家事にはタイミングがあります。

パートナーの負担を少しでも軽減しようとする思いから分担しようにも、このタイミングを間違えるとむしろ負担を増やすことも。

 

 

 

だから僕は、我が家の家事リーダー(妻)から家事を頼まれたり、任されたり、または自分が立候補したら、その瞬間に実行します。

タイミングを重視します。

 

 

 

大概の場合、その瞬間にやらなければ、代わりにリーダーが無言でやってしまいます。

昔はよくそれでモメた笑

 

 

 

オレがやるって言ったのに、なんで黙ってやっちゃうんだ?

しかもなぜか不機嫌になってるやん。

 

 

 

このことからわかるのが、家事は決して仕事量だけが問題なのではなく、タイミングが非常に重要なファクターを占めるということ。

 

 

 

家事は実にいろんなタイミングの組み合わせによって構成されている。

 

 

 

料理で鍋を煮込んでいるほんの数分の間に、散らかっているものを片付けたり、皿を片付けたり。

またはこの洗濯物を干し終えないと次の家事のスペースが確保できないとか。

 

 

 

前の仕事を終えていることを前提として次の仕事の実行が存在としていたりする。

一つのタイミングが狂うだけで、全体が遅れる。

 

 

 

一見無関係に見える、それぞれの家事が相互に関係しあっている。

 

 

 

家事リーダーは、そういう複合タスクをいくつも同時に進めていたりする。

 

 

 

もはやマエストロ。

©2015『マエストロ!』製作委員会 ⓒさそうあきら/双葉社

 

 

 

そんな中で、家事をリーダーに任せっぱなしとか少しでも自分も参加せねばという心境をベースに家事に参入しようとするスタンスは、実はマエストロの仕事の妨げにもなっている。

 

 

 

オーケストラにいきなり自己流の演奏を持ち込んで混ざろうとするのともはや同義。

 

 

 

 

そのオーケストラに参加できる条件は、とにかくタイミング。

そして実行方法はマエストロの方法に合わせる。

 

 

 

 

いくつもの家事を戦力外になりながら手に入れた僕のサバイバルテクニックでしたw

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

立場によって、いろんな時間の流れがあり、時間の感じ方が違い、またそれにより見えるものが違います。

今回は家事をテーマにしましたが、このことはあらゆることに当てはまるかもしれません。

その相手が見ていた景色、過ごしている時間軸、そういったものを想像してみることは、結構重要なことです。

 

 

 

 

 

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先日は神戸まで移動し、女子サッカーの鮫島選手のトレーニングでした。

 

 

 

 

パーソナルトレーニングを取り入れている選手は、チーム練習の後に、「自分自身が持っている課題のクリアに特化したトレーニングを行うために」時間を作っています。

決してチームのトレーニングが不十分ということを表しているということではありませんのでその辺りはご承知ください。

 

 

 

 

 

 

この日は取材も兼ねてのトレーニング。

いつもの屋内ではなく、ちゃんとした場所をお借りして。

エスペランサ神戸。

http://esperansa-kobe.net

まだ出来たばかりのめちゃ綺麗な施設です。

 

 

 

取材ですが、トレーニング。

この辺りから難しいトレーニングが始まり、取材だということを忘れ始めてます笑

 

 

 

 

 

 

 

 

撮影後のインタビュー。

そーいうナイスな変化があったのならその都度ちゃんと伝えて笑、、

という内容も多く。

 

 

 

 

右にいるのはJARTAの認定講師でもあり、CFフットボールアカデミーを運営する山岡俊也トレーナー。

 

 

 

色々な手配を担ってくれました。

ありがとね。

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

鮫島選手は怪我を全然しなくなりましたが、その要因の一つが上半身。

そんな上半身とサッカーの動きのロジックをひたすら展開するサッカー上半身トレーニングセミナー。

東京で開催します。

7月28日(土)です。

https://jarta.jp/j-seminar/soccer/#c

 

 

 

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昨日は東京ドームにお邪魔して野上亮磨選手のトレーニングでした。

 

 

 

 

 

