マンガ『さりと12のひみつ』第5話「カミナリのひみつ」が本日、web日本評論で公開されました。
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カミナリの落雷については、都市伝説のような話があります。その誤解を扱いました。毎年、静電気と電場の話をするとき、授業で紹介している内容を、マンガ化したものです。
黄色い金平糖みたいなキャラは新登場の「カミナリ王子」です。こちらは、当然ながら、授業には登場しません。マンガ限定のオリジナルキャラです。
本物の落雷に当たるとひとたまりもないので、高電圧だけれど電気量の少ないカミナリを落とす役割を担ってもらいました。実際の静電気実験でも、バンデグラーフ静電発電機などで、同じ状況を作って何万ボルトもの高電圧で落雷実験のデモンストレーションをやりますので、カミナリ王子は静電発電機の役割ですね。
電圧が何万ボルトと聞くと恐く感じますが、溜まっている電気量がたいしたことがないので、静電発電機に触っても、ぴりぴりという感触があるだけで、本当の落雷のような深刻な事態にはなりません。本物の落雷は、雲に蓄えられる電気量が莫大で、落雷時の電流が大量のため、非常に危険です。
とはいえ、静電発電機の実験と本物の落雷の間には、電気量の大小以外には本質的な違いがありません。カミナリから身を守る方法は、静電気実験を体験したり、理論を学ぶことで手に入れられます。
なお、ぼくのオクサンが体験した実際の落雷話は、別の記事で書いたことがありますので、下記リンクをご覧ください。
また、授業で扱っている内容も、やはり下記リンクの授業公開記事をご覧ください。
今回はどういうわけか、ウェブ公開の日程がいつもより数日早かったですね。
今、次の第6話に取りかかっています。
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