NDISがやってくる 7 《客観的な視点でケアを考える》 | カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

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高校生になった自閉症児カイと、シングルマザーのわたし。オーストラリアはメルボルンにて、ふたり暮らし。そんな私たちの毎日を綴っています。

オーストラリアで障がい児を育てている人、もしくは障がいのある家族を面倒見ている人に向けて送っている、NDISシリーズ第7弾です。

 

前回までの記事はこちらから・・・

 

① NDISがやってくる 1 《予想外の展開》

② NDISがやってくる 2 《今までとどう違う?》

③ NDISがやってくる 3 《人生のゴールは何ですか?》

④ NDISがやってくる 4 《一番最初のプロセス~申請の仕方は?》

⑤ NDISがやってくる 5 《合理性と必要性》

⑥ NDISがやってくる 6 《管轄を意識する》

 

 

気づけばこのシリーズもいつの間にか第7弾!

このNDISシリーズは、普段このブログを読んでくださっている読者の皆さんのほとんどには興味がないお話になってしまうので申し訳ないのですが・・・

 

2、3人の方から「分かりやすい」と言っていただけたので、ほんの一部の人にでもお役に立てば嬉しいな♪と言う気持ちで、今後も出来るだけ細々と続けていきますね。

 

 

今日は朝学校にカイを送っていったあと、久々にママ友とのキャッチアップをしました。

 
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彼女は2週間前にNDISのプランニングミーティングをしたばかりで、どんな感じだったか話してくれるというので久々のキャッチアップとなったのでした。
 
彼女も今年後半にNDISがロールアウト予定のエリア在住ですが、息子さんはカイ同様に一足早くNDISを開始できるグループのひとりに選ばれたのでした。
 
しかし、彼女から聞いたミーティングの様子は、他の人から聞いていたのとまた違う・・・
 
これはエリアによって多少差があるのか?う~ん分かりません。
でも私は私のベストを尽くして準備を進めていくしかないですね。
 

先日はAmazeによる、カイの学校の保護者向けのNDISワークショップの第2回目に参加してきたし、なんだか最近は本当に頭の中がNDISでいっぱいです。
 
早く終わって欲しいわ・・・・
 
 
最近色んな人から「NDISプランニングミーティングの準備って一体何をすればいいの?」と聞かれます。
 
一言で答えるのは難しい質問ですけど、
 
 
などが「最初にすることリスト」にあげられるかなと思います。
 
そして今日は、「現在のサポート状況を把握してみる」について書きたいと思います。
 
障がい児を育てていらっしゃる皆さん、「今あなたはお子さんにどんなケアを提供していますか?」と聞かれてすぐに答えられるでしょうか。
 
障がいに関係する日々のケアの色々って、毎日それをするのが当たり前になっていることが多いので、あえてケアをしていると実感していない場合もあると思うんです。
 
私も改めて聞かれると「言われてみればケアって何してるだろう?」といまいちピンとこなかったのですが・・・・
 
そんな時に便利なNDIS準備用の資料がいくつかありました。
 
 
その中でも、一番のおススメはこちらです下矢印
 
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Association for Children with a Disabilityという団体のNDISプランニングワークブックなのですが、これが巷では「ものすごく良く出来ている!」と評判になっていました。
 
 
NDIS Planning Workbook- ACD
(リンク先のワークブックの画像をクリックすると資料に飛びます)
 
これを埋めていくことで、障がいのある本人(Participant)が現在受けているサポートについて客観的に見ることが出来るようになっています。
 
「今どこに誰と一緒に住んでいる?」という質問から、曜日ごとに朝・昼間・夕方・夜はそれぞれどのような予定になっているか・・・なんてことを答えていきます。
 
また「今現在持っているもの」を考えて、その後「向こう12カ月間で必要となりそうなもの」を考えたりと、分かりやすい言葉で書かれていて本当によく出来ている資料です。
 

 

これを埋めていくと、細かいことを含めると普段自分がどれだけのケアをしているのかが客観的に見えるようになります。

 

私も日常生活で特に意識していなかったけど・・・

 

日々の色んなことをリマインダーしてあげていたり

ドクターやセラピーの予約に頻繁に連れていったり

色んなサポートやサービスなんかをリサーチしたり

 

 

どれもこれも、子どもの障がいに関して私が提供している「ケア」だったんだと改めて気づきました。

 

ちなみに、ここでも年齢相応かどうかがカギになってきますね。

 

まだ幼い自閉症の子が出かけるのに親が車で連れていくのは、他の年齢の子でも当たり前なので障がいに関するケアにはなりません。

でも30歳の子をどこに行くにも親が連れて行ってあげないといけない・・・というのは、障がいの為に発生する「特別なケア」になります。

 

 

 

先日書いた記事にも繋がりますが・・・こうやって客観的に見ると、わたし結構頑張ってるねぇと思いましたよ。

 

どんな子育ても、子育てって大変なもの。

ママたちパパたちはみんな毎日一生懸命頑張ってますよね。

 

そしてスペシャルニーズの子がいると、そこにさらに加わるスペシャルケアの数々があります。

 

普段は当たり前のようにこなしているかも知れないけど、実は自分の子にすごく色んなサポートをしていたんだなあって、こういう資料を使うことで実感すると思います。

 

NDISの準備のためにというのもありますが・・・

一度自分の普段の頑張りを客観的に見る為にも、このワークブックに記入してみるといいかもしれません。

 

 

このAssociation for Children with a Disabilityのワークブックの他に、こちらのワークブックも評判がいいです。

これは新しく出たバージョンで、直接ワークブックにタイプ出来るようになってるので便利!

 

Carer Checklist -Carers Australia

 

今日ご紹介したワークブックたちは絶対に記入しておかないといけないものではなくて、やっておくといいという便利資料です。

他にも同様のワークブックが色々あるかと思います。

 

お好きなものを使って頂いて大丈夫ですよ。

 

 

 

そして記入し終わったら、いつも頑張ってる自分に「お疲れ、いつも本当に頑張ってるね!」って労いの声をかけてあげてくださいね♪