今日のこの1枚 デラニー&ボニー&フレンズ、オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン
昨日職場で、まあいつものことなんですが、つまらない事で上司と揉めそうになりました。こんなんだから、いつまでたっても貧乏最下層なんだよね。でも一度リストラを経験し、家族も自立した今、もう誰にも媚びずに生きるがわたしのモットーですから仕方がない、というわけで、今日は休み。こんな気分がパッとしない、ムシャクシャする時は、せめてゴキゲンな音楽を聴いていい気分になりたい!そこでチョイスした作品がこちらです。古いロック好きには多分有名な デラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)の1970年の オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン自然に身体が動いてしまう、ゴスペルファンキーロックンロールと言った感じの I Don't Want to Discuss Itこのデラニーアンドボニー、アメリカ人の夫婦デュオで、この時代、イギリスの大物バンドがこぞってハマった、いわゆるレイドバックしてると言われる、サザンスワンプテイストの、ソウル、ゴスペル、ファンキー、ブルージー風味なゴキゲン、ロックンロールです。この作品が出るまではあまり一般的には有名ではなかったようですが、ミュージシャンが惚れ込む典型的なグループで、それこそ、この人たちに惚れ込み、一メンバーとして参加してるクラプトンなんかは、ここのバンドメンバーとドミノスを結成してレイラをやったし、ストーンズあたりも70年前後はこんな雰囲気でやってましたよね。ちなみにこの作品は、ライブ盤でイギリスツアーの模様を録音しているようですが、そのストーンズレイドバック時代の相棒と言っていい、ジミー・ミラーがデラニーとプロデュースしてます。メンバーも、こうしたブリティッシュの大物のバックに一時欠かせなくなる、この時代の有力バンドやアーティストのアルバムでよく名前を見かける、ボビー・ウィットロックさんやジム・ゴードンさん、ホーンセクションのジム・プライス氏やボビー・キーズ氏。そしてバックコーラスには、かのリタ・クーリッジさんがいたり、・・・でギターはクラプトンと、トラフィックで有名なデイヴメイソンのツインギターという、今となっては凄いメンツになってます。 とまあ、わざわざあえて、すでに大物のクラプトンの名をタイトルに付けていますが、「いい音楽なので、こうすることでもっとみなさんに知っていただきたい!」という当時の思惑もあったのでしょうが、果たしてクラプトンの名を前面に出してきたのはいい事だったのかどうなのか?ビートルズ関連でも思いますが、もし大物名を出してなかったら、純粋な才能がある一アーテシストとして見れたかもしれないし、もしかしたらこうしてわたしが知ることも無く、コアなスワンプマニアだけの知る人ぞ知るような程度の存在で終わってたのかもしれないし・・・? 今になっては何がよかったのかわかりませんね。とまあ、70年代のクラプトンやストーンズが好きな方なら、おおよそ予想が付くであろう気に入らない訳が無いサウンドです。演奏もノリノリでグルーヴが素晴らしく、これが歴史的ライブ名盤のトップにどうして出てこないのか、不思議に思えるほど、いいライブ状況をキャッチしています。やはり、ゴキゲンという言葉がぴったりな Where There's A Will There's A Way うん・・・沈みがちな休み最後の時間帯に非常にいい気分になれますね。でもわたしは暗い性格なので、沈みがちな時こそ、あえて淋しい音楽で悦に浸るのも好きなんですけれどね。ということで、明日からも寒くなるそうですが、まあ、マイペースでやって行こうと思います。