大きな力になります。
ここがしっかりできないと
再不登校になることもあります。
もし、子どもが自分のことなのに
「何も決めようとしない」
「ボンヤリして、どうすればいいか分からないみたい」
な状態が続いているなら、
主体性が疲れ切っているサインかもしれません。
主体性は、子どもの中にもともと備わっている力です。安心できる環境の中で、その力は育っていきます。
「つい口を出し過ぎてしまう」
そんな悩みを抱えている親は結構多いんです。
私もそうでした・・。
(-_-;)
心理相談室では、子どもの主体性を大切にしながら
回復を支える具体的な方法を、ご家庭の状況に合わせてお伝えしています。
スクールカウンセラーや発達障害支援センターでの経験を活かして
子どもの発達や心の状態に合わせた関わり方を、一緒に考えます。
すっかり元気になった生徒や保護者から
いただいた手紙です~♪
♣「自己受容」について、英訳本を出版しました~♪


























