前回、理不尽にも、連休がなぜか会社の半強制?出勤命令で飛んでしまいましたが、ようやく今日からまた連休です。

連休が飛んで働きづめだったので、どこか出かける体力気力もなく、またぐうたら、うだうだと音楽鑑賞な休日。

 

とまあ、疲れているので、リラックス出来るものを、ということで今日最初に朝一でチョイスしたこの1枚は、ライ・クーダーが1972年に出したセカンドアルバム、 Into the Purple Valley 、邦題「紫の渓谷」です。

 

 

 

このライクーダーという人、ストーンズ全盛期の70年前後によくゲスト参加してたりするので、名前は割と知られている方ではないでしょうか。

スライドやアコースティックギターの名プレイヤーという感じですが、地味ながら渋く味わいのあるソロアルバムもなかなかいいのです。

 

ちなみにライ・クーダーのアルバムは、個人的にはこの作品がずば抜けた名盤・・・ということではなく、初期のアルバムは特にどれも似たような印象で、他の「ブーマーズ・ストーリー」「パラダイス&ランチ」等、どれをチョイスしても同じ雰囲気が味わえると思うので、今回はあえて「紫の渓谷」を選びましたけれど、最初の数枚はどれを選んでもいいと思う。

 

 

 

ちなみに、これらの曲でわかるかどうかはわかりませんが、ライ・クーダーの作品を聴いて感じるのは、非常に心地よいぬるま湯みたいだなということです。

際立って印象に残るインパクトとか、すぐにギターを持って何かしたくなるような衝動、じわーっと深い感動に包まれ、頭を音楽がめぐる・・・みたいな、大名盤を聴いた時に起こるものはあんまりありません。

 

そういう意味では、ホント、刺激のない、中年、熟年向けのサウンドと言うか・・・、地味だけれど、とにかくもまあシブい音楽、ということになるんでしょう。

でも、刺激や興奮はないけれども、その朴訥なボーカルのせいもあるんでしょうが、うたたねしたくなるような心地よさというか、安心感があります。

全体的にふわっとマッタリしてるんだけれど、なんかいいんだよねぇ~、みたいなこの雰囲気は、あえて言えば、ザ・バンドの雰囲気に近いだろうか?

でもザ・バンドより、さらにルーツミュージック的というか、より歴史的なアメリカンカントリー&ブルースミュージックっぽく、究極ののどかさで、まあ相当にシブイ音楽です。

 

 

 

この広大な田舎道を幌馬車で走っているような渋い、カントリーを基本とした、フォークブルースみたいな音楽、ライ・クーダー自身のオリジナル曲はほぼなく、まさにズバリ、古き良きアメリカの伝統フォークやカントリーのカヴァー曲がほとんど。

だから、どこかで聴いたような、なんか安心できるぬるま湯サウンドみたいなことにつながっているのかなと思う。

 

休日のまったりした午後とか、リラックスしたい時のBGMにホントいいので、大人の・・・特に硬派な哀愁の中年男にお勧めの音楽です!