2週間ほど前に、突然我が家のPCから日本語が行方不明になりました・・・。
新しい福祉システムNDISを理解するシリーズです。
オーストラリアで障がい児を育てている人、もしくは障がいのある家族を面倒見ている人に向けて送っています。
NDIS準備編~ 11記事上げています☆
④ NDISがやってくる 4 《一番最初のプロセス~申請の仕方は?》
⑦ NDISがやってくる 7 《客観的な視点でケアを考える》
⑧ NDISがやってくる8 《サポートカテゴリーを理解する》
⑨ NDISがやってくる 9 《ファンドの管理・3つの方法》
⑩ NDISがやってくる 10 《常に最新情報にアップデートすべし》
⑪ NDISがやってくる 11 《誰が誰?NDISで必須の単語集》
そしてNDIS実践編。「NDISがやってきた」シリーズ始まりました。
③ NDISがやってきた 3 《インフォーマルサポートと提出したもの》
前回からの続きです。
プランニングミーティングは和やかに(?)進んでいきました。
メインのプランナーさんはこの障がい福祉業界で長年働いてきたということで、色々知識もありました。
何より、障がいのある人をケアするということの大変さを理解している人でした。
以前会ったLACの人がNDISに対する知識があまりなさそうだったので、LACの人がプランナーなのはちょっと不安・・・と勝手に思っていましたが、全く問題なかったです。
(プランナーさん、変な先入観持ってしまってごめんなさい)
プランナーさんが「では次はカイのゴールについて考えましょう」と言ったので、「自分なりに考えたものがあります」と言って見せたら「これを少し直せば使えますね」ということで・・・
ミーティング中にゴールを考える時間分が短縮されて、ミーティングが30分早く終わりました(笑)
帰りに同僚のアドボケートが、こう言いました。
あのプランナーは良い人だった。
色んなミーティングに出たけど、中にはすごく失礼な態度のプランナーもいる。
アドボケートの存在を無視して話を進めようとする人もいる。
あなたのプランナーはちゃんとこちらの話を聞いてくれてたし、私を含めて話をしてくれた。
良いプランナーに当たってあなたはラッキーだね!
そうか、色んなミーティングを見てきた同僚の目からもよいプランナーさんだったとは嬉しいな♪
確かに「手ごたえ」のようなものを感じたミーティングでした。
そしてそのミーティング後、何度かプランナーさんとやり取りをして、プランのドラフトが出来ました。
「これを送っておくわね」
・・・そうです。プランナーさんはプランを作成するのがお仕事なのですが、プランの承認をするのはプランナーではないのです。
ややこしいですが、プランナーが作ったプランを実際に承認するのは、NDIAにいる別の承認担当チームなのです。
プランナーさんの作ったカイのプランは、プランナーさんの手を離れるわけです。
プランナーさんによると、「カイに必要なものはできる限り入れておいたからね」。
ありがとう
あと私にできることは、カイのプランが無事に承認されるのをひたすら待つのみ。
どれくらいの期間がかかるのか?大体2週間くらいといわれてますが、もっとすぐに承認される人もいれば、もう少し時間がかかる人もいます。
カイの場合は、3週間くらいでした。
ある時、郵便受けをのぞいたらA4サイズの封筒が。
「NDIAからだ!」とドキドキしながら開けてみると・・・・
そこには書類が入っていて、一番上は手紙になっていて「カイのNDISプランが承認されました」と書かれています。
つ、ついにきたーーー!!
と読み進めていくと、途中からカイのファンドの内容についての欄がありました。
そこを見た時に、私は衝撃のあまりしばらく思考回路が停止になりました・・・。
書かれていたのは
プランマネジメント用費用
サポートコーディネーター用費用
セラピー用費用(Capacity Building)
サイコロジスト&ビヘイビアマネジメント用費用(Capacity Building)
これだけ。
・・・
Coreがない。
Coreがない。
COREがない!!!???
コアがまったくないとは、一体なぜ??
も~う顔面蒼白。
※解説しよう(・ω・)b
COREってなんだっけ?という方は、こちらの記事で復習してみてください♪
→ NDISがやってくる8 《サポートカテゴリーを理解する》
簡単に言うと、COREファンドというのは「日々の生活に関するサポート」に使えるのです。
サポートワーカーさんの給料、ホリデープログラム、アフタースクールケア、レスパイトセンター費用、全部ここに含まれます。
それが、まったく載ってない。ゼロ!!
え?え?どういうこと??
NDISプランの有効期限は12カ月。
そして、今まで使っていたサービスはカイがNDISプランを貰ったらもう使えませんと言われているものばかり。
ということは、向こう12カ月間、カイは何のサポートもなくホリデー中もずっと家にいる?!
夜や週末に私がどこか出かけたいと思っても、どこにも預けられない?!
アフタースクールケアもサポートワーカーさんも使えないから、毎日私が定時にピックアップするしかなくなる?!
一体何が起きているのか自分でもよくわからなかったのですが、あのプランナーさんの様子を思い出しても、彼女が変なプランを作ったとは思えず・・・
じゃあ、彼女のプランをNDIAがその通りに承認しなかったんだ!
それにしてもなぜコアがゼロ???
はっきりわかっていることは、このままでは私はこの一年間サバイバルできないっ
レビューしかない、レビューだ!!
NDISでは、プランに納得いかない場合などは期限内に申し立てすればプランのレビューをしてもらうことが出来るのです。
そして私の勤めているNPOでは、まさにそういうケースを扱ってる担当者がいる・・・
こういう時、どこに聞けばいいのか知っているって心強い(笑)
とりあえず、職場に行こう。
あまりに衝撃的なプランをもらって思考停止状態になりながらも、とりあえずカイをお迎えに行き、その足で私の職場に車を走らせたのでした・・・。
続く