※川辺温泉は2024年5/31で残念ながら閉館しました
2019年10月の鹿児島一人ハシゴ湯シリーズ、初日編はまだまだ続く。
例によってこれまでの流れ。
1.重久温泉
2.ラーメン楽天 日当山店 (食事)
3.永盛温泉
4.湯の華温泉
5.大黒温泉
6.天然温泉 湯之山
鹿児島市を離れて南下。
南九州市に入る。
南九州市は2007年に川辺町・知覧町・頴娃町が合併して発足。
向かうは川辺町。薩摩半島のかなり内陸部だ。
そこに奇怪な木造建築物で湯マニアだけでなく建造物マニアにも有名な温泉施設「川辺温泉」がある。
先の「湯之山」から車で約1時間ちょい。
16時半頃に到着した。
「かけ流し」の幟がなければここに温泉施設があるとは思えない。
誰かが鹿児島のガウディと呼んだ、先代オーナーの鰺坂さん(故人)の手作り建造物。
本業は造園業だったそうだが、その前は石積工だったとのこと。
巨木を集め、世界でどこにもないものを造ろうとされたそうだ。
ちなみに浴場はこの建物↑の中ではない。
その先の、それでも十分にユニークな建物が湯小屋である。
こちらも先代の手作り。
色々圧倒されて、恒例の到着半顔写真を撮り忘れた(^-^;
川辺温泉
「川辺」は「かわなべ」と読む。
ちなみに温泉掘削は1964年にオーナー自ら始め、1970年頃には浴場営業を始めていたらしい。
神々しい入口より中へ。
館内も巨木ワールドは縦横無尽に展開される。
よくある手作りB級スポットとは一線を画す気高さが感じられる。
写真には写ってないが、現在のオーナーは先代の娘さんだろうか、女性の方だった。
料金は420円。
すなわちここは温泉銭湯なのである。
営業時間は14時~21時で火曜が定休日。
巨木オブジェを眺めつつ、浴場へ。
ちなみに浴場内も全て先代の手作りとのこと。
やはり巨木な脱衣所には先客の印が。
人の出入りが多くなる時間帯のようで、結局常に何人か入浴している状況。
満足な写真は撮れなかった(^-^;
洗面所のこんな写真を撮っているがメモがない。
おそらく源泉が出たのではないか…違ったらゴメンナサイ。
写真が少ないので載せました(^-^;
それでは浴場内へ。
かなり広い浴場は巨木よりも石が主役。
さすが元石積工の先代オーナーさんだけあり、まずは見事な仕事である。
浴槽は、一人浸かっている一番奥がぬるい湯。
見えにくいが真ん中の小さい浴槽が熱い湯。
手前の大きめ浴槽は水風呂。
水風呂は20度の温度設定になっていた。
その前にある桶が並んでいるのがかけ湯浴槽。
さらにこの写真では見えないが、サウナもある。
シャワー付きカランが5セット並ぶ。
源泉が出たかは未確認。
ぬるい浴槽から。
奥にサウナが見えるが、確か稼働してなかった。
ほぼ無色透明な湯は、源泉名が「川辺1号」。
源泉温度30.2度、pH9.1のアルカリ性単純温泉。
成分総計は0.2056g/kg。
掘削・動力揚湯で湧出量は60リットル/分。
硫酸イオンは1.2mgしかなく、炭酸水素イオンが42.8mg。
他に目立つ数値は炭酸イオンが27mgあたりか。
総硫黄を計算すると約1.1mgなので、硫黄泉には足りない。
ぬるい湯の温度は40度ぐらい。
すなわち加温かけ流しなのである。
投入量はしっかり多く、よってオーバーフローも充分。
分かりにくいが真ん中の熱い湯の浴槽では、47度ぐらいあった。
温度調整用の蛇口からは非加熱の源泉(温泉水)が出た。
その源泉では淡いタマゴ臭と淡いタマゴ味を感知。
加温湯口ではネットがかけられて湯の花がたっぷり溜まっている。
そこをすり抜けた白い湯の花が浴槽内にもそこそこ舞っていた。
そしてしっかりとしたツルスベ感が心地よかった。
入浴写真は撮れなかったが、気合で熱い浴槽に入り水風呂で冷やしつつ、ぬるい浴槽でまったりした後にまた熱い浴槽からの水風呂というサイクルを繰り返して堪能。
巨木作品と少し硫黄泉のニュアンスが感じられる湯での楽しいひと時であった
川辺温泉 ※2024年5/31で閉館しました
鹿児島県南九州市川辺町平山6180
0993-56-1339
入浴料 420円
14:00~21:00
火曜定休
<源泉名:川辺1号>
アルカリ性単純温泉 (低張性・アルカリ性・低温泉)
30.2度
pH9.1
成分総計 0.2056g/kg
60リットル/分・動力揚湯
ほぼ無色透明
淡タマゴ臭あり
淡タマゴ味あり
しっかりとしたツルスベ感あり
加温かけ流し
2019年10月入湯
※数値はH27の分析書より