不登校に必ずついて回ってくる大きな課題が「勉強」です。
授業に参加できないことが増えるため、勉強が遅れることに悩む方が多いです。
親子で勉強をしようとしますが、なかなかうまくいかないこともあると思います。そんなときにヒントになる方法をお届けします。
1. 不登校と勉強
2. お子さんとの勉強あるある
① わからないとお互いにイライラする
これが一番多く、一番の課題と言えそうです。
勉強をしているとわからないことが出てきます。考えても答えがわからないとき、学校だったら周りの目があるので我慢できることも、親子だから我慢ができなくなります。
お子さんはだんだんとイライラしてきます。
その様子を見て親御さんもイライラしてきます。
これはお子さんに勉強を教える親御さんが一度ならず経験されていることでしょう。
② 言葉づかいが乱暴になる
「わからない!!!」と怒りながらお子さんに言われると、腹が立つものです。
お互いにヒートアップして「なんでこんなことがわからないの!!」「教え方が下手だからだ!!!」と喧嘩になります。
過去のことを持ち出して「お母さん(お父さん)が昔テストのことを褒めてくれなかったら、自分は勉強が嫌いになったんだ!」ということもあります。
過去のことを持ち出されて、親も冷静ではいられません。やがて大喧嘩に発展することになります。
③ 泣き出すお子さんにイライラする
①、②に関しては、お子さんが反論してくる場合です。
しかし自分の気持ちを言えないお子さんもいます。解けない問題をじっと見つめ、わからないと泣いてしまうこともあります。
わからないならわからないと言えばいいのに、と親御さんは感じてしまいますし、「泣いていても何も解決しない」とも思います。
「どうして泣くの!!」と叱りつけてしまうこともあります。
④ そもそも取り組もうとしない
最も手を焼くのがこのタイプです。反論しても、涙を流しても、勉強をやるのであればスタート地点には立てています。
しかし、いくら声をかけても、動画視聴やゲームから顔を上げません。
本人が「勉強をしたい」というから親は時間を取ってやろうとしているのに、本人は親が思うように動いてくれません。そしてやがて言い合いになり、喧嘩になるパターンです。
おそらく多くの親御さんたちが、ここに挙げられたことは多かれ少なかれご経験があると思います。
私も一人の子の親として、同じ思いを味わっています。
親として、そして勉強を教える専門家として、現実的な対応についてお伝えします。
3. お子さんとの勉強のヒント7選
① 感情が乱れたら、とにかく休憩
お子さんも親もイライラしてきたら、そのまま続けてもそう簡単に収まるものではありません。
この場合は、まず物理的に距離を置き、時間を置くことです。
お子さんが別室に行くか、自分が他の部屋に行くかして、時間を取るようにします。
トイレ休憩を入れるだけでもだいぶ違います。
原始的な方法ですが、これが一番効果があります。
② 勉強は「時間」を決める
理想の勉強法は時間ではなく量です。1時間勉強する、よりも「問題集5ページ終える」方が理想的です。
しかし勉強を再開し始めた頃は、お子さんも勉強慣れしていません。この場合は時間を測るようにします。
10分でも15分でもいいのですが、30分は超えないようにしましょう。
そしてタイマーを用意して、時間が来たら、たとえ途中でもやめるようにします。
「キリがいいところまでやりたい」という気持ちもあると思いますが、お子さんとしては「時間分やった」という状態で続けられても集中力が切れている状態です。
時間が来たら、そこで一旦止めるようにします。
これを繰り返していると、やがて不思議なことが起こります。お子さんのほうから「キリがいいところまでやりたい」と言ってくるようになります。
この言葉を引き出すためにも、時間が来たらピタッとやめることを意識しましょう。
③ 決めた「量」を終えたらそこで終わり
時間も大事ですし、量も大切です。
「今日はここまでやろう」と決めた量が終わったら、たとえ時間が余っていても終えるようにします。
決めた以上のことはしないことが鉄則です。
