前回お話ししたように、ただいまわたしは連休中ですが、しかし両日とも雨!

なんかここのところ週末休みが多いんですが、どういうわけか毎回天気が悪くて、旅にも出れません。

ということで、家で独り孤独に、ひたすら好きな音楽鑑賞!

 

この時間が至福の時の一つですが、一緒に共有してくれる素敵な方、人生で一度も会えたことが無いんだよなこれが・・・。

 

そんな寂しきおじさんの、今日のこの一枚としてご紹介したいのは、前回のラスカルズに続き、似たような時期に活躍した、1960年代中~後半のアメリカのバンド、ザ・タートルズです。

彼らのベスト盤で、これまたライノが編集した、20グレイテストヒッツをトレイに乗せてみました。

 

 

タートルズと言えばまずは問答無用の大ヒット曲、happy togetherこれに尽きます。

冬のパリの散歩道のような、せつなく淋しい雰囲気で始まり、サビで急展開、サイケPOP調に壮大に爆発、という曲展開がたまらなく癖になる。

 

このザ・タートルズ、結成のいきさつとか、わたしは詳細はわからないんですが、ライナーを見てると、この時代のバンドにしては、このハッピー・トゥゲザーにしろ、オリジナル曲がほぼなく、どこか商業的なグループだったのかなって思う。 

 

でも一応、ザ・バーズなどに続くフォークロックバンドとしてスタートしたみたいですが、フォークロックバンド定番のディランのカヴァーこそあるけど、上の曲でもわかると思いますが、まあ、フォークロックって言えばそうなのかもしれないけれど、わたしはあまりフォークロックな感じはしない気がします。

 

outside chance

 

 

shed rather be with me

 

それより、これらの曲を聴いていて思うのは、次代柄か楽曲のそこかしこにまぶされたサイケ調のアレンジです。

その要素以外はホント、メロディーのはっきりしたシンプルにいい曲だなと思える、POPな曲が多いバンドです。

 

でも同次代の他のバンドに比べると、演奏が分厚い感じがするというか、ダイナミックで迫力があり、聴いていて、その音の厚さ、良さから、60年代の録音とは思えない感じがします。

やはり楽曲制作と同じく、しっかりしたプロダクションによる、スタジオミュージシャンの演奏がされてるのかなって憶測します。

 

勿論、だからと言って、自分たちで作詞作曲するバンドに比べて駄目と言う訳ではないし、いかにも60年代後半的な、アメリカの聴くべきバンドの一つでしょう。

ホント、歌はうまいし、理屈抜きでいい曲が多いんですよね!

 

これなんか典型的な60年代サイケPOPみたいなナンバー、guide for the married man

重厚な疾走感がいいですよね。

 

ちなみに、このバンドのメインボーカル、エディー&フローは、後にT・REXのあの妖しげな雰囲気のコーラスを務めたりと、バンド解散後も何かと実績がある人達のようです。