洗濯物に「ピロピロしたワカメ状の黒カビ」がつくんだけど
こんにちは。橋本です。
何も知らないと、洗濯物を干すときに、「おやっ?」と思うことがあります。
時々、黒いピロピロっとしたワカメ状の汚れが、洗濯物につく、あれです。
こんな汚れを洗濯前につけた覚えもないし、念のため洗濯槽を見てみても、そんな汚れなんて残ってないし。
「どこから、こんな汚れがついてきたんだろう?」と不思議に思ってしまいます。
「黒いぴろぴろワカメ」がつくのは、不思議でも何でもなく、この汚れの正体がわかってる人には、退屈な話かもしれません。
「ピロピロした黒いワカメ」の正体は、洗濯槽に発生した黒カビです。
子どもによっては、この黒カビがアトピー、喘息を悪化させることもある。
それがちょっと問題なんですね。

洗濯物につく「ピロピロわかめ」の正体
この黒カビ。
洗濯槽にあらわれることもありますが、洗濯槽はピッカピカなのに、洗濯物にだけ、ちょこちょこっと付いてあらわれることもあります。
そうすると、「どっから発生したんだよ」と思ってしまいますが、このように気づいたときには、もうすでに黒カビが大量に繁殖しているなんていうケースもあります。
洗濯・すすぎ・脱水の工程を繰り返して洗濯をするという目的のために、洗濯槽は、内側・外側の二重構造になっています。
そのため、内側(ステンレス)の洗濯槽がきれいでも、外側(プラスチック)の洗濯槽に黒カビが繁殖している。
つまり、裏側の見えないところで、黒カビが大量に繁殖していることもあるわけです。

黒カビは、どこでもはえる
洗濯槽にあらわれる黒カビは、クラドスポリウムという種類の真菌(しんきん:カビ)です。
クラドスポリウムの胞子(ほうし:カビのタネ)は、数あるカビの胞子の中でも、家の空気中にもっとも多くただよっている胞子。
いってみれば、家ならどこにでも黒カビのタネが舞っているわけなので、
・ 黒カビのエサになるもの(栄養)
・ 適温(20~25℃)
・ 湿り気(湿度65%以上)
という3つの条件がそろっていれば、食べ物・植物・プラスチックなど、どんなものにでも黒カビが発生する可能性があるんですね。
適温であり、湿り気もあるという点では、洗濯機の中は、黒カビが繁殖するにはうってつけの環境です。
では、もうひとつの黒カビが繁殖する条件。
洗濯機の中で、「黒カビのエサになるもの」とはなんでしょうか?
なにが黒カビのエサになるの?
洗濯機の中にある黒カビのエサは、
・ 溶け残った洗剤
・ 石鹸カス
・ 水アカ
・ 洗濯で出た汚れの残り
こういったものであるわけですが。
この中で少し注意してもらいたいのは、石鹸カスは、洗剤が溶け残ったものではないことです。
石鹸カスは、洗剤の溶け残りではない
石鹸カスは、化学的には金属石鹸とよばれ、水に含まれるカルシウムやマグネシウムといったミネラル、それと石鹸が反応してできるもの。
通常の家庭で使われる水道水には、少なからずミネラルが含まれています。
だから石鹸を使う以上、石鹸カスが出るのは、さけられないわけですね。
普段、お風呂の鏡に、なかなか取れない白っぽい汚れがついていることに、気づく人もいると思いますが。
あれも、じつは石鹸カスや水アカによる汚れなんですね。
石鹸洗濯洗剤は、黒カビにもやさしい
洗濯をすると石鹸カスが出てしまうといっても、実際に石鹸カスが出るのは、粉石鹸などの石鹸洗剤を使った場合だけです。
いわゆる合成洗剤とよばれる、ごく一般的な洗濯洗剤では、石鹸が使われていないため、石鹸カスが出ません。
ですから、石鹸カスによって黒カビがはえやすくなるのは、合成洗剤ではなく、石鹸洗剤のほうなんですね。
石鹸洗剤は、肌にやさしい、環境にやさしいという理由で使いたい、という人も多いかと思います。
