■アニマル
【メーカー】アークテクニコ
【販売年月日】1988年4月
【区分】2-1
【タイプ】A
【特徴】一部吸い込み方式を採用(勿論違法)
いわずと知れた2号機最大の問題機種。
完全確率とは思えない強烈な連チャン性で人気を得たのですが、その後本当に完全確率
ではないことが発覚。
急遽、基盤改修命令が下され、対策機は「アニマルG」として再導入される事になったので
すが、ほとんどのお店は再びアニマルに戻してシールだけそのまま残していました。
パネルの「ANIMAL」の右に「G」のシールがついていれば、対策ずみ(のはず)です
・・・一応は(笑)
では、もともとのアニマルはどのように連チャンしていたかというと、部分部分に吸い込み
方式を採用していたのです。簡単に説明していくと・・・
ボーナス終了<天国状態>
2~35枚の天井セット。天井到達でボーナス抽選。
当選=ボーナス
スカ=地獄状態
天国状態通過<地獄状態>
10~800枚の天井セット。天井到達で集中抽選。
当選=小役の集中
スカ=地獄状態
地獄状態通過<復活状態>
小役の集中に突入。終了後ボーナス抽選。
当選=ボーナスか再度集中突入。
スカ=地獄状態。
このように天国・地獄・復活が天井到達まで延々とつづくわけです。
しかも地獄から天国へいくことはありません。運悪く抽選に外れ続けると・・・・
(記憶を頼りに書いているので間違いあるかも)
しかし、何故このような違法なプログラムが検定を通過したのでしょうか。その秘密はアニマルに
採用されていた、CPUにあります。他社が保通協の指導にしたがい共通のチップ(日電協ROM)
を使用していたにもかかわらず、アークテクニコは余っているチップがたくさんあるからという理由
で旧チップ(Z-80)を使っていたのです。
検定の際にプログラム解析出来なかったため、仕様書のみで合格してしまったのです。
メーカーが賢いのか、保通協が馬鹿なのか・・・
完全な違法行為でありながら、大したお咎めもなく自体が収拾された事は以後の開発姿勢に
大きな影響を与える事となりました。
この事件が原因で(多分)2ー2号機ではユニバがとんでもない機種を発表することとなりました。
つまり、「やったもん勝ち」「出したもん勝ち」という大手を巻き込んだ連荘時代への第一歩こそが
このアニマルだったわけです。
そういえば色違いも一杯ありましたねぇ・・・
Gの位置がいかにも適当・・・・
■おまけ
動画はnobさんのブログ からリンクさせていただいています
ガルーダ
【メーカー】タイヨー
【販売年月日】1989年1月
【区分】2-1号機
【タイプ】A-C
【特徴】配色がベルコ風
みたことありません。当然打ったこともありません。
レバーは相変わらず右についています。2号機から採用された「ベットボタン」まで右に
ついています。何がタイヨーをそこまで追い込んだんだろう?
ちょっと打てばどれだけ操作しにくいかわかるものだと思うのだが・・
滑りがリーチ目らしいのですが機種自体がすべっては・・
「ゴーストゲーム」という集中も機種自体が幽霊・・・
但し、この機種はガイド誌のライター「ガル僧」の名前の由来として(だけ)有名ですが。
確か初期は「ニューガルーダ君」と呼ばれており、それがガルーダ小僧→ガル僧となっ
たはずです(違ったかな?)
ペガサスラビット(Ⅱ)
【メーカー】パル工業
【販売年月日】1989年5月
【区分】2-1号機
【タイプ】AーC
【特徴】シングルボーナスはおまけ程度
大ヒットした1号機「ペガサス」。その天馬にうさぎが加わったのですから、
当然これも大ヒット・・・・・するに違いない!!