シーズンが始まると、選手には必ず身体の変化が起こります。

特にピッチャーは、野球の9ポジションの中でも最もプレッシャーがかかるポジション。

プロ野球であれば何万人にも囲まれる中で100回前後、同じ動きを繰り返すことを要求されるというパフォーマンスになります。

ほんの少し再現性が落ちただけで、ほんの少しリリースポイントがズレただけでホームベース上ではかなりボールの位置はズレてしまいます。

そんな小さなズレを許されない身体操作を100球前後、それを年間通じて行う必要があるのです。

だからシーズン中のコンディショニングは、本当に細かい部分をやることも多くなります。

 

 

 

ピッチャーのパフォーマンスを考える時、そういう部分も内包したものだという点は非常に重要です。

決して柔軟性や筋力だけでは解決できない部分です。

 

 

 

 

疲労だけでなく、プレッシャーという要因による身体の変化も結構大きい影響因子になるので、見逃すわけにはいきません。

特に変化が出やすいのが胸周りお腹周り

自律神経の影響を受けやすい部位です。

 

 

 

ちょっと専門用語なのですが、

胸周りは胸椎や胸肋関節、そして肋椎関節などです。

お腹周りは、内臓、そしてそれを包む腹膜などです。

 

 

 

どちらも横隔膜の動きが低下するので、現象としては、呼吸(胸式・腹式)が浅くなったり、お腹を指で押した時に痛みが出たりします。

僕はピッチャーはもちろん、選手のトレーニングを行う際は、身体を動かす前に必ずこの部分はチェックし、解決してからトレーニングをスタートするようにしています。

 

 

 

胸周りは肩の動きや大腰筋の動きに、お腹周りは背骨や骨盤、股関節や同じく大腰筋の働きに大きな影響を与えてしまうからです。

そういった部分が固まっている状態で手足や体幹の筋力をいくら鍛えても、なかなかうまくパフォーマンスには繋がりません。

 

 

次の登板までに鍛えることも重要ですが、こういった部分の調整を怠ると、原因不明のピッチングの不調が続いたりしてしまうことになります。

 

 

 

腰痛がなかなか取れない場合にもチェックする価値があるかもしれません。

お腹や胸は結構パフォーマンスに直結する部分です。

 

 

 

取材の場面。

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

野上家にこないだ生まれた第一子の話もたくさんしました。

月日の移り変わりを感じるな〜。

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

今回触れた部分については投手セミナー、サッカーセミナーでそれぞれ僕なりの解決策を提示しています。

投手用トレーニングセミナー

http://jarta.jp/pitcher/

 

サッカー上半身トレーニングセミナー

http://jarta.jp/j-seminar/soccer/

 

 

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GW最終日は、名古屋に移動してサッカー上半身トレーニングセミナーの講義を行いました。

 

 

 

上半身トレーニングといっても、僕は今行われている脚を中心としたサッカートレーニングや、筋トレを中心とした上半身トレーニングを否定したいわけではなく。

 

 

 

どちらもこの上半身の身体操作という観点を加えることによってより効果的になるのではないかと考えています。

 

 

 

例えばラダートレーニングを腕振りのパターンを変えて行うとか、腕振りのスピードと方法を課題に加えるとかです。

 

 

 

そしてさらにその時の指の形や意識の向け方も加えられる。

手首や指の形の話>

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12297803094.html

 

 

 

そんな細かいことまでやってられない、、と思う人も多いけれど、、だからこそチャンスではないか。

 

 

 

みんながやってられないと感じるような細部を詰められるのは、伸びていく選手の共通項。

 

 

 

誰かより伸びるためには、誰もがやっていないことをやるという表現もありますが、この細部を詰めるというスタンスも当てはまる。

 

 

 

当てはまるどころか、ここが本質ではなかろうか。

 

 

 

同じ時間と労力を使うのであれば、より効果的な方法を選ぶのは、時間の概念から考えても重要。

 

 

 

僕は選手を指導する時、スポーツを通して他の分野でも活躍できるような能力をつけて欲しいと考えながら指導します。

 

 

 

例えば時間の使い方の概念なんかはスポーツだけでなく学業でもビジネスでも同じように重要です。

 

 

 

スポーツやってる選手は、どれだけ時間を効率的に使うかを考えることで、他の社会でも同じ構図として扱えるはず。

 

 

