ずっと心の片隅にある言葉 | カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

高校生になった自閉症児カイと、シングルマザーのわたし。オーストラリアはメルボルンにて、ふたり暮らし。そんな私たちの毎日を綴っています。

今日は午後からカイの新しいケースマネジャーの人がうちに来て、最初のアセスメント的なものをしました。
 
ケースマネジャーってポジションは、実はNDISの影響で今後無くなるので、ケースマネジャーじゃなくてクライエントアドバイザーという肩書になってましたが。
 
今のエリアに引っ越してきてすぐにケースマネジャーのウェイティングリストに名前載せたのですが、やっと順番が回ってきたのは4年後。
しかも、カイのNDISプランが出来上がったらもうこのクライエントアドバイザーさんからのサポートは打ち切り。
なんだか慌ててサポートして貰って、あっという間にお別れになりそうですが・・・
 
 
ということで、スペシャルニーズの子を持つ親が何度も通るお決まりの書類&質問の山(笑)
 
今日もカイの一日の様子から、どういうことが出来る、出来ない、今受けてるサポート、足りないサポート、なんだかんだとみっちり2時間も話していました。
 
あまり時間もないので、いくつか欲しいものを購入できるようにファンドをお願いする予定です。
スムーズに行きますように!
 
 
帰る時には握手して「今日は会えてよかったです」的な挨拶をしたのですが・・・
 
その時「You are doing a great job!(あなたはよく頑張ってるね!)」と言ってくれました。
 
私も素直に「ありがとう」と言いました。
 
 
こちらに来て間もない頃だったら、褒められるとついつい日本人気質が顔を出して
「そんなことないですよ」とか謙遜しちゃっていたのですが(笑)
 
今では「頑張ってるね」「よくやってるね」と言われたら「ありがとう」と受け取れるようになりました。
 
こういう風に言われるのって、やっぱりなんだか嬉しいですね。
 
普段は毎日やってることだし当たり前になってしまって気づかないけど、他の人から言われると、
そうよね、私がんばってるよね~と客観的に思うかも。
 
 
頑張っている自分、もっとちゃんとケアしてあげようと思いました。笑
 
 
 
 
自分をちゃんとケアするといえば、思い出すことがあります。
 
 
 
私はこの国に住むようになってから、色々と福祉のお世話になっています。
 
当たり前ですが、福祉関係の仕事をする人にも色んなタイプがいますね。
 
ただ与えられた仕事をこなすだけの人、クライエントさんの立場に立って一生懸命やってくれる人、びっくりするぐらい適当な仕事ぶりな人(笑)
 
お役所の人でも気さくな感じの人が多いのはオーストラリアっぽいと思いますが、時々仕事の枠を超えてこちらがじ~んとするような言葉をかけてくれる人もいます。
 
 
一番印象に残ってるのは、私がシングルマザーになってすぐに面接に行ったセンターリンクの職員さんです。日本でいうと、市役所の福祉課の人かな?
母子家庭手当のようなものを申請する際に、面接をしないといけなかったんです。
 
あれこれ話しをしながらデータベースに打ち込んでいって、たまに笑いも出るような明るい雰囲気で面接は進んでいきましたが、全部プロセスが終わったところで、今まで笑っていた職員さんが急に真顔になり・・・
 
 
よ~く聞いてね。
 
自閉症の子をひとりで育てるのはすごく大変なことよ。
これからはアップダウンも沢山あると思う。
 
でも、自分のケアをすることも絶対忘れちゃダメよ。
しっかり頑張ってね!
 
 
と私の目をまっすぐ見ながらこんな言葉をくれました。
 
私は、いわゆる福祉職員さんがこんな風に言ってくれるとは思っていなかったので、かなりびっくりしました。
単に事務処理的なことだけで終わらせても全く問題なかったはずなのに、あえてこういう風に言ってくれたんですよね。
 
同情とかではなく、なんていうか同志からの激励みたいな感じ?
 
「自分自身のケアを忘れないように」って。


彼女はきっと仕事としてじゃなくて、ひとりの人として言ってくれたんだな~と嬉しかったし、これからどんな生活になるか予想がつかなかったけど素直に頑張ろうって思えました。
 
 
その後も福祉関係で色んな言葉をかけてくれる人たちに出会いましたが、特にこの言葉とこの職員さんのことははなんだかず~っと覚えているんです。
面接でほんの30分くらい関わっただけの人なのに。
 
こんな風に、ちょっとした言葉がけだけど、心の片隅にずっと残るようなことってありますよね。小さいことだけど、ちょっとした心の支え、みたいな。
 
 
時は巡り、私も今は福祉関係の仕事に関わるようになりましたが、こんな風に心からの言葉を
かけてあげられるような人になりたいなと思っています。
 
 
もうシングルマザー歴も早7年になろうとしていますが、ずっと自閉症児を育ててきて改めて思うこと。
 
あの職員さんが言ったように、ママが自分のケアをすることは本当に大切!
 
 
自分ケアって、小さいことでもいいんですよね。
例えば、時間を作ってマッサージ行ったり、運動したり、カフェでゆっくりコーヒーを飲んだり・・・・・・
 
私はちょっとコーヒー飲み過ぎには気を付けないといけませんが 汗
 
 
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今日はコーヒーを飲みながら、久しぶりにあのセンターリンク職員さんのことを思い出して
 
「ちゃんと自分のケアもしながら、毎日頑張ってますよ~」と心の中で報告してみたのでした。