NDISがやってきた 2 《ミーティングの強い味方》 | カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

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高校生になった自閉症児カイと、シングルマザーのわたし。オーストラリアはメルボルンにて、ふたり暮らし。そんな私たちの毎日を綴っています。

 

新しい福祉システムNDISを理解するシリーズです。

オーストラリアで障がい児を育てている人、もしくは障がいのある家族を面倒見ている人に向けて送っています。

 

NDIS準備編~ 11記事上げています☆

① NDISがやってくる 1 《予想外の展開》

② NDISがやってくる 2 《今までとどう違う?》

③ NDISがやってくる 3 《人生のゴールは何ですか?》

④ NDISがやってくる 4 《一番最初のプロセス~申請の仕方は?》

⑤ NDISがやってくる 5 《合理性と必要性》

⑥ NDISがやってくる 6 《管轄を意識する》

⑦ NDISがやってくる 7 《客観的な視点でケアを考える》

⑧ NDISがやってくる8 《サポートカテゴリーを理解する》

⑨ NDISがやってくる 9 《ファンドの管理・3つの方法》

⑩ NDISがやってくる 10 《常に最新情報にアップデートすべし》

⑪ NDISがやってくる 11 《誰が誰?NDISで必須の単語集》

 

そして前回からはNDIS実践編。「NDISがやってきた」シリーズ始まりました。

 

① NDISがやってきた 1 《想定外の連絡と引き寄せ?》

 

 
今回はいよいよプランニングミーティング当日の話です。
 
実は私の準備は、完璧ではありませんでした・・・。
 
この2日前に目を怪我したてほやほやだった私。
 
怪我をした日は仕事も休みだったので、丸一日家でじっくりとプランニングミーティングに向けて最後のまとめや書類作成なんかをする予定でいたのです。
 
が、作業を始めてすぐにプリンタのインクが切れていることに気づいて買いに行こうとした矢先に怪我をしたので・・・
結局最後のまとめどころではないまま当日を迎えてしまいました(笑)
 
当日もまだまだ片目は完全に閉じてて、目の周りは青黒くなっているボクサー状態。
 
準備よりも「この姿でどうやってミーティング行こう?」という方が切実な問題でしたあせる
 
でもとりあえず、おおまかな準備はしてあったし、セラピストや専門家からのサポートレターなんかはすでに手元にありましたので・・・それを全部フォルダにまとめて入れました。
 
ミーティング場所は、私の希望でLACのオフィスでお願いしてありました。
 
が、怪我で運転が出来なくなってしまった!
 
そこで初めてUBERを使ってみることに。
無事LACオフィスに到着~
 
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ちなみにこの記事にも書きましたが、つけていた眼帯がずれまくって気になったので、ミーティング前に近くの薬局で買った安いサングラスをかけて行ったのでした(笑)
 
 
ミーティングには、私のアドボケートも一緒に参加してくれることになっていました。
 
アドボケートとは?(公益財団法人 日本女性学習財団サイトより)
 
権利表明が困難な子ども、寝たきりの高齢者、障害者など、本来個々人がもつ権利をさまざまな理由で行使できない状況にある人に代わり、その権利を代弁・擁護し、権利実現を支援する機能をアドボカシー(advocacy)、代弁・擁護者をアドボケイト(advocate)と呼ぶ。
「弁護・支持・唱導・主張」し、「権利擁護のためにたたかうこと」であり、“to call”(声をあげる)を意味するラテン語“voco”に由来する。積極的に発言するだけではなく、問題に対する社会的改革を求めるロビーイング活動(政策関与・提言・形成)も含む。
 
ということで、障がい者など自分で自分の擁護を出来ない人の代わりに代弁してくれたり動いてくれる人のことを言います。
って、私の同僚なんですが・・・・。笑
アドボカシー担当の同僚が一緒に行くと言ってくれたので、お借りしてしまいました。
 
やはりNDISのプランニングミーティングのように大切なミーティングには、できればアドボカシーやケースマネジャーなど、Disabilityシステムをよく理解している第三者を連れて行くのがいいです。
 
アドボケートを同席させる利点はいくつもあります。
  • 英語が苦手でうまくこちらの意見を言えない場合、代わりに代弁してくれる
  • 心理的にも自分の味方がミーティングの場にいると思うと心強い
  • こちらが権利やシステムをよく理解していないと相手側に上手く誤魔化されてしまうことがあるので、専門知識を持った人を同席させることでそれを避ける
  • 専門知識を持った人が同席しているとなると相手の態度が違う場合がある
  • ミーティング中にあれを言ったこれを言ってないという証人になってくれる
  • 自分が伝え忘れていたことなどをうまくフォローして漏れがないようにしてくれる
 
つまりはミーティング中に私をサポートしてくれる強い味方というわけです。
 
ちなみに私の友人は、ケースマネジャーをミーティングに連れて行ったそうです。
 
そして別の友人は、彼女の友人の会計士のご主人に同席してもらったそうです。
この会計士のご主人も自閉症児の父であり、プランマネジャーとしてNDISにビジネスを登録しているそうで、障がいやNDISのことを理解しているプロフェッショナル、そして彼女の家庭の事情なども分かっている人物ということでした。
 
もちろん一人でミーティングに行って全く問題なかった人もいますし、夫婦だけで行ってスムーズにいった人たちもいます。
 
でももし誰か他のアドボケートやケースマネジャーを連れて行く場合、お子さんのことをよく知っている人を選んでください。
もしくは福祉NPOなどを利用する場合は、事前にじっくり打ち合わせをしてからミーティングに臨んでくださいね。
 
 
私はひとり親だから一緒に来てくれる旦那さまがいるわけでもないし、一応仕事で障がい関係のNPOに勤めてるわけですが、やっぱり専門のアドボケートがいる方が心強い・・・
 
というわけで、アドボケートと2人で一緒にミーティングに臨みました。
 
当日は受付をして担当のLACプランナーさんに挨拶してミーティングルームに通されましたが、なんとカイ担当のプランナーは2人いました。
プランナーが2人いたなんて話は今まで聞いたことなかったですが、我が家はどこまでも予想外な展開なのでしょうか・・・(笑)
 
よかった・・・アドボケート連れてきて・・・
人数が1:2よりも2:2のほうがバランスがいいですね。


こんな感じでプランニングミーティングが始まりました。
 

続きます☆