こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
上半身・腕の振りをスピードに繋げる。
これまでその辺りを少しご紹介してきました。
*以前のブログ記事参照
「サッカーの腕振りを高速化せよ」
http://ameblo.jp/bodysync/entry-12290172228.html
人体の構造上、上半身・腕の振りをスピードに繋げるためには、腕の振りが脚まで繋がるような振り方ができていることが要求されます。
腕の振りを脚まで繋げるには、いくつかの条件を満たし、それを土台にした腕振りのパターンを習得しなければなりません。
今回はそのことについて、僕の考えていることをもう少し具体的に。
それは手の形、手首の向きです。
トップ選手たちの動きに注目していると、個性の土台となるたくさんの共通モーションがあることがわかります。
それは人間がスピーディに・パワフルに・緻密に動くための必須モーションと考えられます。
そういう視点で、手の形・手首の向きに注目してみます。
そうするとここにも一定範囲内での共通項があることがわかります。
手の形は、小指を軽く締め、人差し指・親指は抜く傾向。
手首の向きは身体より後ろに引くときは手のひらが後ろに向くような形。
両者は特に腕を後方に引くタイミングで顕著になります。
(肩の伸展方向への運動時ですので、身体の前にあるときもこの形になるタイミングが存在します)
*写真がどのタイミングなのかによって、これらの形は大きく変わります。それほど腕の末端は多様な動きを示します。
顕著に現れている写真をいくつかご紹介します。
後ろに引いている側の手に注目です。
出典:https://news.goo.ne.jp/picture/sports/pg-20141015-01.html
出典:超ワールドサッカー
出典:goal.com
出典:(c)AFP/PIERRE-PHILIPPE MARCOU
ただし、、
大前提として、サッカーは非常に多様な動きをしなければならないため、「このあとどんな動きをするか」によって指の形や手首の向きは変わります。
また、身体の向き(特に胸・肩甲骨)によっても、外見は影響を受けますので、外見上そのようになっていないこともよくみられます。
なので、この写真のように必ず全てこの形、とはなりません。
出典:http://directionzero.blomaga.jp/articles/17191.html
ただ、この動きは人体の構造を考えた時に手や手首と肩甲骨や背骨を繋ぐ上では非常に有効であるため、「基本的なパターン」として身体に落とし込む必要があると考えています。
肝心なことは、外見上の形よりも、「手や手首と肩甲骨・背骨の連動が強いこと」です。
ちなみにこれら手の形は、宮本武蔵をはじめとして武道において刀を握る際も「手の内」として重視されています。
刀のような重いものを素早く操作する際、腕だけの力では扱いきれないため、いかに体幹の力を利用するかが重要になります。
すなわち、腕と体幹との繋がり。
腕(手・手首)と、肩甲骨・背骨。
刀を体幹で振るために手の形。
腕の振りを体幹に伝えるための手の形。
指の形に関しては、繋がりを強化するためのキーポイントは共通です。
腕と脚は非常に密接な関係にあります。
人間の運動という観点からパフォーマンスを考えた時、脚を速く動かす、力強く動かすためには上半身による誘導は欠かすことはできません。
ですが、腕の振り方や上半身の操作次第ではこの繋がりが阻害されてしまうことにもなります。
繋がりを強化して上半身を活用するのか、繋げずに脚だけで頑張るのか。
そんな話ばっかりのサッカー上半身トレーニングセミナー。
JARTAオフィシャルサイトにページを公開しました。
http://jarta.jp/j-seminar/soccer/
このトレーニングセミナーでは、手と肩甲骨の繋がり、肩甲骨と背骨・骨盤の繋がりをそれぞれ強化するメニューが多数登場します。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
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