そんな思惑で導入したお店には見事に閑古鳥が鳴いていました。
一応2号機に規定された役(集中・シングルボーナス)は全て入っていたのですが、
あれこれ入れると台の特徴がなくなりますからね。シングルボーナスは通常時の確
率が200分の1程度で、突入率が1000分の1以下の集中に突入しても、50分の1
までしか確率がアップせず、パンク確率も高かったので恩恵もほとんどなければ、
気づく事すら困難という、「とりあえず入れてみましたけど・・・何か?」というレベルです。
実際打ってみてメリハリのないだらだらしたゲーム展開に、その後2度と打つことは
ありませんでした。
おまけにビッグ中は1枚掛けで小役抜きができたそうで、導入したお店はまさに踏ん
だり蹴ったりの台でした。(恐らく小役抜き対策として登場したのがⅡだと思われます)
でもそういう風に色々な台を経験して成長していくのですよ。店もお客もね。
で、自分の打ったそのお店ニューパルがヒットしたあと「セブンリーグ」を入れてました
・・だから勉強しろって!
■おまけ動画
*nobさんのブログ から転載しています
3号機の全リストと解説
【3号機とは】
2号機のゲーム性から若干射幸心を押さえて登場した規定が3号機です。
3号機は1メーカー3機種まで認可を受ける事が出来たのですが、諸般の事情により
全機種が登場する事もなく、4号機へと移行します。
【2号機からの変更点・追加項目】
・小役の集中禁止
・シングルの集中のパンク確率の規制(300分の1以上である事)
・1Gの遊技時間を4秒→4・1秒
ちなみにボーナスゲーム中に期待値方式を初めて採用した機種が3号機で登場していますが
それまでも「期待方式・純増方式」のどちらを採用しても構いませんでした。
単に採用するメーカーがなかっただけなのです。
【3号機全リスト】
■オリンピア バニ-X・O
■ニイガタ電子精機 リノ
■日活興業 スペースバトル・スペーススペクター
■サミー工業 アラジンⅡ・ミスターマジック
■高砂電器系 ドリームセブン・ビッグベンハー・ドリームセブンjr・マジカルベンハー
■ユニバーサル系 コンチネンタルシリーズ・アメリカーナマグナム
■アークテクニコ系 ワイルドキャッツ・セブンボンバー
■エーアイ ハンター・グレートハンター
■タイヨー ミラクルUFO・トライアンフ
■パル工業 ペガサス412・ペガサスEXA
■尚球社 ミラクル・チャレンジマン7
■北電子 スーパーコップ・アポロン
■パイオニア ムサシⅡ
■山佐 ホールインワン・スーパープラネット
■興進産業 デートライン銀河Ⅱ
■未販売機種 アンクルサム・コンチネンタルⅣ・アラジンゴールド
現在、細かな提携関係(開発・販売含)を調査中です。
補足や訂正等、気付いた内容がありましたらこちら へコメント頂けると嬉しいです。
2号機リストと解説
【2号機とは】
1号機の認可が全メーカーで終了すると、規定の見直しと変更が行なわれました。
そして新たな認可基準が施行されたものが2号機というわけです。
2号機は1メーカー2機種まで認可が認められており、便宜上登場順に2-1号機
2ー2号機と呼ばれています。
2-1号機は全般に規定に忠実に開発されたものが多く、2-2号機でスペックの
特性を生かしたものが各メーカーから積極的に登場しています。
【1号機からの変更点・追加項目】
・ボーナスの抽選方法を完全確率方式で統一
・1Gの遊技時間を4秒以上とする為、ウェイト機能を導入
・ビッグボーナスでの獲得枚数を370→350枚へ変更
・クレジット機能を認める
・ゲーム性に応じてタイプを3種類から選択できる
・小役の集中機能
・シングルボーナスの採用
パチスロの規定は、この2号機への変化が最も大規模なものでした。その分
スロットのほぼ基礎部分が完成したとも言えるでしょう。以後は世相を反映し
ながら微修正が施されて現在へと至っています。
【2-1号機全リスト】
・アニマル
【2-2号機全リスト】
・F-1
・アラジン
・リバティーベルIII・リバティーベルVI・センチュリー21・ロックンロール
・ムサシ
現在、細かな提携関係(開発・販売含)を調査中です。
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