皆さん、ぼくを含め仕方なく引き籠りって生活の方が多いでしょう。
脳内だけでも楽しく湯巡りをして来る日のために充電を
いくつか寄り道をしたけど、2019年10月の鹿児島は薩摩半島をグルっと湯巡る一人旅シリーズを再開。
いよいよ2日目編、スタート。
まずは初日の流れのおさらいをば。
ラーメン楽天 日当山店 (食事)
朝湯をしっかり楽しみ、宿泊した「元屋」を7時過ぎにチェックアウト。
予定より少し遅くなったが、まあ先は長いので焦らない。
さすがに車窓のソテツが街並みに馴染んでいる。
目指すは指宿温泉の湯之里地区と呼ばれるところ。
二軒隣り合わせる様に公衆浴場が並んでいるのだ。
共に朝からやっているが、どちらもオープンアタックするには完全に遅刻状態(^-^;
事前の調べでは7時から営業スタートの東郷温泉へ、7時半頃に到着。
新しく見えるが創業は明治28年。
平成16年にリニューアルしたそうだ。
東郷温泉
看板の創業年の後に表記されている自然湧出がグッとくるね
なお東郷温泉と言うと本州に住んでいると鳥取の東郷温泉を思い浮かべるので、こちらのタイトルは「指宿温泉 東郷温泉」とした。
湯小屋とは別に母屋があり、そちらが受付となっている。
その名もお湯番台。
あ、営業時間が6時~20時半になっている。
朝が1時間早まっていたが、まあもう関係ない。
受付は無人で呼び出すこともできるが、入浴料350円がきっちりあったので函に投入した。
建物の脇にオレンジ色の沈着がある溝を発見。
浴場からの排湯と思っていたがそれだけではなかった。
庭部に見える2つの円筒形の枡は源泉湧出地ではないだろうか。
余った源泉がやはりここに排湯されていた。
それでは湯小屋の正面へ。
男湯と女湯の入口の前に足湯もあった。
これは無料で入れるのだと思う。
源泉は同じなので足湯はスルー。
では男湯へ。
脱衣所はなかなか広く快適な造りになっている。
浴場へは階段を下っていく仕組み。
脱衣所にも料金表が貼ってあった。
そして先客1人の脱衣したものが畳んであった。
では浴場内へ降りよう。
その先客の年配の御仁が奥から入口側を向いて湯船に浸かるのと全裸体操を繰り返しされるため、浴場全体写真が撮れなかった。
入浴&全裸(当たり前だが)体操、これは御仁の毎朝のルーティンなんだろう。
と言うわけで、写真は部分的かつ少なめ(^^ゞ
まずは浴場入ってすぐ右にあるかけ湯コーナー。
なかなかの規模で、3ブロックに分かれているが、詳しいメモがない(^^ゞ
温度違いであったとは思うが、いずれも源泉をかけ流しで使用している。
そのかけ湯の前にあるのがメインと思われる浴槽。
かけ湯写真の一番低いところのブロックが、メイン浴槽のすぐそばにある構造だ。
メイン浴槽と言っても3~4人規模ぐらいのサイズ。
こちらが熱い湯となり、もう一つ奥に合って先客がほぼほぼ占拠していたのがぬるい湯(後述)となる。
源泉はいずれも同じ。
メインの洗い場は3人分。
シャワーはなく、水と湯のカランがセットになっている。
シャンプー類も置いてない。
析出物が付いたお湯のバルブからはもちろん源泉がでる
その源泉はメインの浴槽で詳しく。
色味が分かりにくいが、ほぼ無色透明な湯は、源泉名が「湯之里86号」。
源泉温度57.1度、pH6.5のナトリウム-塩化物温泉。
成分総計は5.673g/kg。
硫酸イオンは114.6mg、炭酸水素イオンは103.5mgと低く同じようなバランス。
こちらを基本的に完全かけ流しにて使用している。
セルフ加水は可能だが、しなかった。
それ以前に、湯口と思われるバルブから湯が出てないないので溜め湯ではないかと思うが、違うのである。
浴槽の上の注意書きを注目。
最後に、浴槽からも自噴してます、となっている。
そう、床下より常時源泉の投入があるのだ。
すわ、足元湧出かとも思ったが、どうやら足元投入。
それでも湧出地がとても近いので、湯は新鮮であることは間違いない。
湯口のバルブを開いて上からも源泉を投入してしまあったので、底からの投入具合がよく分からないが、板が敷いてあってその底からじわじわと出てくる感じだった。
浴槽温度は43.6度とやや熱め適温。
ちょうどよいのではないかと思われる温度。
淡い焦げダシ臭が少しある。
マイルドな塩味、マイルドなダシ味があり、僅かに鉄味もある。
下がっている札には「お湯をたくさん出さないでください」との表記。
熱くなる過ぎるのであろう。
しっかりとしたスベスベ感があった。
メタケイ酸が233.2mgあるし。
そして細かなオレンジ色の湯の花も観察。
ちなみに鉄(Ⅱ)イオンは2.8mg。
先客が一番奥の洗い場へ行ったタイミングで、もう一つの浴槽やかけ湯を。
上の洗い場写真の右端にあるのがこの小さなかけ湯。
これはそのすぐ右隣にある、ぬるい浴槽用である。
小さな浴槽の隣に一人用の洗い場があり、先客の御仁は自分専用のごとくこのエリアを占拠していた。
この洗い場は源泉が出ないようだ。
浴槽はこちらも同じ源泉でかけ流しだが、実際の温度がどうだったかメモがない。
写真を撮ったときはバルブが閉まっていた。
先客の御仁の好みに合わせてあるので、それはそれで仕方あるまい(^^ゞ
この浴場では手前の浴槽床投入のある方で源泉を味わうことをオススメする。
東郷温泉
鹿児島県指宿市大牟礼3-16-58
0993-23-4500
入浴料 350円
6:00~20:30
年中無休, 毎月15日と30日は午前中
<源泉名:湯之里86号>
ナトリウム-塩化物温泉 (低張性・中性・高温泉)
57.1度
pH6.5
成分総計 5.673g/kg
ほぼ無色透明
淡焦げダシ臭あり
淡塩味、淡ダシ味、微鉄味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
完全かけ流し
2019年10月入湯
※数値はH22の分析書より