おはようございます
昨日の夕立はすごかったー。雨の後は一気に涼しくなりました。昨日、「今日の散歩」 で私がウロウロしていたのは、表参道から原宿界隈。そして「歩くって気持ちいい」 でもお届けした明治神宮でした。雨が降る前は、あっちからジージージー、こっちからミーンミンミン、そっちからオーシーツクツクと、セミの大合唱でした。アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、時期がずれるはずのこれらのセミたちがいっぺんに鳴いていると、やっぱりやかましい(笑)。
さて、「病気の原因」について、これまで外因(外邪・疫癘)と内因(七情)をお届けしました。今日は、3つ目の外因でも内因でもないもの、不内外因について。
外因についてはこちら→「外邪とは」
、「風邪・暑邪・湿邪」
、「燥邪・寒邪・火邪」
外因は六気が六淫に変わって外邪と化したもの、内因は感情が過度となって身体に影響する七情となったもの、そのどちらにも含まれないものが不内外因です。
労逸(ろういつ)…過剰な行動
人の身体は、使い過ぎても、安静にし過ぎても、病気につながります。動かし過ぎて疲労した状態をさす労倦(ろうけん)と、じっとしたままで運動不足の状態をさす安逸(あんいつ)とが組み合わされて労逸。
労倦には、仕事や運動で長期間身体を酷使したために疲弊した労力過度、長時間考え込んだり思い悩んだりしたために精神的に疲弊した心労過度、節制のない性生活を続けたために精気をすり減らした房事過度が含まれます。いずれも気の消耗になり、身体もこころもやつれてしまいます。
部屋に引きこもってジッとしていたり、寝てばかりいたりすることを、安逸過度といいます。その状態が長く続くと、気血のめぐりが悪くなって、特に脾胃の働きが弱り、病気にかかりやすくなります。
また、同じ動作ばかりを長期間続けると、五労となって五臓に影響を与えます。五労は、労倦に含まれ、久視が心を、久臥が肺を、久坐が脾を、久立が腎を、久行が肝を、それぞれ傷めてしまいます。これに関しては、「長時間のパソコンはうつと不眠のもと?」 の中で詳しく説明しています。また、『養生訓』でも「同じ状態を続けない」 や「千金方の養生法」 、「導引」 に出てきました。
飲食失節(いんしょくしっせつ)…飲食の節度が失われたもの
これこそ『養生訓』で益軒先生が繰り返し述べられていることですね。飲食失節には、飢餓と過食の飢飽失常(きほうしつじょう)、不衛生なものや傷んだものを食べる飲食不潔、食事のバランスが悪い偏食が含まれます。飢餓は気血の不足を招き、過食は脾胃に負担をかけ、飲食不潔では食中毒を起こし、偏食は体内の陰陽バランスをくずします。
外傷(がいしょう)
これには、外傷と聞いて思い浮かぶものがそのまま入ります。打撲、ねんざ、骨折、切り傷、擦り傷、虫刺され、火傷、凍傷など。外傷は血の流れを一時的に停滞させます。出血が激しいと血の不足を招きます。
内因・外因・不内外因などがあると、気血津液の流れが阻害されたり、気血津液が不足したりという事態に陥って、病気になります。病気が起こると、さらに気血津液の代謝が異常となり、気血津液から異常物質がつくられ、その物質がまた病気の原因となります。詳しくは次回お話しますね。
「Hot-ai」編集長のaiさん が、皆様のご協力を求めていらっしゃる方を紹介されています。微力ながらお手伝いをと思い、ここにその記事のリンクを貼りますね。よろしくお願いします。→「P進捗・びわの葉・命のバトン」
命のバトンについてはDr.コトー も書かれています。→「わたしが好きでない言葉は「当たり前」。その対極が「Drコトーの3K=感謝・感激・感動」です。」
今日もいい1日にしましょう。