こむらがえりを東洋医学でみると | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます ニコニコ


昨日は10月下旬並みの気温でした。こんなふうに急に寒くなると、こむらがえりだけでなく、肩こりや腰痛も起こしやすいものです。着るものも、こまめに調節してくださいね。明日からは平年並みに戻るようですが。


さて、昨日お届けしたこむらがえり 、東洋医学でみると、どうなるんでしょうか。症状からわかることは、

① 筋がひきつったように痙攣する症状 →  が関係している

② 痛みがある → 不通則痛 または 不栄則痛 である


筋への の供給が何かで妨げられた(不通則痛)か、の不足があるために筋が十分滋養されていない(不栄則痛)ために、筋が痙攣を起こしたと考えられます。


そこで、東洋医学講座の肝の変調 をみていただくと、肝血虚の症状に「こむらがえり」が入ってますね。肝血お滞、すなわち血お によって血流が妨げられた場合にも起こります。


肝血虚、肝陰虚、肝血お滞の原因や随伴症状、養生法については、肝の変調 に加えて、↓をご参照くださいね。

肝血虚 → 血虚血虚体質血虚証タイプ

肝血お滞 → 血お血お体質血お証タイプ


こむらがえりの予防には、ふくらはぎと足裏のケースでは、局所のツボとして、承筋または承山足心 がよく使われます。およびの手当てとして陽陵泉 を、への対処として三陰交 を加えます。


昨日お届けした西洋医学的にみた場合の原因と比較すると、

① ミネラルバランスのくずれやビタミン不足は、東洋医学ではの問題です。ミネラルやビタミンは栄養成分であり、血液によって運ばれますからね。

② 水分不足は津液 の不足ですが、津液と血は関係が深いので、津血同源 といえます。

③ 血行不良は、血虚でも血おでも起こるし、血おの原因をみていただくとわかるとおり、気虚気滞血寒、血熱外傷痰飲 と、多くの病証が関わってきます。

④ 末梢神経の過剰反応については、肝の変調 による疏泄失調と考えることができるんじゃないかと思います。


こむらがえりの引き金になるのは、冷えと疲労。とくに冷えは、ほかにもいろいろな症状の原因となりますから、しっかり予防したいものですね。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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