 

そして本当に地味で小さなことを積み重ねることの重要性も同じように学んでいるはず。

 

 

 

スポーツの世界は一般社会とは違って特別、と思われがちですが、決してそんなことはない。

 

 

 

本気で何かに取り組むことは、必ず他の世界にも繋がっていくんじゃないかな。

 

 

 

少なくとも僕は選手のトレーニングを通じてそんなことまで伝えられたらと思ってるし、スポーツを通じた成長ってそういうことじゃないかなと思ってます。

 

 

 

かなり脱線しましたが、サッカー上半身トレーニングセミナー、最近はいろんな都道府県のサッカー協会の方々にも参加していただけるようになってきました。

反論も含めて、上半身操作が少しでも議論の対象になれば嬉しいです。

 

 

 

もちろん上半身操作を高めることも、JARTAのトレーニングを行うことも、「手段の一つ」に過ぎません。

 

 

 

僕がこのセミナーを通じて持って帰ってもらいたいのは、手段ではなく「ものさし」

 

 

 

ものさしとは、みんながその長さの尺度を理解している普遍的なもの。

 

 

 

いろんなトレーニング方法が氾濫する中で、目の前の選手にとって有効な手段を選択する普遍的な基準。

 

 

 

セミナーという場を通じた出会いですが、選手達や指導者の方々にとってこのセミナーがそういうきっかけになれば本当に嬉しいです。

 

 

 

このセミナーの講義資料は、無料配布しております。

ダウンロードはこちらから。

http://jarta.jp/mailmagazine/

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

そんな面倒くさい思いが詰まりまくったサッカー上半身トレーニングセミナーの東京開催が決まりました。

今日からこのブログで先行募集開始です。

申し込みフォーム〉

https://beast-ex.jp/fx3952/soccer


サッカー上半身トレーニングセミナーの詳細〉

https://jarta.jp/j-seminar/soccer/

 

 

サッカー上半身トレーニングの重要性を解説した記事はこちら。

https://ameblo.jp/bodysync/theme-10103036397.html#

 

 

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毎年恒例ですが、GWはブラインドサッカー日本代表の強化合宿です。

 

今回は3日間あったので、僕が担当する身体操作の基礎の見直しと、さらなる課題へのチャレンジを。

 

 

 

そして2日目は個人的にもお世話になっている中西哲生さんにも指導に来ていただき、ボールを使った身体操作やシュートテクニックを指導してもらいました。

 

 

 

全体練習開始の1時間半前から行った哲生さんとの作戦会議では初めてブラインドサッカーを指導する哲生さんの分析力に圧倒され、、同時に自分がやってきたことと哲生さんの考えの共通項の多さを再確認できました。

 

 

 

一般的には、多分かなりマニアック笑

横断的で階層的な知識がないとなかなか理解はしてもらえない話だと思います。

(舌を使って高重心を作るとかね笑)

 

 

 

本当に本質的な部分の共通した理解があるから、哲生さんの指導を見ているととても楽しいし、ちょっとワクワクする笑

 

 

 

めっちゃ発見ありますやん、ってなるw

 

 

 

僕はサッカーはやったことないけれど、サッカーの多くは中西哲生という存在から学んできました。

 

 

 

そして会うたびに毎回新たな発見をさせてくれるファシリテーターでもあります。

 

 

 

もちろん逆に僕も彼のファシリテーターでもありたいし、そういう扱いをしてくれるから、会うときは良い意味でプレッシャーもあります。

 

 

 

ある一流サッカー選手との指導を通してほぼ偶然出会った人ですが、いつのまにか僕にとって欠かせない存在になってます。

(写真はhttp://king-gear.com/articles/340より引用)

 

 

 

ブラインドサッカーの選手達のシュート練習を動画で。

かなり難しい課題を持ってやっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

ブラインドサッカー日本代表のコーチ達が、中西哲生さんの説明を聞いて「中野さんのやってることの意味がわかった」と言ってくださって嬉しいと同時に、自分の説明の稚拙さを痛感。。

まだまだだ。

 

 

 

 

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ピッチャーがボールを投じる時、その原動力は下半身です。

股関節が重要と言われますが、もちろん股関節だけで下半身が操作できるかといえばそう単純でもありません。

 

