日々熱波に見舞われ、しんどい毎日ですが・・・
最近、暑さに加え、なんか日々腹が立つことが多いので、メタルを聴いています。
パンクではなくヘヴィー・メタル!!
ビートルズ、60,70年代、プログレ、グラム、パンク、UKニューウェーヴなどでロックに熱く目覚め、ウェストコーストやカントリーロックに開花し、最近はジャズやボサノヴァをこよなく愛し始めたわたくしに、最も縁の遠かった音楽と言えばヘヴィー・メタル!
実際、今でもヘヴィー・メタルって、好きなバンドもいますが、基本は大体嫌いです。
当時ジミーさんが紹介していて、わたしが軽~くノックアウトされた、初期アイアンメイデンのPV
この曲カヴァー曲みたいですが、この疾走感が素晴らしいです。
(このドラムも凄くいいと思う。)
これ、バックの楽器メンバーはどう見ても、典型的なヘヴィーメタルなのに、ヴォーカルだけがパンクスというこのちぐはぐさが今見るとすごく新鮮です。
おまけに、この曲は間奏部分を除くと、メタルというよりはパンクロックみたいに聴こえるし、そこもまたいい。
この黒づくめ短髪ぎみの、吐き捨てるようなパンク・ボーカルが、メタルバンドで歌うという、意外性に衝撃を受けたんですよね。
で、ファーストをブックオフで買って、1曲目のPlowlerという曲にも、かっこええ!とノックアウトされたという・・・。
これは今だに、なんか興奮すると聴きたくなる、好きなナンバーです。
むちゃカッコイイProwler
キレイに美しく、凄テクに裏打ちされた、メロディックな様式美メタルより、ハードロックはこういうどこか荒々しさや勢いがあるものが、わたしは好みです。
この荒々しさは、歌に入った途端猛烈にテンポがハシる(笑)ドラムと、やはりボーカルに負うところが大きいと感じます。
そういえば、このディアノが歌っていることから、メイデンの最初の2枚はメタルではなくパンクだ!とかいうスレを見たことがあります。
しかし、上記のような荒々しい疾走感のある曲ばかり貼っといてなんですが、この初期のアルバム、パンクっぽいのかというと、全体的には、どう聴いてもパンクっぽくは聴こえないですよね。
パンクを期待して聴くと、「全然違う!!」となること必至で、まあ、パンクファンにはまずアピールしない内容ですよ。
わたしがこの初期のメイデンを聴いていて感じている印象は、いかにもメタル・・・というのでもなく、初期のアイアンメイデンは、80年代版プログレハードに聴こえます。
イエスとか、ジェスロ・タルとか、ウィッシュボーン・アッシュなど、ああいうハード寄りな70年代プログレを、80年代メタル的解釈でやった、ニューウェーヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタルではなく、ニューウェーヴ・オブ・ブリティッシュ・プログレ・ハードという感じ。
実際、リーダーでベーシストのスティーヴ・ハリスは、パンクが嫌いでプログレ好きという話を聞いたことがありますが、曲を聴くとそれがよくわかる感じ。
でもそんな趣味なのに、よくこんなボーカルと一緒にバンドをやろうと思ったよな・・・。
特に当時は、今より様式美にこだわっているバンドばっかりで、こういう趣向のちぐはぐさは一番敬遠されたと思うのに、あの時代にこのメンバーでやったことだけでも凄い。
好みではないけれど、周囲にこれだけ歌える人間がいなかったから、とりあえず妥協したんでしょうかね。
Phantom Of The Opera
こんな凝った、やたら展開や変調の多い曲はパンクバンドはまずやりませんよね。
わたしはプログレも好きなので、こういうのも悪くないなぁと思いますが。
ということで、フリー・ジャズやイパネマの娘(ボサノバ)からアイアン・メイデン!
最近の自分の振れ幅の大きさには自分でビビります。
やはり、情緒不安定気味なのかもしれません(いつも)