2019年10月の鹿児島一人ハシゴ湯旅。
1.重久温泉
2.ラーメン楽天 日当山店 (食事)
3.永盛温泉
4.湯の華温泉
そしてその5は鹿児島市内の伊敷にある「大黒温泉」。
国道3号の花野口の交差点から甲突川に沿って国道を少し南下したところにある。
湯の華温泉と同じく、温泉銭湯である。
源泉かけ流し温泉の看板も見えて期待が高まるが、温泉の入口はこちらではない。
こちら側は食事処なのだろうか(未確認)。
湯へはぐるっと回って坂を下り、ちょうど建物の裏側へ行く。
すると看板と暖簾が見えた。
大黒温泉
この壁の小さな表記はこだわりか
ちなみに「だいこく温泉」と読むそうだ。
到着したのは14時頃。
営業時間は6時~22時と長く、年中無休とのこと。
入浴料は鹿児島市の銭湯料金、420円。
2019年10/1に値上がったばかり(^-^;
番台で支払う。
どうやら先客は居ない。
結果的に10分ちょっと独り占めできた
浴場入口の上には古い分析表が掲示されていた。
昭和58年の分析になっているから、創業もその頃なのだろう。
なお以下に出す数値は最新の平成25年の分析に基づいている。
この手の浴場の脱衣所らしく、いろんなものが貼ってあるのはご愛敬。
お馴染み日本温泉協会の温泉利用証では一番左の「源泉」のところだけ4つ星で後は5つ星。
この「源泉」が1少ない理由は何だろ・・・湧出地が少し離れてるから?動力揚湯だから?
動力揚湯でも5つ星のところ、あるし。ま、いいか。
では浴場内へ。
モザイク模様の壁と浴槽内のタイルの色などの対比がなかなか美しい。
八角形の浴槽は熱い方とぬるい方で区切られているが、湯は行き来できるような構造。
奥には小さな浴槽が。
低周波湯…電気風呂のようなものか。ならばゴメンナサイ、スルー。
こちらの写真もボケ気味だが、これは水風呂。
一番奥にコジンマリとあった。
ご覧の様に入口脇に椅子や桶はきっちり片づけられており、経年は感じるが美しい浴場だ。
押して出すタイプのカランが9セット。
シャワーは無い。
お湯の方は源泉だった
ではその源泉を。
無色透明な湯は源泉名が「甲突川左岸69号」。
先の湯の華温泉が「甲突川右岸66号」であり、今後も甲突川の名が付く源泉が出てくる。
源泉がよく湧く川とその周りということなのであろう。
この「甲突川左岸69号」は源泉温度が43.8度、pH8.1の単純温泉。
成分総計は0.983g/kg。
硫酸イオン16.6mgに対して炭酸水素イオンが449.7mgあるので、重曹泉系の単純温泉だ。
この湯を加温・加水なしの完全かけ流しにて使用。
この写真↑だと分かりにくいが、結構な投入量があり、ザンザン~ドバドバなオーバフローがある
分析書には表記がなかったが、温泉利用証によると湧出量は100リットル/分とのこと。
このように噴出といった具合で源泉が投入されている。
飲泉許可もとってあるので、色合いを合わせたコップも置いてある
湯口の温度は43度なので、源泉温度と比べてもほとんど下がってない。
逆にこれぐらい勢いよく投入しないとぬるくなってしまうだろう。
ごく僅かだがタマゴ臭がした。
やはりごく僅かなタマゴ味、そしてごく僅かな塩ダシ味のニュアンスもあった。
このぐらいの温度ならより新鮮な湯が楽しめる小さい方、熱い方の浴槽ばかり入っていた。
しっかりとしたツルスベ感が心地よい。
ちなみに炭酸イオンは19.8mg。
メタケイ酸は35.3mgと規定値以下。
湯の投入が激しくて分かりにくかったが、細かな泡付きも少しあったと思う
温泉銭湯がこのレベルなのがやはり羨ましい環境。
向かった次の立寄り施設は駐車場があまりに混んでいたためスルーし、やはり甲突川カテゴリーの湯へ。
大黒温泉
鹿児島県鹿児島市伊敷8-22-20
099-228-5300
入浴料 銭湯料金420円
6:00~22:00
年中無休
<源泉名:甲突川左岸69号>
単純温泉 (低張性・弱アルカリ性・高温泉)
43.8度
pH8.1
成分総計 0.983g/kg
100リットル/分・動力揚湯
無色透明
微々タマゴ臭あり
微々タマゴ味、微々塩ダシ味あり
しっかりとしたツルスベ感あり
細かな泡付き少しあり
完全かけ流し
2019年10月入湯
※数値はH25の分析書より