 

 

ピッチングモーションの全体像でいうと、下半身の動きによって位置エネルギーを運動エネルギーに変換し、その運動エネルギーを指先まで伝えるという流れになります。

 

 

 

そして指先に近づけば近づくほど、動きは反射の割合が増加します。

その反射は専門的には伸張反射と言われます。

もっと詳しく表現すると、RSSCと呼ばれる回旋系伸張反射です。

スーパースローで見たことあるかもしれませんが、ピッチャーの腕がぐにゃっと捻られる動きに象徴される動きです。

 

 

 

特に競技レベルが上がれば上がるほど、指先は高速運動をすることになるため、ほんのわずかなズレによって18.44m先にあるホームベース上では大きなズレとなります。

それゆえ、「ここでボールを離そう」といった意識的な操作ではコントロールがバラバラ、といった状況を生みます。

 

 

 

反射を使うメリットは、再現性が高い、ハイパワー・ハイスピードです。

*詳しくはこちらを参照してください。

 

 

 

繰り返しになりますが、下半身の動きで得た運動エネルギーを、いかに反射(RSSC)に転換できるかがミソです。

 

 

 

イップスなどは、何らかのきっかけによってこのメカニズムが崩れた状態と言えるかもしれません。

 

 

 

ではピッチングではどこでRSSCを起こすのかというと、背骨の動きです。

 

 

 

股関節と仙腸関節の作用によって背骨の根っこにある仙骨が急回旋することで、背骨も急回旋が起こります。

この時、上半身が緊張せずにリラックスできていれば、必ず背骨の下の方から回旋が始まります。

 

 

 

下の方から急回旋が起こると、上半身や腕はそれ自身の重みによって回旋から取り残されることになります。

この時にそれぞれを連結筋肉たちが伸ばされ、伸張反射が起こります。

 

 

 

これがピッチャーが上半身をリラックスしておくべき理由です。

(ちなみに伸張反射はリラックスしすぎても起こりにくくなりますので、反射が起こりやすい筋緊張の程度を習得する必要はあります)

 

 

 

また、この伸張反射をきっかけにして、首や胸を回旋させる作用によって回旋を補佐させることで回旋速度を高めるという身体操作も可能です。

あくまできっかけは伸張反射です。

 

 

 

このテクニックは、多くのピッチャーが使っています。

例えば楽天ゴールデンイーグルスの則本昂大選手や、メジャーリーグで活躍した野茂英雄選手などがかなり分かりやすいと思います。

 

http://number.bunshun.jp/articles/-/828467より引用

 

 

 

このメカニズムは、フィギュアスケートの回転ジャンプなどでも使われており、人間の構造上、回旋動作において有効であることが見えてきます。

 

 

 

そんな胸や首の動きを武器にしていた投手について、分析した記事を書きましたので、ピッチャーの方やピッチャーを指導されている方は是非読んでみてください。

 

 

 

『魔球スライダーで打者を翻弄した伊藤智仁が打たれなかった秘訣とは』

https://bbcrix.com/articles/70919/original

上記ページより引用

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

脊柱を素早く回旋させる装置は、多ければ多いほど有利です。

骨盤の回旋、胸や首の引っ張りだけでなく、右投げでの左半身の引き込み(スライド)も非常に有効です。

踏み出した足が後ろに引かれるような動きとして現れます。

この動きは非常に難易度が高く習得条件も多いのですが、、。

ちょっとゆっくりやっていますが、こんな感じのトレーニングも使えるかもしれません。

首や胸を大きく引っ張らずに投げている大谷翔平選手やダルビッシュ有選手なんかが使っているメカニズムです。

 

 

 

 

 

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5月3日。

 

 

 

 

スポーツの試合には、必ず審判がいます。

なぜ審判が必要か。

 

 

 

それは「どちらの立場にも利害関係がないと保証された立場の人」による公正な判断が必要だから。

 

 

 

けれど僕らは今、審判がいない状況を目の当たりにしている。

 

 

 

ファールの疑惑をかけられた側が、「問題ない」と言い切れる状況。

 

 

 

