おむつかぶれの「思い込み」が危ないわけ | 子肌育Blog アトピーに負けない生活。

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おむつかぶれの「思い込み」が危ないわけ


こんにちは。橋本です。


おむつをあてている部分が、赤くただれるのが、「おむつかぶれ」です。


ネーミングそのままですよね。


ただし、「おむつかぶれ」に、とてもよく似た病気が、もうひとつあります。


それは「皮膚カンジダ症」。


「カンジダ菌」という名前のカビが、皮膚に広がって炎症をおこす病気です。


困ったことに、「おむつかぶれ」も、「皮膚カンジダ症」も見た目がそっくりなんですよね。


両方とも、パッとみると、またのまわりが、赤くただれた感じ。


「おむつかぶれ」は、おむつが直接あたっている部分が赤くなります。症状をおこした部分と、正常な部分の境界は、ボンヤリ。


それに比べ、「皮膚カンジダ症」は、ムチムチっとなった、くびれ部分や、しわの奥など、おむつが直接あたらない部分まで赤くなります。


正常な部分との境目は、「おむつかぶれ」に比べ、わりと、はっきりしています。


とはいっても、「おむつかぶれ」と「皮膚カンジダ症」。


素人が見分けるのは、かなり難しいのは事実。


皮膚をみるトレーニングをつんだ、お医者さんでないと、きちんと判別ができません。


さらにやっかいなのが、この2つの病気は、「治療法がまったく違う」こと。


おむつかぶれは、「皮膚の炎症」が原因。


対して、皮膚カンジダ症は、「カンジダ菌」が広がって、皮膚に炎症がおこる病気。「カンジダ菌」が原因です。


なので、皮膚カンジダ症は、まず「カンジダ菌をやっつける塗り薬」を使わなければ、症状はよくなりません。


一方、強いおむつかぶれは、「皮膚の炎症」をおさえるために、「ステロイドが含まれた塗り薬」をおもに使います。


うまく使えば、すみやかに、赤み、ただれ、が消えていきます。「皮膚の炎症」がすばやく、おさまるためです。


「おむつかぶれだ」という思い込みは危ない


注意してほしいのは、ステロイドは、炎症をおさえると同時に、皮膚の抵抗力を弱めてしまう点。


皮膚の抵抗力が弱る、ということは、菌に対しても皮膚が弱くなる。つまり、皮膚に菌が広がりやすくなります。


ただし、「おむつかぶれ」も、「皮膚カンジダ症」も、日頃のケアによる予防が大事なことには変りありません。


両方とも、ケアの方法は、基本的には同じです。


どんなケアをするかは、こちらを参考にしてくださいね。