父の酷い皮膚トラブルは、華桔梗で毎日入浴し、丁寧に洗身してもらい、入浴後に軟膏塗布をきっちりやってもらったおかげで、3日で綺麗に直ってきた。
流石です!
華桔梗には素直なスタッフが揃ってる。
入社当初にできなくても、教えられ、注意され、指摘されながら成長し、やがては出来るようになるし、気付くようになれる。
そしてその気づきを、必ず毎日のミーティングで情報共有するのである。
どんな小さな事でも、知らないよりは知っている方が良い。
耳に入れておくだけで、その情報が役立つことがあるからだ。
情報共有の意味はそんなところにもある。
さて、父はというと、退院した日に内服を避けた薬、傾眠が出る薬だけど、この薬の内服を暫く見合わせる事にしていた。
退院した日の夜も、ベッドに移ると直ぐに入眠し、深い眠りに落ちていたが、翌朝までしっかり眠ったというのに、朝食時にはまだまだ覚醒が悪く、食事が途中で止まってしまう始末。
覚醒が悪い状態が続くと、必ず無理をして経口摂取を強行した時に誤嚥が起こる。
だから、覚醒を程よく上げていく必要があるのだ。
その為には、傾眠傾向が出る薬は暫くお休みする必要がある。
思うに、入院中は生活習慣がまるで変って、刺激の極端に少ない生活だったろうに、何も考えず、毎日機械的に薬のみを与えられ、父は退院時のあのような状態になっていたのだろうな…
退院して、生活はがらりと変わった。
1日3回の食事に歯磨き、毎日のお風呂、起床時就寝時の更衣、これら全ての日常生活が、父の認知機能にスイッチを入れている。
暫くこの生活が続くので、まずは薬を抜いて、入院中に蓄積された薬の作用が消えるのを待つ。
その上で、父の様子を看ながら、興奮抑制の度合いについては考えなければならないと私は思うのだが。
結果的に、父は3日間傾眠の薬を抜くことになった。
一時は、傾眠の薬を抜いてもなかなか入院前の父が戻ってこなかったので、高熱によって、また多少なりとも脳細胞が破壊されたかと危惧したが、3日抜いたところで、父の開眼時間が増え、発語が増え、またテーブルを叩き始めて、気性が荒くなってきたので、すかさず内服。
相変わらず、日によって、或いは一日の中でもいい時悪い時がありはするものの、父は穏やかに日常を取り戻している。
もしも次、また熱が出たとしても、あの医師がいないあの病院にはもう入院はさせたくない。
訪問診療の主治医も理解してくれた。
抗生剤の内服や、点滴などで凌げる時も在る。
でも入院が必要な時も在る。
その時は受け入れてくれる病院をあたってくれると言ってくれた。
そして、熱が下がればすぐに退院すればいいと。
そう。
そうだ。
そうしてこれからもこの父を介護していかなければならない。
今の父を父で居させてあげられるのは、他ならぬ介護そのものによるものなのだから。