どんなに観客が「あれはファールだろ!」と叫んだって、どんなに相手チームが「反則だろ!」と叫んだって、「問題ない」と言い切れば、「記憶にない」って言い切れば、試合は続く。

 

 

 

人数が揃わなくて審判なしで試合をすることはある。

けれど審判がいなくて試合が行える前提は、嘘をつかないこと、不正をしないこと。

 

 

 

その前提が保証されなければ、、審判がいなければ、まともな試合はできない。

 

 

 

そんなことを思うケンポウキネンビ。

 

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

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昨日公開した記事「GKのプレジャンプは、絶対に必要だ」

 

 

プレジャンプは「絶対に」必要だ、という極端に断定したタイトルであったが故に反論もたくさんあるかと思います。

 

 

 

ただこれが、合ってる間違ってるという二元論になることは本意ではなく、かつ選手のためにはならないと思うので、少し整理したいと思います。

また、質問もたくさんいただいたので、それも踏まえて改めてまとめたいと思います。

 

 

 

まず記事を書いたきっかけ。

 

 

 

プレジャンプは必要、不要という双方の見解を聞いた際、そもそも「プレジャンプの定義とメカニズム」がとても曖昧だったことが気になった。

どこに向かうのかも決めていないのに、「この装備は必要か不要か」を議論しているようなもの。

 

 

 

プレジャンプをしているGK、していないGK、のそれぞれの動きを分析した時に、そもそも「人間が飛び上がるというメカニズム」について考えるべきではないか、と感じた。

 

 

 

ざっくりこの2点です。

 

 

 

そして、以前、大きな議論になった野球の記事「腰を落とせ、は間違いだ」「腰を落とせは間違いだ、は間違いか」でも論じた通り、最も合理的な身体操作はトップクラスのプレイヤーの分析によってのみ議論が成立するという点も重要でした。

(ちなみに腰を落とすべきか落とさないべきかも、GKには重要な視点です)

 

 

 

つまり、野球の内野手もサッカーのGKも、相手(ボール)に対しての反応という前提が必須条件であり、それ故に相手のレベルが低ければ「合理的でない動き」であってもプレーは成立してしまうということです。

 

 

 

内野手は腰を落としてからの送球に時間がかかってもアウトにできるし、GKは”普通のジャンプ”を使ったプレジャンプをしていたとしてもセービングできてしまいます。

 

 

 

これら、語弊を恐れずに書くと「高くないレベル」という枠組みでは、身体操作の合理性は非常に追求しづらく、「この動きが使える」という基準がものすごくばらけます。

 

 

 

http://www.afpbb.com/articles/-/3019788?pid=14001616&page=2から引用

 

僕が常にトップレベルのプレイヤーを基準にロジックを展開するのはこういう理由があります。

 

 

 

それらを踏まえて改めてプレジャンプについて。

 

 

 

まず、プレジャンプを定義する必要がありました。

必要か不要かを考える上で、とにかくその対象は定義しないと議論はできません。

 

 

 

「あの人は賢いか賢くないか」というテーマは、まず「賢いとは」を決めないと議論がバラバラになるのと同じです。

テストで点数が取れる賢さと主婦としての賢さは別物ですから。

 

 

 

ということで、プレジャンプを定義し、かつ条件付けをしたのです。

 

 

 

プレジャンプの定義>

メインジャンプのためのエネルギーチャージ動作。

*この時点ではメインジャンプのエネルギーをチャージできるのであればどんな方法でも成立。

 

 

プレジャンプの条件>

メインジャンプまでの流れが速いかつ十分なエネルギーを確保できること

タイミングを合わせられる、ズレた時に円滑に修正できること

 

この条件という枠組みによって、プレジャンプとして有効とできる方法はかなり絞られます。

 

 

 

プレジャンプを再定義することで、もしかしたらこれまで「プレジャンプは不要だ」という立場の方にとっても改めて検討していただければ嬉しいです。

 

 

 

普通のジャンプを使ったプレジャンプは不要だが、引き上げを使ったプレジャンプと定義するのであれば必要かもしれない、こんな感じで。。

 

*前回記事でも書いたように、トップレベルではプレジャンプは非常に見えにくいぐらい小さな動き(=速い)になっています。

飛んでいるようには見えないかもしれません。

小さな動きでも十分にエネルギーをチャージできるぐらい彼らの身体操作は研ぎ澄まされています。

 

