こんにちは、
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自立していたいあなたの
キャリアとマインドをサポート
ドイツ会社歴16年
グローバルキャリア・アドバイザー
ブットラー惠子です。
今日も先日の続きで、
私がドイツの
タイマッサージ店で知り合った
美しく働き者のタイ人女性、
クレ(仮名)の話です。
タイトルの通り
「ドラマのよう」ですが、
実話です。
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10) とある女性のドラマのような愛
12) とある女性のドラマのような誤算
18) とある女性のドラマのような強がり
19) とある女性のドラマのようなSOS
20) とある女性のドラマのような展開
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これまでも
クレのタイの家族については
度々書いてきました。
クレは19歳の時に
お嬢さんを生み、
20歳の時に
自分の父親を
病気で失いました。
その1年後、
彼女の当時の夫は
借金と幼い子供を置いて
いなくなったそう。
そしてその時から
母親と弟と娘のため、
一家の大黒柱として
ずっと仕事をいくつも
かけ持って働いてきたクレ。
彼女はドイツに来てからも、
マッサージの仕事、
知り合いの家事手伝い、
そして
旦那さんからの
お小遣いなど
ありとあらゆる収入を
タイに送金していました。
そうやって
出会ったばかりの
ペーターに
乗せられるがままに、
豊かな生活を求めて、
彼の元へ行きました。
ところが彼の会社が倒産。
ペーターはクレに
毎月700ユーロ
(約8万4000円)の
お小遣いを
渡せなくなりました。
するとクレはなんと、
タイに住む友人から
お金を借りて、
そのお金をタイの家族に
送金したそうです。
でもね、
私には疑問なんです。
タイは日本と比べると
生活費が3分の1~5分の1
と言われています。
つまり彼女がタイに送金
しているお金があれば、
彼女の家族は
普通以上に贅沢な
生活ができていて、
貯金があってもおかしくない。
現に彼女の家族は
1戸建てに住み、
それとは別に
土地を所有していると
聞きました。
つまり、彼女の家族が
つつましく生活していれば、
こんな風にクレが
お金の工面をする
必要はないはずです。
それなのに、
「お金に困っている」
というのです。
ペーターの倒産を知って、
彼女の家族はクレに、
ドイツ人の夫の元に
戻るように言ったそうです。
ドイツ人の旦那さんからなら
まだ300ユーロの
お小遣いはもらえるし、
マッサージ店でも
復職もできるから、
という理由だそう。
私がこの話を
クレの友人である
サリーから聞かされた時、
本当に腹が立ちました。
クレの気持ちも考えないで、
そんな単純に
少しでもお金がある人の
元へ戻れって言えますか?
誰も彼女の
シアワセを考えないの?
お金が必要だから?
60歳過ぎの
クレのお母さんが
働けないのは仕方がない。
でもお嬢さんは大学を
数年前にしたし、
弟さんも30代で
自分の家族がいる。
それなのに、
2人ともまともに
働かないのに散財して、
誰かが頑張って
稼いだお金を待っているだけ。
そんな自分勝手な
生き方ってありますか。
クレはオランダに行く前に、
マッサージしながら
たまに家族の話をしました。
お嬢さんが新車を買ったので、
車の高額ローンを
払っているとか、
弟さんが
家にクーラーを欲しいと
言ってるとか。
仕事がないから
働かない?
私は逆だと思います。
働かなくても
仕送りがあると思うから
働かないんだと。
そんな風に
家族を甘やかしているのは
クレ自身。
お金が必要なのは、
私じゃない、
家族なの。
そう言って開き直るクレ。
どうして
弟さんもお嬢さんも
働かないの?
なぜクレもタイの家族も
貯金がないの?
クレの幸せを家族は
願っていないの?
そうLINEで問いただしても
彼女から
答えはありませんでした。
さて、
そんな風に開き直った
クレがその後どうしたか。
すっかり長くなって
しまったので、
続きはまた後日。
写真は全てイメージで
実在の人物には関係ありません。