しかし、石鹸洗剤が合成洗剤より、肌にやさしいのを実験ではっきり証明することは難しく、肌にやさしいことを示す、決定的な根拠はありません。
ただし、アトピーや敏感肌の子どもの場合、石鹸、合成洗剤どちらにしても、またはそれらに含まれる添加物によって、肌にアレルギーや刺激をおこすこともあります。
日頃の経過から、洗剤がアトピーの悪化要因になっていそうだと強く考えられる場合は、洗剤の1%の溶液をパッチテストすることで、悪化要因かどうかはチェックできます。
そして環境へのやさしさに関しても、より分解されやすい界面活性剤が開発されたり、1回の洗剤の使用量が少なくて済む、いわゆるコンパクト化洗剤で、石鹸洗剤との差はつかなくなってきました。
肌にやさしい、環境にやさしいという理由で使われる石鹸洗濯洗剤。
その一方で、黒カビにもやさしいという、隠れたデメリットもあるわけです。
洗濯槽の黒カビ対策: 日ごろ注意すべき4つのポイント
カビに対してアレルギーのある子どもにとって、黒カビはやっかいです。
なぜなら、子どもによっては黒カビが原因で、アトピー、喘息が悪化することも考えられるからです。
では、洗濯機に黒カビがはえないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?
日ごろ注意すべき点は、次の4つです。
1) 洗剤の正しい使用量を守る
2) 洗濯機のフタは、普段は開けっぱなしにしておく
3) 洗濯物は、洗濯機内にためず洗濯カゴにためる
4) 定期的に洗濯槽を掃除してあげる
1) 洗剤の正しい使用量を守る
つい「これぐらいかなー」と勘だけに頼って、洗剤を投入しがちです。
正しい量をある程度知った上なら何も問題はないのですが、正しい量を知らないまま、好きなだけ洗剤を入れてしまうと、洗剤の溶け残りが多く出てしまうことにも。
洗剤は、多く入れれば入れるほど、汚れが落ちるとは限りません。
十分、洗濯の効果に納得できているのなら、洗剤は少なめに使う。
また、粉状の洗剤よりも、水に溶けやすく、溶け残らない液体タイプの洗剤を使う。
そうすることも、黒カビの発生リスクを、より低くおさえることにつながります。
2) 洗濯機のフタは、普段は開けっぱなしにしておく
湿気は、黒カビの大好物です。
洗濯機を運転させていない、普段のあいだは、フタを開けっぱなしにしておく。
開けるか、開けないか。1秒もかからないこと。たったそれだけのことでも、黒カビのより、はえにくさは違ってきます。
3) 洗濯物は、洗濯機内にためず洗濯カゴにためる
洗濯物は、洗濯機内にためず洗濯カゴにためない。
そうすることでも、洗濯機内に湿気がたまりにくくなります。
黒カビ対策としては、優先順位は低いですが、こういう気づかいも、少なからず黒カビのはえにくい環境につながります。
4) 定期的に洗濯槽を掃除してあげる
定期的に洗濯槽を掃除してあげる。
これが、いちばん重要な黒カビ対策ですね。
洗濯機を運転させる以上、湿気がたまったり、黒カビのエサとなる汚れがたまってしまうことは、どうしても避けられません。
洗濯物がよく出る、小さな子どもがいる家族、大家族なら、なおさらです。
少なくとも3か月に1回。こまめにするなら、1か月に1回定期的に、洗濯槽を掃除することをおすすめします。
日ごろ、石鹸洗剤を使っている場合は、黒カビのエサになる石鹸カスがたまりやすいので、やはり、こまめに掃除してあげたほうがいいですね。
こまめに掃除したほうが、軽い掃除でも黒カビがきちんと落ちる。
そのことを考えると、定期的に洗濯槽を掃除してあげたほうが、長い目でみると楽なメンテナンスになるんですね。
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