新聞や雑誌で取り上げられた水循環、水道、下水道に関する記事のうち、技術士試験で出題される可能性があるテーマ、継続研鑚の観点から勉強するべきテーマについて解説をしたいと思います。
今回は7月2日付けの『水道産業新聞』からです。テーマは「河川の分類」です。
『1級水系の全ダムで協定締結/洪水調節容量を倍増/
政府は、近年の水害の激甚化を受け、
河川管理者やダム管理者、利水者の間で、
http://www.suidou.co.jp/200702.htm
●河川の分類
河川は、一級河川、二級河川、準用河川、
一級河川は、河川法第4条に定めがあります。
具体的には、「
これが法律上の一級河川です。
これでは分かりにくいので、もう少しかみ砕いて説明します。
河川というのは、海や湖まで注ぐメインの「本流」と、
水系とは、本流と支流を含めて、
河川法第4条に、「国土保全上又は国民経済上特に重要な水系」
水系の中でも「特に重要な水系」が存在するわけです。
具体的には、全国で109の水系が指定されています。
この指定は、内閣主導のもと政令により定められたものです。
これら109の水系を、通称、一級水系と呼びます。
一級河川は、一級水系の一部をなすもので、
一級水系は法律用語ではありませんが、
ただし、
このため、一般的には、
例えば、広島県には、太田川、芦田川、
次に、二級河川です。
二級河川についても、河川法上の定めがあります。
一級河川と同様に、水系が存在します。
簡単に言うと、一級水系よりも小さな水系で、
河川法には、一級河川、二級河川以外に、
準用河川は、市町村が指定するもので、
これらが、河川法上の河川です。
河川を構成する河床、河岸、ダム、流水等は、
管理者は、一級河川は国、二級河川は都道府県です。
管理者は、河川区域内での工事、構築物の設置、
●普通河川
これまでに述べてきたのは、河川法上の河川です。
河川はこれだけではありません。
一級河川、二級河川、準用河川以外にも、
これらは河川名が看板に示されているわけではないですが、
これらは普通河川と呼ばれています。
ただし、普通河川は、河川法上、河川ではありません。
河川法上の河川は国や都道府県が管理する義務があります。
普通河川はこうした義務がありません。
この辺のところを勘違いしがちです。
普通河川については、市町村が管理しています。
普通河川に関する基準は、
ちなみに、普通河川については、
このことについては、行政書士試験でも出題されたことがあります。
それから、道路を占用するのと同様、普通河川の占用申請すれば、橋を架けたりすることはできます。
普通河川の流水を取水することもできます。
ただ、一級河川や二級河川のように、
●新たなダム運用
新たなダム運用とは、豪雨に備えて、
あらかじめ低くするためには、水道、電気、
このため協定を結ぶわけです。
なお、ダム運用については、こちら で詳しく述べています。
●前回の【技術士対策】
●必須科目対策に必要な下水道の基礎
※マネジメントサイクルについては こちら をどうぞ。
※アセットマネジメントとストックマネジメントの違いについては こちら をどうぞ。
※「持続と進化」については こちら をどうぞ。
※「資源の循環」については こちら をどうぞ。
※「水の循環」については こちら をどうぞ。
※「下水道による排除・処理」については こちら をどうぞ。
※「新下水道ビジョン加速戦略」については こちら をどうぞ。
●試験と解答例
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●試験対策
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※ 技術士合格法のテキストを最初から見たい方は、 こちら をどうぞ。