今日は年明け4回目か5回目くらいの休みです。
連休でないとなんか休んだ気がしませんね。
おまけに週末から週明けはまた雪予報だし・・・
とまあ、勿論今日も家から一歩も出ませんよ。
自称クリエイター、アーティストがこんな毎回休みのたびゴロゴロしていてどうする・・・とも思いますが、なんかジジ臭いですが最近足腰が痛く参っていまして。
というわけで、そんな今日のこの一枚は、ラブ&ピース、フラワーチルドレン、ヒッピームーブメントの雄、ジェファーソン・エアプレインを超久々にチョイスしました。
彼らの4作目、1968年のクラウン・オブ・クリエーション
1曲目のグレース・スリック作、歌曲の「Lather」
この妖しいサイケフォーク曲の素晴らしさは、わたしの「60年代個人的名曲ベスト10」に確実に入るほど、ロックの歴史的名曲だと思っています。
ちなみにこれを歌うグレース・スリックは、わたしの青春の80年代に「スターシップ」というグループの一員として、この時代が信じられないような産業ロックまっしぐらの音楽で人気があり、ベテランの貫禄ある姿を見せておりました。
でもこの頃は、有名な美人シンガーとして若き男たちを虜にしていたとか。
このジェファーソンには、ロックファンには有名な「 Somebody To Love (邦題:あなただけを)」という大ヒット曲があり、これはそれより後の作品ということで、ファン以外には馴染みが薄いかもしれません。
しかし、わたしは彼らの作品ではこれが1番いいのではないかと思う。
リードギターのヨーマ・コーコネンさんが歌う曲はややダーティーなロック色が感じられ、かっちょええ。
このバンドは、ブルースやソウル、カントリーといった、音楽的教養とテクのあるこのリードギターのヨーマとベースのジャック・キャサディーのグループと、それぞれソロのフォークシンガーだったんじゃないかと思われる、3人のシンガーソングライター組とのグループというイメージがあり、この人たちが一緒にバンドをやったというのは面白い。
ちなみに、ロック寄りのチームは後に、ホット・ツナというプロジェクトをやります。
わたしもアルバム1枚持っていますが、アメリカンルーツなカントリーブルース的アルバムです。
バンド名やアルバムタイトルにしたいようなネーミングのIce Cream Phoenix
この靄のかかったような、スッキリしない妖しさがヒッピー系サイケの、まさに特徴的な歌だなって思う。
途中、グッと幻想的になるパートはホント、絶妙だと思う。
ヨーマのワウギターが炸裂する、グレース作なのにヘヴィーロックしているGreasy Heart
ジャニスにしてもそうですが、メンバーみんなでラブ&ピース的にわちゃわちゃ歌うのも、この時代のヒッピー系ロックの特色な気がします。
他にも、日本をイメージした??当時のアメリカ人らしいよくわからないインストの「チュウシングラ」とか、デヴィッド・クロスビー作で彼がバーズでもやっている妖しいサイケ曲、Triadのグレースが歌うカヴァーとか、聴きどころも多い作品です。
ちなみに、ヒッピーサイケに名盤なし、という説をとなえている方がどうやら評論筋にいるらしく、まあ、わたしも絶対その説はおかしいと抗議するほど違和感は感じません。
実際、このジェファーソンも、よほどの60年代コンプリートマニアでなきゃ、ベスト盤がいいんじゃないかと思います。
でもあえて、ヒッピー系バンドの名盤を挙げよといわれたら、グレイトフル・デッドのファーストとアオクソモクソア、そしてクイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスのファースト、そしてわたしはヒッピー系とは思ってないんですが、このジェファーソンから別れたともいえる、モビーグレイプのファーストを選びたい。
そしてこの作品は、ベスト盤じゃなく、アルバムでジェファーソンをなにか聴きたいと思った時に、いい作品だと思います。
ということで、
雪・・・嫌だな・・・