そしてこれもまたお子さんから「もう少しやりたい」という言葉が出てくるのを待つのです。
お子さんがやりたいのなら、やります。親子で勉強をするゴールは、成績を上げることよりも「お子さんが一人で勉強できるようにする」ことにあります。
お子さんの勉強への意欲が高まっているのなら、それは止めないようにします。
そしてその意欲が出るようにするためにも、決めた以上はしないことを大事にしましょう。
【不登校の勉強法についてはこちらもご覧ください👇】
④ 勉強は「やる気」よりも「習慣」
「勉強にやる気が出ない」という日は誰にでも起こり得ます。
しかし勉強をやる気で取り組んでいると、やる日もあれば、やらない日もあることになります。そうするとムラができ、結局は理解につながらなくなります。
勉強は「習慣」で行います。気持ちが乗らなくても、決まった時間には始めるようにして、決まった時間、量を終えたら、終了です。
やる気というのは、出てからやるのではなく「やっているうちに出てくるもの」なのです。
新しい分野への取り組みが億劫ならば、昨日までのできたところを復習することから始めましょう。やっているうちに調子が出てきます。
⑤ 予定を立てるのはもう少し後
勉強のスケジュールを立てて、その通り取り組めるようになるにはもう少し時間と慣れが必要になります。
またスケジュールを立てるときというのは、気持ちが前がかりになっている時です。かなり無理のある予定を立ててしまいがちです。
予定を立てるよりも、今日できたことを記録するようにします。
ペースが出てきて習慣化してきてから予定は立てるようにしましょう。
⑥ やろうとしないお子さんには逆アプローチ
自分では「やらないといけない」と言っていても、やろうとしないお子さんもいます。
この場合は、決めた時間に親は準備をします。そして時間が来たら、親だけで勝手にはじめ、時間を終えたらやめます。
それをしばらく続けてみてください。
お子さんのタイミングに合わせるのではなく、親のタイミングに合わせてもらうようにすることが大切です。
我慢比べの要素もあるのですが、その時間は本を読んでもいいし、自分の勉強をしても構いません。親は決まった時間に取り組むようにしてみましょう。
⑦ ご褒美はうまく使う
お小遣いをあげたり、欲しいものを購入したりというのは賛否両論あるものですが、うまく使うとご褒美はかなり使えるものになります。
ポイントは「継続」にあります。
一回勉強したら何かを買う、のではなく、勉強をした日はシールを貼って、5枚たまったら、100円ね、というようにしていきます。
金額(他のものでもよい)は高すぎず、低すぎずです。1000円は高いですが、10円は安すぎます。100円〜よくて500円というところではないでしょうか。
継続していけば、ご褒美がある、という思いで習慣化を狙っていきます。
なかなかやろうとしないお子さんには、ご褒美をうまく活用するようにしましょう。
ご褒美の注意点:すでに自分から取り組んでいるお子さんには、ご褒美を上げることで「ご褒美をもらうために勉強している」というように目的が変化してしまうことがあります。
自発的に取り組んでいるならば、ご褒美は無理に考えなくて構いません。
【タイプ別の勉強法についてはこちらをご覧ください👇】
4. 親子だからうまくいかなくて当たり前
気の知れた親子だからこそ、安心できます。一方で安心があるからこそ言葉が乱暴になったり、態度が悪くなります。
学校や家庭教師、塾であれば勉強できるのはそれは他人だからです。
どうしても親子での勉強が難しい場合は、第三者も考えてみましょう。
しかしまずは「うまくいかなくて当たり前だから、イライラしたら休憩しながら短い時間でやってみよう」という気持ちからです。
おわりに
不登校に限らずお子さんの勉強には多くの親御さんは頭を抱えていらっしゃいます。
なかなかうまくいかない場合は、一度ご相談ください。より良い方法について一緒に考えていきましょう。
【不登校の勉強のご相談についてはこちらからどうぞ👇】
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