新しい福祉システムNDISを理解するシリーズです。
オーストラリアで障がい児を育てている人、もしくは障がいのある家族を面倒見ている人に向けて送っています。
NDIS準備編~ 11記事上げています☆
④ NDISがやってくる 4 《一番最初のプロセス~申請の仕方は?》
⑦ NDISがやってくる 7 《客観的な視点でケアを考える》
⑧ NDISがやってくる8 《サポートカテゴリーを理解する》
⑨ NDISがやってくる 9 《ファンドの管理・3つの方法》
⑩ NDISがやってくる 10 《常に最新情報にアップデートすべし》
⑪ NDISがやってくる 11 《誰が誰?NDISで必須の単語集》
そしてNDIS実践編。「NDISがやってきた」シリーズ始まりました。
前回からの続きです。
さて、カイのプランが承認されてから数週間・・・・いまだに間違ったプランが直してもらえないまま。
その間、実は困ったことになっていたのです。
以前書いたこの記事を覚えているでしょうか?
ここでも書きましたが、オーストラリアでは基本的にひとつのところから補助やサポートが出る場合、ほかの管轄はその部分にタッチしません。
これは、国民の貴重な税金を使っているので、公的サポートを適切に公平に提供する為。
わかりますよね。ひとつのところからサポートが出ていることに対して、別のところからもサポートが出たら、ファンドの二重取りになってしまいますから。
と、いうことで。
NDISのファンドをもらったら、それまで提供していたサポートは打ち切りにします、というプロバイダも色々あるわけです。
これからは、NDISファンドの方を使って同様のサービス受けてくださいね、という訳です。
カイの場合は、主に次のようなサポートが、カイがNDISプランを貰った時点でサポート打ち切りということになってました。
①地元カウンシルのレスパイトサービス :今後はNDIS関係なく65歳以上のみサポートすることに
②地元カウンシルの障がい児向けホリデープログラム :カイも長年通っていたのですが・・・NDIS後はプログラム自体打ち切りに(涙)
③アフタースクールケア :NDIS利用者は受け入れないということに
スペシャルスクールにあるプログラムなので、実質的閉鎖?
④ケースマネジャー :NDISに完全移行すると、ケースマネジャーという職種自体なくなります
この団体もNDIS関係なく、今後は65歳以上のサポートのみに
⑤上のケースマネジャーの団体が特別に出してくれていた期間限定OTセラピー代補助:NDISプラン貰った時点で、カイへのサポート打ち切り
カウンシルも、アフタースクールケアも、ケースマネジャーの団体も、みんな「うちは今後NDISに関係ないサポートのみ提供することにしま~す」という訳です。
NDIS登録プロバイダになったりするのって、すごく大変な手続きが必要なんですよね。
多分それが面倒臭かったんだろうなあと(笑)
だから、みんなカイがNDISプランを貰った時点でうちのサポートは終わりですから~という話だったのです。
ということで、カウンシルやらアフタースクールケアのコーディネーターさん達やら。
カイが他の人よりNDISを早く始められるようになったと噂を聞きつけ、まだプランニングミーティングもやっていない頃から確認の電話をかけてきていました
「カイのNDISはどうなってますか~?」
「まだプランニングミーティングしてないですか??」
「いつ頃になりそうですかね?」
「カイのNDISプランが承認されたら、即連絡くださいね!!」
と、ストーカーのように何度かしつこく確認されました(笑)
それぞれ、すでにカイがプランをもらっているのにサポートを提供してしまうと大変なんですよね。
プランの承認日より後に提供したサポート=すでにNDISのファンドに移行しているはずなので、その分は政府から旧プロバイダにはファンドが出ない!!
なので、みんなカイのプランが確認取れたと同時にカイへのサポートを打ち切ろうと待ち構えているわけです(汗)
そんな感じだったので、もちろん私はカイのプランが届いた時に、すぐにこれらのプロバイダに連絡をしました。
ということで、今までのサポートのいくつか・・・というか大部分は・・・
カイのNDISプランが来た時点で即サポート終了!!
となったのです。
今までありがとう。
そして通常なら、NDISプランを貰ったらそのファンドから新しいサポートを利用し始めることが出来るからそんなに問題にはならないはずなんですが・・・
しかし、問題は。
何度も言ってますが、カイのプランは承認されて手元にも来たけど・・・根本的に間違ってるわけです。
コアが全然載ってないわけだし!
だから、プランが直るまでは私はこの新しいファンドを使い始めることが出来なかったんです。
ファンドは・・・・そこに充分あるのに・・・・・
この期間は、ふたつのファンド管轄の狭間に見事はまりこんでしまい、どっちのファンドも使えず身動きが取れなかった時期だったのでした。
そんな時に、前記事のような感じであっちこっちに振り回されるわ、オペレーターには意味不明の対応されるわで。
私のイライラはどんどん募っていったのでした。
続く
そりゃあ私もコーヒーの消費量が増えますわ・・・