2019年10月の一人で鹿児島ぐるぐる湯旅の2日目。
指宿温泉の公衆浴場シリーズがまだ続く。
2つある浴場の内、前回は「弥次ヶ湯」だった。
続きとしてもう一つの「大黒湯」へ。
弥次ヶ湯と大黒湯、外から見ると入口は分かれている。
弥次ヶ湯温泉 <大黒湯編>
実際は大黒湯へ行くのに一度外に出たりはしてない。
これはあくまでブログ用(^^ゞ
大黒湯がある方が母屋になる。
2Fに休憩座敷があったのだが、訪れた際は知らなかったので行かなかった。
いずれにせよ、時代を感じるステキな佇まい。
さて、弥次ヶ湯の方の浴場でしっかりこちら↓の源泉を堪能。
前にも記したが、男湯は弥次ヶ湯から大黒湯へ、裸のまま移動できるのだ
女湯は残念ながらそうもいかない(^-^;
弥次ヶ湯の脱衣所にあるドアを開けると、そのまま大黒湯エリアへ行ける。
何倍も広い脱衣所。
最初に行ったときは先客が居たが、弥次ヶ湯の後に向かったら独り占めができた
脱衣所と浴場が段差だけで境の無いタイプ。
実に風格のある浴場だ
大黒湯の脱衣棚は使用せず、衣類は弥次ヶ湯の脱衣棚に置いたまま。
浴槽のサイズは弥次ヶ湯と同じぐらいと思われるが、脱衣所がより開放的なのと浴槽が真ん中にある分、雰囲気は違う感じ。
壁部分の意匠は竹材なので同じ。
同じく一輪挿しもある
洗い場の簡素な感じはほぼ同じである。
壁から生えてる?カラン的なものはスイマセン、未確認。
こちらも床の放射状に展開される赤茶色の沈着が美しい。
分かりにくいが、浴槽の底はやはり板材。
同じく床下からの投入ではない。
湯の見た目の印象は弥次ヶ湯とほぼ同じ。
微黄白色透明〜貝汁系にささ濁りの湯は、源泉名「弥次ヶ湯 13号」。
源泉温度46.6度、pH6.7のナトリウム-塩化物温泉。
成分総計は2.956/g/kg。
弥次ヶ湯よりやや温度が低く総計も少ないが、大きな違いはない。
ナトリウムや塩化物イオンの他に風味に影響しそうな数値は、カリウムの175.4mg、カルシウムの115mgあたり。
メタケイ酸の183.7mgはやはり多めであり、また硫酸イオン112.5mg、炭酸水素イオン73.2mgの低め安定バランスもよく似ている。
基本的にはこの湯を完全かけ流しにて使用している。
浴槽での温度は41.5度と、弥次ヶ湯と比べてずいぶん入りやすい温度になっている。
同じような源泉と水を溜めたところが隅にあり、そこから加水されていたのかもしれない。
源泉の風味は弥次ヶ湯とほぼ同じ印象。
淡い焦げダシ臭があり、淡い塩味とダシ味、僅かな鉄味がある。
いくぶん薄めな風味だったかもしれないが、さほど差はなかったかも。
まずは湯溜めの浴槽内投入湯口エリアで入浴写真を↑。
やはりオレンジ色や黒色などの細かな湯の花あり。
もう一枚、反対側で入浴写真を撮っていた。
奥側に浴槽内湯口がもう一つあったのだろうか。
スミマセン、メモは無し。
浴場の雰囲気は弥次ヶ湯も大黒湯も甲乙つけがたい素晴らしさ
自家源泉が2つ味わえる贅沢さもたまらない
指宿を訪れた際は、村之湯などと同じく外せない湯であろう。
弥次ヶ湯温泉
鹿児島県指宿市十町弥次ケ湯1068
0993-22-3030
入浴料 350円
8:00~21:00
木曜定休
【大黒湯】
<源泉名:弥次ヶ湯 13号>
ナトリウム-塩化物温泉 (低張性・中性・高温泉)
46.6度
pH6.7
成分総計 2.956g/kg
微黄白色透明~貝汁的ささ濁り
淡焦げダシ臭あり
淡塩味、淡ダシ味、微鉄味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
完全かけ流し(加水可能)
2019年10月入湯
※数値はH23の分析書より