アトピーの検査は、いつからできるの?
こんにちは。橋本です。
低月齢の赤ちゃんだと、アトピーの検査をしても、正確な結果が出ないことがあります。
そのため、アトピーに関する検査は、生後5~6か月になるのを待ってからすることが多いです。
アレルギーをみる血液検査では、
総 IgE値:
全体的なアレルギーの強さの目安
特異的 IgE値(とくいてき アイ・ジー・イー):
何に対してアレルギーがあるかの目安
TARC(ターク)値:
湿疹重症度の目安
大きくわけて、この3つのデータを調べることができます。
「TARC値」は、生後3か月ぐらいからの赤ちゃんでも、正しい値が出るようです。
それに対して、「総 IgE値」「特異的 IgE値」は、低月齢の赤ちゃんだと、きちんとした値が出ずに、おかしな値が出ることもあるようです。
なので、症状がそれほど強くなければ、生後5~6か月になるのを待ってから血液検査をするというのが通常。
あまり早すぎると、赤ちゃんが痛い思いをするだけで、正確な検査結果が出ない、なんてことにもなりかねませんからね。
治療方針を決める材料を、「少しでも増やそう」という考えで、症状が重いときには、生後3か月でも血液検査をする場合もあります。
アレルギーをみる検査として、もう1つの検査。
皮膚検査「プリックテスト」は、血液検査より、きちんとした反応が見やすいので、低月齢でもできます。
ただし、直接アレルゲンを肌につけるので、少なからずリスクがあること。
アレルギー反応の判定に技術や経験がいることなどから、どの病院でもできるわけではありません。
もしプリックテストをやるなら、必要があるか、専門医とよく相談して決めたほうがいいですね。
血液検査、もしくはプリックテスト。
食物アレルギーの疑いが強ければ、生後5~6か月ぐらいで検査をしておくと、離乳食を始めるにあたって、参考にできます。
「どの食べ物にアレルギーをおこすか」「湿疹が悪化するか」、容疑者を知った状態で、離乳食を進められるわけですので。
通常の治療。
短期の塗り薬、保湿などのスキンケアで、症状がおさまる場合は、検査をする必要はありません。