とまあ、わたし以前も書いたように、ホンモノのルーツ的なブルースより、白人のやるコピー的な、ホワイトブルースを結構好むところがあります。
そんな真のブルースマニアからしたら、邪道なわたくしですが、今回チョイスしたのはその白人ブルースとホンモノの中間ともいえるこの作品です。
マディー&ウルフ。
ご存じ、ブルースの巨人で、ロック好きなら多分知ってるだろう「マディー・ウォーターズ」と「ハウリン・ウルフ」の作品が半々に入っている、今も売っているのかどうか知りませんが、入門者にはとてもいい作品です。
コメントにもビギナー向けって書かれていますね。
この2人のブルースの巨人のバックを、それぞれ英米の白人ミュージシャンたちがサポートしていて、ロック的な演奏になっています。
マディー・ウォーターズのほうのバックは、わたしがアメリカのブルース系白人ギタリストでは一番好きな、マイク・ブルームフィールドが演奏しています。
Blow Wind Blow ポール・バターフィールドとマイクのギターの掛け合いが素晴らしい。
しかし、マディー・ウォータズの唄を聴くと、ホンモノのブルースの凄みを感じます。
白人が憧れるのもわかりますね。
Long Distance Coll
初期のツェッペリンがやってることは、これをラウドにしただけじゃん?みたいな素晴らしいスローブルースのライブ演奏です。
ハウリン・ウルフ サイドの演奏にはクラプトン、ウィンウッド、ストーンズのビルにチャーリーという、ブリティッシュの豪華な大物がバックを務めています。
アメリカ側より、軽快な演奏に聴こえるので、演奏は聴きやすいですが、マディーよりもよりワイルドでディープに感じる、ハウリン・ウルフのドスのきいた歌が重厚です。
とまあ、これからブルース、ちょっとかじってみようかな・・・みたいな人には、とっつきやすい、いい作品だと思います。
この後わたしは、ブルースのチェスのオムニバス、2枚組アルバムを聴きながら爆睡してしまいました。