 

 

また同時に、そもそもこの議論そのものがあんまり意味がありません。

 

 

 

なぜならパフォーマンスに「正解」はないから。

 

 

 

あるのは使えるかどうかという観点です。

逆説的ですが、正解であっても有効でなければ選手にとっては無意味ですよね。

 

 

 

僕が考える有効な動きは、協力者が多い動き、ということです。

加えてジャンプであるならば人間が飛ぶという現象はどういう物理現象なのか、ということです。

(ジャンプであれば反力によって飛び上がることができると前回書きましたね)

 

 

ジャンプという動きにおいて、協力者はどんなファクターがあるでしょうか?

いくつ挙げられますか?

 

 

 

足の力だけで飛ぶのと、上半身や腕の反動も使って飛ぶのとではどちらが高くかつ素早く飛べますか?

つまりどちらが大きな反力を得られますか?

反力を得るための協力者が3つなのと、5つなのとでは、どちらが高くかつ素早く飛べますか?

 

 

 

少し思考プロセスを紹介すると、

 

 

 

飛び上がるという現象に作用する物理学=地面から受ける反力

ということは、

高めるべきは2つのベクトル。

 

1)地面から受けられる反力を増やす

2)地面から受けられる反力を逃がさない(効率)

 

反力を増やす→地面を蹴る力、地面を蹴る力の向き

反力を得る効率を高める→反力を受け取る時の姿勢

 

 

 

これらに当てはまる動きを考えていけば、ジャンプ力は高まります。

筋力ももちろん1)に当てはまりますが、あくまで協力者の一部。

ざっと考えてもジャンプの協力者は20以上あります。

決して筋力だけではないということですね。

(具体的なものまで提示して解釈に誤解が生まれると困るので、このへんで。。)

 

 

 

一つのファクターを強化することはもちろん重要だけれど、「同じベクトルで作用する協力者を増やす」という視点もパフォーマンスを高める上ではものすごく重要です。

繰り返しになりますが、ジャンプであれば飛び上がるベクトルをどれだけ増やせるか、という視点です。

 

 

 

これが動きの原理原則です。

そしてそれらの原則に対して、、GKであればGKが要求される条件に照らし合わせて「最も有効な動き」を絞り込んでいく。

 

 

 

ジャンプについて議論する、GKのプレジャンプについて議論するということは、僕にとってはこういうことです。

そして僕はそれを元にトレーニングを構築します。

 

 

 

目の前の選手、または選手自身が、それら「飛び上がるための協力者」のうち、使えていないファクターを見極め、協力者が増えていくようにトレーニングしていく、というプロセスが僕の立場で求められるパフォーマンスアップの基本的な考え方です。

 

 

 

例)

飛び上がるための協力者:A.B.C.D.E

だとして、

目の前のA選手:A.C.D

であれば、

ACDを強化しつつ、B.Eも使えるようにしていく

*個別に使えるようにするというより、ABCDEが同時に発揮できるように。

(腕が振れても地面の蹴り出しとのタイミングが合わなければジャンプの協力者にはなってくれません。)

 

 

 

足の力だけで飛び上がるのと、腕振りの反動にも協力させて飛び上がるのが大きな差を生むように、協力者を増やす、という作業はパフォーマンスを高める上ではかなり使えますよ。

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

今回ご紹介した協力者を増やす、という考え方は、あらゆる動きの強化に使っていただけるはずです。

 

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いろんなサッカーチームにトレーニング指導に行くと、必ず出会う話題が「プレジャンプ」の話。

Jリーガーやなでしこのゴールキーパーに対するパーソナルトレーニング指導をしていても、まずこの話は話題に上がります。

 

 

 

どんな話かというと、プレジャンプは必要なのか不要なのかという問題。

そしてやるとしてもタイミングのズレが起こるという問題。

 

 

 

割と長い間議論されている部分だと思います。

 

 

 

プレジャンプが必要か、不要か。

やるべきか、やらないべきか。

 

 

 

この点についてはかなりたくさん記事が出てきますので、それぞれの意見はそちらをご参照いただくとして、サッカー経験がない僕の立場、つまり身体操作の観点から言えることを少し述べたいと思います。

