最近は自作音楽ばかりご紹介して参りましたが、今回は久々の「今日のこの1枚」、やります。
先日コロナに感染し、自宅待機でしたが、なぜか普段より超元気だったので、結構日々音楽鑑賞三昧しました。
基本、年とってからの定番、10CCとかイーグルスとかをチョイスしてましたが、突然ふと意味もなく聴きたくなってきてチョイスしたのが、
ダイアー・ストレイツのマネー・フォー・ナッシング
彼らのベスト盤です。
ダイアー・ストレイツはかつて学生時代、LPレコードを数枚持っていましたが、現在所持しているのはこれ1枚です。
LPで知っているのをまた買い直すより、知らない作品を優先しちゃってましたが、またCDも集めないと・・・と思ったまま、そのままになってます。
でもこのベストは、選曲がいいので、特別なファンでもない人にお勧めです。
わたしの一番好きな、メイキング・ムーヴィーズに収録されている、Solid Rock
普通の割とヘヴィーなメロディーのロケンロールかと思うが、とても印象に残る切ない感じのフックになるのがカッコよくも印象深い曲です。
ダイアー・ストレイツは70年代中盤以降に出てきたイギリスのバンドです。
それにしてもこのダイアー・ストレイツって不思議なバンドですよ。
サウンドだけ聴くと、クラプトン、ディラン、ザ・バンド的な、もう一昔前の、渋くも枯れたロックンロールな感じですが、70年代パンクの時代から80年代にかけて全盛期だったバンドなんですよね。
そんな時代に出て来たのに、このサウンドで結構好意的に迎えられたイメージですが、わたし最初期の「サルタン・・・」の頃は当然リアルタイムでは知らないので、どうだったんでしょう?
わたしがバッチリ、リアルタイムだったのが、世界的大ヒットなこの曲。
丁度中学か高校生になったばかりで、PVが面白いし、渋い曲調なのにサビがなんだか80年代らしく妙にPOPでキャッチーで、当時から大好きでした。
ちなみに、サビを一緒にコーラスしているのは、確か「スティング」なんですよね。
これが好きでダイアー・ストレイツのLPレコードを当時買ってて、ベストに入ってない曲でも「So Far Away」とかいい曲が多く、やはり久々に、「ブラザー・イン・アームズ」聴きたいなと思う。
でも当時結構あったLPレコード、実家のどこを探してもないし、捨てた記憶もないけれど、一体どういう運命になったのかと思う。
彼らのデビュー作? Sultans of Swing
ところでこれなんか顕著ですが、彼らを聴くと毎回思うこと・・・。
これはみなさんも多分感じるかと思うんですが、マーク・ノップラーの歌ってボブ・ディラン、そのまんまと言うか、もろですよね。
曲も70年代のディランを聴いているような気分に、正直なるときがあります。
でも、多分これが日本人なら、それみろ!とばかりすぐ厳しく指摘される気がしますが、この人はあんまり、「ディランのパクリじゃないか!!」と、口酸っぱく抗議されないどころか、それなりのリスペクトを受けている人だと感じます。
確かに曲はいいけれど、ディラン風と言えば、完全ディラン風なのに、わたしもあんまり「これはちょっと・・・」なんて一切思わないし、不思議と言えば不思議な事です。
そんなマーク・ノップラー、そのディラン本人のアルバムをプロデュースしたり、共演しているみたいですけれどね。
とまあ、最後はなんか悪口みたいになっちゃいましたが、ダイアー・ストレイツ、マッタリした気分で音楽を心地よく聴きたい時、ぬるま湯につかっているような気分になれる、いいバンドです。