NDISがやってきた 5 《ジェットコースターな一日》 | カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

高校生になった自閉症児カイと、シングルマザーのわたし。オーストラリアはメルボルンにて、ふたり暮らし。そんな私たちの毎日を綴っています。

 

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先日カイが学校から持ち帰ってきたアート作品。

 

最初縦の方向に見てて、「これは・・・・くらげ・・・・?」と思ったのですが、実際は月と太陽だったみたいです(笑)

 

ごめんカイ、母間違えた。

 

多分先生がテーマを決めて色々材料を準備してくれていたんだと思いますが、とっても上手にできていますね♪

 

 

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さて、少し間が空いてしまいましたが・・・・

 

新しい福祉システムNDISを理解するシリーズです。

オーストラリアで障がい児を育てている人、もしくは障がいのある家族を面倒見ている人に向けて送っています。

 

NDIS準備編~ 11記事上げています☆

① NDISがやってくる 1 《予想外の展開》

② NDISがやってくる 2 《今までとどう違う?》

③ NDISがやってくる 3 《人生のゴールは何ですか?》

④ NDISがやってくる 4 《一番最初のプロセス~申請の仕方は?》

⑤ NDISがやってくる 5 《合理性と必要性》

⑥ NDISがやってくる 6 《管轄を意識する》

⑦ NDISがやってくる 7 《客観的な視点でケアを考える》

⑧ NDISがやってくる8 《サポートカテゴリーを理解する》

⑨ NDISがやってくる 9 《ファンドの管理・3つの方法》

⑩ NDISがやってくる 10 《常に最新情報にアップデートすべし》

⑪ NDISがやってくる 11 《誰が誰?NDISで必須の単語集》

 

そしてNDIS実践編。「NDISがやってきた」シリーズ始まりました。

 

① NDISがやってきた 1 《想定外の連絡と引き寄せ?》

② NDISがやってきた 2 《ミーティングの強い味方》

③ NDISがやってきた 3 《インフォーマルサポートと提出したもの》

④ NDISがやってきた 4 《衝撃的なプラン》

 

 

前回からの続きです。

 

NDISからやっとプランが届いたものの、開けてびっくり。

コアファンドが全くないという状態だったので、放心状態になりながらもなんとかカイを連れて職場まで運転していきました。

 

オフィスに到着すると、NDISサポート部門のアピール(上訴)担当者がいたので捕まえてプランを見せ

 

「息子のプランが~プランが~ コアがない!!笑い泣き

 

と説明になってるんだかなってないんだかという感じで訴えました。

 

「こんなことってあるの???」と聞くと、「う~~ん・・・年齢的にはコアファンドがあまり出ないという可能性もなくないけど・・・」

 

コアファンドは、日常生活に関するサポートのためのファンドです。

だから、年齢が小さいうちはほとんど出ないことが多いのです。

 

Reasonable & Necessaryの原則で考えると、例えば5歳の自閉症児が身の回りのことを教えてもらったり、コミュニティに出るのに連れて行ってもらったりするのは、障がい関係なく親の責任の範囲ですよねっていうことです。

 

NDISは、障がいがあるから発生するサポートニーズに対してのみ支給されますから。

 

逆に25歳の自閉症者が、ひとりで身の回りのことが出来なかったり、外出するのに誰かが一緒に行かないとダメというのは「障がいがあるから」であって、ここはコアサポートが沢山出るわけです。

 

いやいやいやいや、でもカイはもう11歳で、今まではコミュニティに出るためのサポートワーカーのファンドが州政府から出ていたのに、NDISになったらゼロっておかしいでしょ?

 

ゼロはないでしょ、ゼロは!!むかっ

 

とにかく、レビューとなったら証拠としてまたスペシャリストの証明など必要だから、ドクターからの手紙なんかまだ持ってる?なんてやり取りをしていたら・・・・

 

同じNDIS部門の別の同僚が一言。

 

「ポータルの方もチェックしてみた?時々プランとポータルの内容が違うことがあるから」

 

ポータル?あ、NDISのオンラインアカウントのこと?
NDISプランのある人は、オンラインアカウント(MyGov)上で色々管理できるようになっているのです。

 

「そうなの・・・?でも私ポータルにログインするコードとかまだ持ってない涙」

「NDIAに電話すればコードもらえるよ」

 

とりあえずその時点で5時近くオフィスも閉まる時間だったので、落ち着気を取り戻し一度家に帰りました。

 

その夜、NDIAに初めて電話してみました。

(今まではすべて向こうから連絡が来ていたので、こちらから連絡する必要がなかったのです)

 

なんと、NDIAって夜遅くまでテレフォンラインは開いてるんですね~!!

 

8時頃かけたけど、ちゃんとオペレーターが対応してくれました。

 

「あの~、今日息子のプランを受け取ったのですが、ポータルのアクセスコードもらえますか?

「OK!」

 

コードを貰ってアカウントをリンクしたりログインする作業を電話越しに教えてもらいつつ一緒にやりながら、

「実は息子のプランにコアがまったく無くてね・・・それでポータルの方をチェックしてみようと思って」

 

するとオペレーターの人が

「え?あなたコアありますよ??」

 

「!?」

 

ちょうどその時ポータルにログインできたので、慣れないながらもプランの項目を探して開けてみると・・・

 

コア、あった!!そこにありました!!笑い泣き

よくわからないけど、ここにあるなら大丈夫なんだろう(きっと)。と、一気に安堵・・・。

 

 

「コアありますね!!よかった!!(嬉)今日届いたプランにはコアがなかったので、心臓が止まりそうになりました・・・・」

 

オペレーター

「え?・・・(かちゃかちゃ)・・・あ~・・・本当だね、これは何かの不具合だから、プランナーにメモを残しておきますね」

 

「ありがとう」

 

コアが貰えなかったんじゃなくて、システムの不具合だった。

 

コアはそこにちゃんといたのでした・・・・・・・。

しかも見てみたら、紙のプランに載っていたのはカイの貰っている全ファンドのうちの20%くらいで、残り80%がすっかり抜けている状態でした・・・・。

ほぼ載ってない状態だったってことじゃないか!!

そりゃ私も焦るわ・・・・。

 

 

すっかり気が抜けてその夜は何の家事もする気が起きず(笑)

 

プランを見た直後に動揺のあまりFBに「プランが最悪だ!」と一言投稿しておいたら、友人達からの「なに?!怒」「即レビューだ!」というコメントがいっぱいついていました(笑)

とりあえずコアはありました・・・お騒がせしました・・・とお知らせし、関わってくれた同僚数人には「コアはポータルにいた」というメールを送って早々に寝ました。

 

プランを受け取ってからの数時間で、本当にジェットコースターに乗っているかのような気持ちのアップダウンで心臓に悪い思いをしたので、ぐ~~~ったり疲れていたのです。

 

 

翌朝、メールを見た同僚から朝一で電話がかかってきました。

 

「むふふん、だから言ったでしょ?ポータルとプランは違うことがよくあるんだ」←得意げ

 

よくあるんかい( ̄▽ ̄)

 

「いや、でも全体の80%も抜けてるってことはなかなか無いんじゃない・・・?」

「あはははは。そうかも(笑)」

 

・・・・・だそうです。

 

 

というわけで、とんだジェットコースター状態の一日(数時間)を体験したのでしたわけですが。

 

 

これからプランを受け取る予定の皆さまも、気を付けてくださいね!

プランとポータルの内容がちゃんと合っているか、チェックしてくださいね。

 

 

よくあることだそうですから。←こんなんでいいのか、NDIA?!