 

 

 

まず、現象としては、トップレベルでプレーするほぼ全員のGKはプレジャンプをしています。

トップはプレジャンプをやっていないと分析されている記事などもありますが、やっています。

 

 

 

https://www.thesun.co.uk/sport/football/3189687/arsenal-transfer-news-rui-patricio-sporting-goalkeeper-petr-cech/から引用

ノイアーも、カーンも、カシージャス、バルデス、ブッフォンも、みんなやっています。

 

 

 

いやいや、やっていないだろ、、と思われる方もいると思います。

このあたりは、「何をもってプレジャンプとしているのか」という基準次第だと思います。

 

 

 

なので、僕の考えるプレジャンプについてまとめたいと思います。

サッカー経験ないので、あくまで身体操作という観点です。

 

 

 

まず、プレジャンプを議論するために必要な大前提の知識として、反力という物理法則を知っておく必要があります。

 

 

 

人間が地面を使って移動するとき、地面を蹴って移動します。

前に進む時も、ジャンプする時も、地面を蹴らないと難しいのは当然です。

(もちろん重心移動も同時に行います)

 

 

 

この時、「地面を蹴る力=進む力」ではありません。

地面を蹴った結果、地面から返ってくる力によって、人間は移動することができます。

 

 

 

この「返ってくる力」が反力です。

柔らかい地面で進みにくいのは、得られる反力が分散するからです。

物理法則でいうと、作用反作用の法則です。

だからジャンプも反力によって起こります。

 

 

 

ではそれを踏まえてプレジャンプを考えてみましょう。

(はっきり分類するために、プレジャンプとメインジャンプという名称を使います)

 

 

 

なぜプレジャンプをするのか>

プレジャンプの直後にメインジャンプするためであり、そのためのエネルギーをチャージするため。

つまりプレジャンプは、より強くより速いメインジャンプするためのエネルギーを得る役割があります。

 

もちろん、他にもメインジャンプのためのエネルギーをチャージをするための方法はあります。

例えば体力テストの垂直跳びのように、深く股関節を曲げて上体を沈めることで地面を蹴る反動を得る方法です。

 

 

単に高さと到達速度だけを満たすだけであればこれでも問題はありません。

しかし、ここで問題が生じますよね。

 

 

 

それは、時間の問題、つまりタイミングの問題です。

ボールが飛んでくるタイミングとエネルギーがチャージできたタイミング(=プレジャンプの着地)が合わなければ、メインジャンプは”遅れます”。

プレジャンプはやらない方がいい、と考える立場の方の主な理由はここだと感じています。

 

 

 

しかし。

 

 

 

プレジャンプがあるとタイミングが合わないから出来るだけやるべきでない。

と結論づけるのは、ちょっともったいないかもしれません。

 

 

 

いるのかいらないかを考える前に考えるべきこと。

それはプレジャンプの「方法」です。

 

 

 

ジャンプには2種類ある>

まず、大前提として人間ができるジャンプには2種類あります。

 

一つは「普通の」ジャンプ。

地面を蹴って、空中に飛び上がり、頭や体幹の位置が上に上がるジャンプです。

横に蹴れば横に大きく飛べます。

メインジャンプはもちろんこちらです。

 

もう一つは、頭や体幹の位置は変えずに、両足だけを浮かせるジャンプ。

地面は蹴りません。

引き上げジャンプまたは膝抜きと呼んでいます。

僕はこちらがプレジャンプだと考えます。

 

 

 

結論から言うと、こちらができると、GKのプレジャンプの条件を満たすことができます。

逆にプレジャンプを、「普通のジャンプ」でやってしまうと、タイミングの問題が起こります。

だから、GKは2種類のジャンプを習得して使い分ける必要があるのです。

 

 

 

引き上げジャンプのメリット>

プレジャンプに使われるべき膝抜きのメリットは、両足を空中に浮かすまでの時間が非常に短いことです。

そして浮いた状態からもすぐに両足を地面に降ろすことができること。

 

これを獲得できると、身体が浮き上がることなく両足だけを地面から浮かすことができます。

反力を強く得るためには、両足が地面に着いた状態から沈み込むのと、両足を浮かした状態から着地するのとでは後者の方が有利です。

 

