2019年10月に巡った鹿児島の色んな湯旅、2日目はまだ序の口。
例によってこれまで行程。
＜初日＞
ラーメン楽天 日当山店 (食事)
＜2日目＞
弥次ヶ湯温泉から殿様湯のあった二月田駅方面へ。
線路を越え、殿様湯からも近い河原湯が次の目的地。
まずはこのような案内に出会う。
「河原湯」は「こらん湯」と読む。
そうそう、指宿に「こらんの湯」という宿があるが、こちらとは違う施設なのでお間違いなきよう。
で、この矢印に沿って行くと、何ともシブい建物が現れる。
源泉タンクと湯気抜きを携えた湯小屋で間違いなく、体験入浴はこちらでできるのだろうが、勝手に入るわけにはいかない。
とりあえずまいどの到着写真を。
河原温泉加入会員と書かれたボードにはズラッと名前が並んでいる。
こちらは会員専用のジモ浴場なのである。
加入者以外の入浴を固く禁じますと書かれていれば、やはり入れない。
会員の方がやってきて、一般入浴はあっちだよとその奥を指示してくれた。
ジモ浴場に入りたかったがそう言われたらそうもいかず(^-^;、その指された方向へ。
♨のついた新しめの湯小屋があった。
河原湯 （こらん湯）
これはこれで共同浴場っぽくて悪くない雰囲気
湯小屋の前には魅惑の源泉垂れ流しあり
オレンジ色や緑色が存在感大アリ
こちらの使用源泉がジモ浴場と同じ源泉かは確認できなかった。
そして石碑も祀られていた。
湯谷権現となっている。
近所にある揖宿神社と関係あるのかなどは不明。
湯小屋へ戻ろう。
ジモは年会費だが、こちらは1回300円。
営業時間は7時～20時。
ただし公式ページ(いぶすき観光ネット)では8時～21時になっているので、細かくは要確認で。
年中無休とのこと。
無人のため、また300円を「湯銭箱」へ投入。
着いたのは10時頃。
先客は無し。
終始独り占めで入ることができた。
脱衣所にも入浴料金表が貼ってあった。
三○○円となって、○○に上貼りされた跡があるが、値下げをしたのか。
それとも二五○円とかだったのを、二に棒線を足して三にしたのだろうか…そうは見えないなぁ。
まあいいか
脱衣所と浴場の間にはアコーディオンカーテンがあるものの、基本的に開け放たれているようだ。
浴場が手前右に扇形のかけ湯槽と桶があるものの、洗い場的なスペースはほとんどない。
シャワーもカランも無かった。
天井はまだ新しい感じ。
外からはよく分からなかったが湯気抜きも見える。
もう一度浴場全体図。
手前左側の浴槽がメイン。
奥のL字型の浴槽は歩行浴用。
いずれも湯の投入は止められており、セルフでバルブを開放して投入する方式。
歩行湯は湯が溜まってかなり時間が経っている感じがした。
つまりあまり湯の状態はよくない。
温度も実測36.3度と低く、歩行浴は入らずじまい。
ではメインの浴槽。
メインといってもせいぜい3～4人ぐらいのサイズ。
やはり湯の投入は止まっていたが、状態は悪くなさそう。
僅かに黄色でほぼ透明の湯は、源泉名が「河原湯 8号」。
源泉温度62.4度、pH6.7のナトリウム-塩化物温泉。
成分総計は4.355g/kg。
先述通りバルブは閉じられている。
この時点でまず温度をチェック。
41.3度と悪くはない。
もちろんバルブを開けて、源泉をドバっと投入
塩ビ管は浴槽内に達しているので、浴槽内投入となる。
金気臭と、僅かな焦げダシ臭がある。
塩味と鉄味、淡い焦げダシ味がした。
成分としてはて鉄(Ⅱ)イオンは0.6mgと少ないのだが、他の指宿の湯よりも鉄分を余計に感じた。
実際浴後は手が鉄くさくなったし(^-^;
他の数値としては、ナトリウムや塩化物イオンの他だと、カルシウムの232.1mg、メタケイ酸の242mgあたりが目立つか。
陰イオンでは硫酸イオンが219.5mg、炭酸水素イオンが64.9mgと、他の指宿の湯よりかはバランス的に硫酸イオンがやや強め。
でも大した数値ではない。
豪快にオーバーフローしてきた
クリームから赤茶色のグラデーションのある床も美しいではないか。
結構すぐ温度は上がり、43.9度と共同湯らしい温度に
オーバーフローも排湯孔で渦を巻くレベルになってきた
しっかりとしたスベスベ感があった。
細かな湯の花も少し観察できた。
ジモの方には入れなかったが、こちらはこちらでセルフドバドバかけ流しができる秀逸な浴場だった。
次は指宿の中でも少し内陸、山の方に行ったところの湯へ。
河原湯（こらん湯）
鹿児島県指宿市東方7582
0993-24-2550
入浴料 300円
7：00～20：00 （要確認）
年中無休
＜源泉名：河原湯 8号＞
ナトリウム-塩化物温泉 （低張性・中性・高温泉）
62.4度
pH6.7
成分総計 4.355g/kg
微黄色ほぼ透明
金気臭、微焦げダシ臭あり
塩味、鉄味、淡焦げダシ味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
細かな湯の花少しあり
セルフ完全かけ流し
2019年10月入湯
※数値はH22の分析書より