今日のこの1枚 プリテンダーズ/ザ・シングルス
昨日まで連休で、初日は久々のツーリングに、そして2日目はおとなしくいつもの音楽鑑賞で終えました。いろいろ聴きましたが、今回のこの1枚は、かなり久しぶりにチョイスしたプリテンダーズのベスト。最近ベスト盤ばかり推してるような気がしますが・・・私個人はアルバムそれぞれ単体でも結構持っていますけれど、このバンドも特に大好きでもなければベスト盤でいいんじゃない?と思う。そんなわけでベスト・・・というか、シングル集、ザ・シングルズをご紹介します。ファーストアルバムにも入っている、イントロの映画音楽みたいなギターフレーズが印象的なKidこのプリテンダーズは1970年代終わりくらいの、パンク後に来た、女性ボーカルのイギリスのバンドです。(ちなみに、イギリス出身のバンドですが、ボーカルのクリッシー・ハインドはアメリカ人。)ご存じ、女性ボーカルのバンドですが、カワイイ感じのものではなく、ふてくされ、やさぐれた雰囲気の、キース・リチャーズばりに低くテレキャスターを抱えた姉さんが、ちょいボブ・ディラン入ってる?みたいな感じで,、どこかぶっきらぼうに歌うという、ぷち不良っぽい雰囲気。ですがサウンドは、パンクやニューウェーヴにあるようなワイルドさ、奇抜さはあまりなく、非常にキラキラとキャッチーでストレートな、歌モノ・ギターPOPという感じの歌が多いです。なので歌自体はメロディーのいい、日本人には馴染みやすいものだとは思いますが、ボーカルのクセがちょっとあるので、そこで好みが別れるかもしれません。英米でヒットしたBack On The Chain Gang 日本のレベッカの初期の歌に、似たような曲があったような・・・このプリテンダーズ、初期は甘いルックスの、ジェームス・ハニーマン・スコットというギタリストが居ましたが、急死してしまい、またベーシストも脱退となり、ドラム以外総入れ替えとなります。そして出した上のチェイン・ギャングが1983年にアメリカでもヒットしますが、その頃がちょうどわたし中学生のリアルタイムで、まさにこの手の音楽にドはまりしていた時期でした。なので、このチェインギャングのPVは、鮮明に覚えています。ドラマティックな、80年代的バラード、Thin Line Between Love and Hateわたしがプリテンダーズで実は一番好きな曲で、パンク後の単純なギターPOPだけでなく、こういった産業POP的な壮大なバラードもやれるところがいい。こちらもヒットしたDon't Get Me WrongBoowyの布袋さんが、この曲を参考に「季節が君だけを変える」というのを作ったと話している雑誌記事を確か読んだ記憶がありますが、Boowyの曲を聴くとなるほどね・・・と思う。それと、プリンセス・プリンセスの「ダイヤモンドだね~」というのも、アレンジそのまんまな感じだし、当時の日本のミュージシャン関連の方たちが、相当な影響とインパクトを受けた曲なんだろうなと思います。このモータウン的なリズムをギター・ビートロックに入れる手法は、そういえば80年代後半の日本の多くのバンドから聴こえてきた気がしますね。というわけで、わたしも人の事は言えない、80年代バンドマン時代は結構参考にしていたバンドですが、あれから35年、今回久々に聴いても当時感じた良さは色褪せていないと思いました。