思案
早朝から体温39,2℃で呼吸も苦しそうな父。 今すぐ医療的処置と吸引を! そうは思っても、救急車を呼べば、何処の病院に運ばれる事やら… 訪問診療を受けている父はこういう時、緊急連絡先があるので、往診を依頼する事も出来るけど… でもそうしたら、コロナじゃなかった場合、点滴して様子見る? でも熱があるから介護サービスは使えないとなると、私自宅で付きっきり? 無理無理無理! 予定ぎっしり。キャンセルできないもの多数。 それならば、こういう時の為の奥の手でしょう♪ 後方支援! そう、訪問診療を受けるというのが条件の後方支援。 何かの時には必ずベッドを用意してくれている。 助かる~♪ また入院となれば、介護提供がなくて、父の日常生活動作がどれだけ低下して帰ってくるか、心配な事もあるのだが、そうは言っても背に腹は代えられない。 訪問診療では点滴にも制限があるけど、入院だったら、治療の為に専念できるし、ここはサクッと入院して、シュピッと治療して頂きましょう♪ あくまでコロナではなかったらの話だけど。 で、訪問診療へ現状報告と紹介状の依頼を掛けた。 さて、父の入院を依頼したとしても、取り急ぎ、今の父をどうするか… 痰を絡ませて苦しそうな父。 臥床姿勢より、座位姿勢の方が痰は出しやすいが、熱は高いし… 水分も夜の間ずっと入っていない訳だから、飲めるなら、飲ませたい。 そして食事も食べられそうなら食べさせたいけど、誤嚥がね… このままベッドアップして、胃瘻を使うという手もあるけど… なんせ、ベッドは尿汚染状態でして… このままここで胃ろうなんて不潔すぎるし、何で感染するやもしれぬ。 救急車は呼ばず、紹介状を持って病院受診というう事は、まずは外来受診でしょ? って事は車椅子での受診かな? 熱が高いからストレッチャーで行く? どちらにしてもまずは一刻も早く、尿汚染地帯からの脱出と、その痰を絡ませた呼吸を何とかさせたかったし、安全に誤嚥なく、水分補給もさせたかった。 乾いた口腔内を潤わせて、清潔にもしたいし… 熱が高いなら安静にさせる方が良いけど、父の車椅子はリクライニングも出来るし、ティルトも出来るから、取りあえず起こすか!という事で、ぐったりした父を支えながら、いつもの更衣を行い、車椅子に全介助で移乗させた後、冷蔵庫で冷たく冷やされた、ゼリー飲料のカロリー摂取できるもの与えてみた。 誤嚥を心配したけれど、父はとても上手に飲み込んだ。 それならばと、次はとろみを付けたお茶を飲ませてみた。 いつもなら程よく温かいお茶だけど、熱も高く、寒気もないようだったので、冷たいほうじ茶にとろみをつけて与えてみたのだ。 そしたら父はゴクリ、ゴクリと普段より速いペースで飲み干した。 やっぱり、喉乾いてるよね。 これならば、ひょっとして食べられる? そう思った私は、ササッとおにぎりを作って、父に与えた。 何とも凄い生命力? 熱が高くても、空腹なのか、認知症だからなのか、良くかぶりついて、父は一つ全部食べ終えた。 洗面台で嗽をするととろみのない水を飲んでしまうかも知れないので、歯間ブラシととろみ茶で今日は歯磨き終了。 さて、病院からの連絡はまだかな~