こんにちは、
世界のどこにいても
自立していたいあなたの
キャリアとマインドをサポート
ドイツ会社歴16年
グローバルキャリア・カウンセラー
ブットラー惠子です。
今日は私がドイツの
タイマッサージ店で知り合った
タイ人女性、
クレ(仮名)の話です。
海外で自立して
生きていくということが
どういうことなのか、
一緒にみなさんと考えたくて
書き続けています。
タイトルの通り
「ドラマのよう」ですが、
実話です。
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10) とある女性のドラマのような愛
12) とある女性のドラマのような誤算
18) とある女性のドラマのような強がり
19) とある女性のドラマのようなSOS
20) とある女性のドラマのような展開
23) とある女性のドラマのような家族
24) とある女性のドラマのような帰郷
25) とある女性のドラマのような嘘
26) とある女性のドラマのような復帰
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ペーターには
お手伝いさんがいないことは
ドイツに居る時から
分かっていたことです。
さて、
クレと友人のサリーが
住んでいる街では、
マーケット広場に
レストランがあって、
テラス席があります。
サリーが広場を
仕事で通りかかる度に、
クレと旦那さんが
レストランで
食事をしているところを
見かけるそうです。
お互い会話もせず、
スマホをいじっているそう。
私の所に前回来た
クレからメッセージには
こう書かれていました。
「旦那さんの友人と
時々一緒に
食事をするんだけど退屈。」
以前のクレは、
週に5,6日
マッサージ店で働き、
休みの日には知り合いの
老人の相手をしたり
家事をしたり。
それはそれは
忙しい生活を送って
いるようでした。
「退屈」なんて
きっと考える暇も
なかったはずです。
それが、現在のクレは、
家事も仕事もほどほど。
オランダであんなに
頑張っていたご飯作りも
ドイツに戻ってくるや
外食ばかり。
私が知っていた
働き者のクレは、
一体どこへ?
これが彼女が
海外で求めていた生活?
確かに誰だって
楽な生活はしたい。
でも楽したその
先には、何が
待っているのでしょうか。
時間があるから
退屈だのなんだのと
考える暇があるんです。
海外の生活は
華やかに
みえるかもしれません。
カフェでお茶して、
ヨーロッパの古い街並みを
オシャレしながら買い物。
もちろん
そんな優雅な結婚生活を
送っている人もいます。
でもそんな生活って
有意義ですか。
働くことに
どう意義を見出すかは、
自分次第です。
お金のために働いている、
と思うと苦しくなる。
仕事を通して
人の役に立ちたい、
自分の存在意義を感じたい、
そう思えれば、
人生は豊になります。
そのために
大それた仕事をする
必要はないのです。
マッサージだって、
人に感謝される仕事。
毎日人から「ありがとう」
と言われる仕事に
関われるのなら、
これほど
有意義な人生はないと
思うのです。
それを
お金をもらう手段、
としか考えられないのなら、
クレは一生
幸せになれないかも
しれません。
そもそも
働けるのに働かず、
人からお金をもらって
生活することは、
不安定な生活基盤です。
社長だったペーターの
会社が倒産して、
お小遣いが
無くなってしまったように、
いつ何が
起こるか分からない。
この経験を機に、
クレは一体何を学び
何に気が付いたのか。
私は彼女とまた色々
話してみたい気もしますが、
今は関わりたくない
気持ちの方が大きい、
というのが正直なところ。
クレの話は
去年の9月から書き始めて
すっかり
長くなってしまいました。
彼女の話はこの辺で
区切りを付けても
いいような気がします。
ご要望があれば、
または、
お伝えしたいことが出てくれば、
続きを書くかもしれません。
皆さまとクレ次第、
ということで。
写真は全てイメージで
実在の人物には関係ありません。