仕事であれもこれも、任せられるままがむしゃらにこなしていたら、いよいよ膝がやられてしまいました。
この年末の忙しい時期に困ったもんですが、ホント若くないことを具体的に実感させてくれます。
今日は御年最後の休み。
年末年始繁忙に備え家から動かない予定です。
ということで、朝から音楽鑑賞三昧ですが、そんな今日の最初のこの1枚は、久々に長めの作品でまったりウトウトしたい、との気持ちからイエスの1972年のライブの名盤、イエスソングスをチョイス。
結果やはり聴き入ってしまってウトウトできませんでしたが。
緻密で細かいフレーズの連続ですが、一糸乱れぬ集団的演奏の凄腕を見せるHeart of the sunrise。
12分近くあるのに全く退屈しない白熱の展開で素晴らしい。
各自のミュージシャンとしてのクオリティーが高いからこそ出来る技で、わたしがこの中に入ったら、例えフレーズをマスターしたとしても悪い意味で目立つこと間違い無しだ。
この後も10分近い長い組曲が続くが、やはり展開の豊かさと、驚愕の一糸乱れぬ演奏力で飽きずに聴かせます。
というか、この作品2枚組で、5,6曲しか入ってないのに、1枚60~70分くらいのボリュームがあります。
ゆっくり、お茶でも飲みながら、長々と音楽鑑賞・・・という時向きのアルバムで、忙しい中短い時間に一息というシチュエーションには合いません。
スティーブ・ハウの演奏力をまざまざと知らしめられる、短いアコギのインストmoon for day
ちなみにこれがアルバム中最短の曲です(笑)
続けてキーボードのリック・ウェイクマンも、クラシックみたいな自身のソロ曲をこれでもかと凄腕で聴かせます。
キーボードのスターはキース・エマーソンだけじゃないんだぞ、と思い知らせてくれるかのように。
わたしが全盛期イエスで一番好きな曲、ランドアバウト。
スタジオ名盤の「こわれもの」のオープニング曲です。
頭打ちになるミドルのパートの雰囲気の明るい変化がいいんですよね。
とまあ、この作品、ライブ盤なのに全然ライブ盤という感じがしない。それほどの高度な演奏力にやはりただただ驚くばかりです。
それぞれのアルバムのオリジナルより、各曲の出来がいいと感じるので、全盛期のイエスが知りたいという方に、最初にぜひお勧めしたい一枚です。
そういえば、イエス初期の初代ギタリスト、ピーター・バンクスさんが、BBCセッションのライナーノーツで、「イエスはオリジナルメンバーが重要視されない例外的なバンド」みたいな記述を、自らをあざわらうかのように書いていましたが、やはりこんな凄い演奏されたら、そりゃこの人たちが英雄視されてしまうよね・・・と思っちゃいます。
この作品、評論家が選ぶライブアルバム・ベストに確か入ってなかったけれど、なぜ?って思う。
最後に、余談として毎度毎度話しているわたくし事ですが、わたし若い頃はニューウェーブ、パンクビート、そしてバッドボーイズロック(ジョニー・サンダース)で、プログレなんてふざけんな!でしたが、やはりアメリカンロックとともに、25歳を過ぎてからこうしたサウンドが突然好きになりました。
今ではダムド、ピストルズ、ジョニー・サンダースより、このイエスやエマーソン・レイク&パーマの方が好きですね。
演奏はわたし、相変わらずヘタなんですけれどね。