年が明け、わたしは一日休んだだけで、再び昨日まで連続勤務中でした。
昨年は、熱やコロナで休みまくったため、有休を使い果たしてしまい、有給休暇が取れないので、みんなが長期休暇を堪能する中、連続勤務です。
というわけで、本日はようやく本年二度目の休日ですが、そんな今日のこの1枚は、なぜかまた最近妙に脳内をメロディーが駆け巡るこの人たち!
ブリティッシュロック、三大ギタリストを輩出した、ザ・ヤードバーズの、昨年亡くなったカリスマギタリスト、ジェフ・ベックが在籍した、個人的にヤードバーズが一番充実してたんじゃないかと思う時期の1966年のアルバム、
ロジャー・ザ・エンジニアをチョイスしました。
頭を巡るのはこの曲、Lost Women
キースレルフのブルースハープと、ベックのノリノリのどこか早急で攻撃的なギターがカッコイイ、渋くもガレージビートっぽいナンバー。
ヤードバーズは、さきほどもお話しした通り、わたしはジェフ・ベック期が1番好きでお勧め…と言うか、言ってしまえばもう、ヤードバーズ=ジェフ・ベックです。
ベックはご承知のとおり、本当にギターおたくというか職人気質というか、ソングライターと言うより、あくまでプレイヤーに徹する人です。
なのでクラプトンのように楽曲のルーツとかにあまりこだわらず、どんな曲にもトライし、自分流のカラーを出す感じ。
ここでも、ブルースうんぬんに固執することも無く、ベタな60年代POPビートナンバーも普通にやっています。
そんな、振れ幅の広さが魅力ですが、でもベックがギターを弾いているので、ベタで普通なビートPOPでも、よくあるビートルズ的、ストーンズ的なもので終わってないところが面白いというか、多分当時にしては攻めた、実験的、攻撃的な空気を出していて、聴いていて、他の60年代ブリティッシュビートよりロック魂を感じて面白い。
ちなみに、このロジャ~というアルバムは、ベック期ヤードバーズの唯一のスタジオアルバムですが、この時代のビートバンドはアルバムとシングル盤が別ということが多く、ヤードバーズも例外ではないので、シングル曲中心のジェフベック期ベスト盤は必要です。
そんなジェフベックのギターの凄さを見せつける、ギター弾きには多分有名なJeffs boogieはこのアルバムの収録曲です。
この1966年という時代に、すでに他を寄せ付けないギターの凄みがあるのが良くわかります。
典型的な60年代ブリティッシュ・ビートという感じのI Can't Make Your Way
タンバリンにコーラス付きの唄といい、クラプトンが毛嫌いしそうなPOPソングですが、でもギターだけが妙にロックで攻撃的なのが他のビートバンドと違います。
しかし、キースレルフのボーカルですが、毎回聴くたび、こういうPOPでメロディアスな歌は下手だなぁ~と思う。
ブルースナンバーを歌うとこの人は本当にいい味出すんですけどね・・・。
時代柄、少しサイケデリックの匂いも感じる Over Under Sideways Down
こちらもベックのファズで攻めたギターリフが、独創性を感じさせ光る。
ということで、個人的には次のサイケどっぷりなジミー・ペイジ時代も好きなんですが、やはりヤードバーズはキャッチーなのにロック魂満載なベック期です。
しかし、重ね重ね、ベックがいなくなったことは淋しいなぁ・・・。
※ わたしはまったくもって意識してなかったのですが、今日はベックの一周忌だったんですね。
まるでベックに、「俺のこと書くなら今日だろ!」と背中を押されたみたいだ。