新聞や雑誌で取り上げられた水循環、水道、下水道に関する記事のうち、技術士試験で出題される可能性があるテーマ、継続研鑚の観点から勉強するべきテーマについて解説をしたいと思います。
今回は『下水道新聞』7月27日号です。
大腸菌に関する記事が掲載されています。
内容は以下の通りです。
群数からの変更踏まえ、大腸菌数の基準検討 国交省、手法含め年内に整理 | 日本下水道新聞 電子版 (suido-gesuido-media.jp)
●環境基準の改正
令和4年4月1日、水質汚濁に係る環境基準が改正されています。
まず、六価クロムです。
基準値が、0.05 mg/Lから0.02 mg/Lに変更されました。
次に、大腸菌群です。
「生活環境の保全に関する環境基準」の基準項目が、大腸菌群数から大腸菌数に変更になりました。
この辺のところは、一次試験で出題されそうなので、受験する方は、ちゃんと勉強しておいてください。
今回は、大腸菌群と大腸菌の違いについて説明したいと思います。
●大腸菌とは
まず、大腸菌についてです。
大腸菌は、動物の腸内に生息する細菌です。
糖を分解して、酸とガスを発生します。
人の腸内にも存在します。ウンコには大腸菌がいます。
大腸菌というと、有害なイメージですが、
しかしながら、大腸菌のなかには病原性のものも存在します。
こうした大腸菌が食物に付着していて、
O157も大腸菌の一種で、これが含まれていると、
●大腸菌群とは
次に、大腸菌群についてです。
大腸菌群は、糖を分解して、酸とガスを発生する細菌の総称です。
大腸菌の群という名前ですから、大腸菌も大腸菌群に含まれます。
ところが、大腸菌群の中には、
水質検査を行った結果、大腸菌群が多く検出されていても、
つまり、大腸菌群では、
というわけで、水質汚濁の状況を的確に把握するため、
では、なぜ、これまで大腸菌群を採用していたのか?
環境基準が制定された当時の培養技術では、
そこで、
その後、技術力が向上して、
水質の状況が改善されているにも関わらず、環境基準上の類型が良くない河川もあるそうなので、実情に即した評価がされるのは良いことですね。
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