反動、つまり勢いが使えますので、得られる反力は大きくなります。

膝抜きができるということは、身体を浮かすことなく、地面からの反力を得ることができるということを意味します。

 

 

 

 

普通のジャンプのデメリット>

空中にいる時間が長くなる=重心がかなり上がる=タイミングの問題が生じる。

空中で身体が伸びる=地面に降りて沈み込む(関節を曲げてパワーの発揮に備える)時間が長い。

これらがタイミングが合わない理由です。

要するに「普通のジャンプ」は、プレジャンプ(エネルギーチャージ)からメインジャンプまでに要する時間が長いのです。

 

 

 

これらのことから言えることは、プレジャンプを有効なものにするためには条件があるということです。

 

 

 

プレジャンプを有効化する条件>

2種類のジャンプを習得すること

2種類のジャンプを使い分けられること

引き上げジャンプからメインジャンプへの移行をスムーズ(速く)すること

引き上げジャンプを連続かつ速く数回行えること。

(これはトップレベルのGKたちがタイミング合わせる時に、ガクガク小さく動いている現象=タイミングを合わせる動作のことです)

 

 

 

これらの条件を満たせば、プレジャンプは有効です。

 

 

 

これらの指標を踏まえた上で、上記に挙げたトッププレイヤーたちはプレジャンプを「やっている」と表現しています。

(トップレベルの引き上げジャンプはものすごく速くて小さい(1mmぐらいのこともある)ので、わかりにくいですが)

 

 

 

 

最後にプレジャンプに対する僕の考えをまとめると、

 

 

 

プレジャンプは必要。

なぜならメインジャンプの反力を得るために物理学的観点から考えても有効だから。

上記「プレジャンプを有効化する条件」を満たせば、プレジャンプはやらない方が良いとされる理由をクリアできるから。

そのためにも、プレジャンプとメインジャンプの力源は明確に分類して指導することが必要。

(プレジャンプは地面を蹴るのではなくみぞおちの動きを使います)

 

 

 

もちろん、速く動くためには、同じベクトルを発生させることができる「協力者」は多ければ多いほど有利です。

上半身・腕の動きやモモ裏上部の筋力が強い方がいいのは当然です。

 

 

 

最後に、引き上げジャンプ(膝抜き)の動画を掲載しますので、検証してみてください。

加えて、プレジャンプを有効化する条件の一つである「プレジャンプからメインジャンプへのスムーズな移行」に使えるトレーニングも載せています。

参照してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

引き上げジャンプの動画、これは空手道場で指導している場面です。

空手においても、反力を素早く得て間合いを詰めたり強い突きのためのエネルギーをチャージするために使われる身体操作です。

他にも野球の内野手、バレーボールのブロック、サッカーのフットワークなどでも使われます。

これらのことから言えることは、人間が素早く移動するための共通の身体操作ということであり、人間の構造上、スポーツで使える動き、ということです。

 

 

 

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JARTAで講師をしてくれている和泉彰宏トレーナー

サッカーの強豪、京都橘高校などのフィジカルトレーニングを指導しています。

 

 

 

Jリーガーになった岩崎悠人選手のパーソナルトレーニングも指導している彼のインスタで公開された『ドロップコモド』というトレーニング。

 

 

 

以前書いた「脱力速度」や落下、そして地面からの反発も扱えてアクセル筋であるハムストリングス上部や大臀筋に効きまくりのトレーニングです。

しかも同時に柔軟性も向上します。

ぜひやってみて。

 

 

 

ただし。

 

 

 

かなり難易度高いので、必ずコモドストレッチやコモドスクワットが十分にできるようになってから。

 

 

 

コモドスクワットの方法はこちら。

 

 

 

 

コモドストレッチの方法はこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

パフォーマンスの根底にある物理法則や身体操作を理解できれば、そして目の前の選手の動きを分析できれば、トレーニング”方法”はいくらでも生み出せます。

でも、方法はあくまで手段。

原理原則をどれだけ深く理解して使いこなせるかが重要。

和泉トレーナーが学んだ原理原則はこちらから。

 

 

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