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子肌育Blog アトピーに負けない生活。

子どものアトピー性皮膚炎治療、スキンケアなどについての正しい知識を、わかりやすくまとめています。

保湿成分「ヘパリン類似物質」って、いったい何?


こんにちは。橋本です。


病院でアトピーや乾燥肌の治療といえば、よくヒルドイドという保湿剤が処方されます。


で、何気なくヒルドイドのパッケージを見てみると、成分に「ヘパリン類似物質(るいじぶっしつ)」と書かれていますよね。


でも、普段あまり聞き慣れない、このヘパリン類似物質。


ヘパリン類似物質とは、いったい何なんでしょうか?


ヘパリン類似物質


 


健康なブタちゃんから作られる


ヒルドイドの有効成分は、ヘパリン類似物質(るいじぶっしつ)といわれる成分です。


このヘパリン類似物質が、ヒルドイドの保湿能力の大きな部分をになっているわけですね。


実際のヒルドイド製品には、ヘパリン類似物質(ヘパリノイド)が0.3%という薄い濃度で配合されています。


現在使われているヘパリン類似物質は、ブタの気管軟骨や肺などの臓器から抽出されたものを原料に作られています。


以前は、牛の臓器なども原料にされていたようですが、過去に狂牛病(BSE)が問題になったことで、安全性を優先して使われなくなりました。


 


ムコ多糖類とは?


ヘパリン類似物質というネーミングは、「ヘパリンに構造が似ているもの」という意味で付けられています。


ヘパリンという物質は、人間の肝臓でも作られていて、ムコ多糖類とよばれる物質、仲間のひとつ。


健康食品でもよく耳にする、ヒアルロン酸、グルコサミン、コンドロイチン、フコイダン、さらにはヤマイモのネバネバ成分なども、ムコ多糖類の仲間です。


ムコ多糖類は、濃いゼラチンのような、粘り気のある物質。


「多糖」の名前のとおり、糖が長くつながった鎖のような構造をしていて、この糖のつながりが、「水分を吸着しやすい」というのが、大きな特徴でもあります。


糖のつながりが2つだけという、糖の鎖が短い、いわゆる「砂糖」が、湿気をよく吸う。


カチカチに固まった砂糖を普段目にすることでも、「糖が長くつながったものが、水分を吸着しやすい」というのを、なんとなく想像できるかもしれませんね。


ヘパリン類似物質:ムコ多糖類のひとつ


 


なぜ、ヘパリンではなく、ヘパリン類似物質なのか?


ただ、ムコ多糖類のひとつであるヘパリンは、糖のつながり、鎖が長いため、分子量が大きく肌に浸透されません。


ただのヒアルロン酸を肌に塗っても、なかなか浸透していかないのと同じ原理ですね。


そこで、1949年にドイツの製薬会社が開発したのが、ヘパリン類似物質。


ヘパリンに構造を似せた成分を開発したわけですが、このヘパリン類似物質は、糖のつながりが短くなるように工夫したことで、肌に浸透させていくことができます。


 


肌の水分保持やバリア機能をサポートする


アトピーや乾燥肌の治療にとって、ヘパリン類似物質の何がいいのか?


最大のメリットは、抱水力(ほうすいりょく)です。


抱水力とは、水分を抱え込む作用、水分をキャッチする力ですね。


一般的に保湿剤というと、「保湿力」とか「保水力」とかいう言葉が使われますが。


このブログでは、保水力を「抱水」と「フタ」という2つの機能でわけて見ています。


ヘパリン類似物質が肌に浸透すると、肌の中で本来、蒸発するはずであった水分をキープしてくれる。


抱きかかえてくれる。


それによって、もともと肌の中で、水分保持やバリア機能にかかわっている、セラミド天然保湿因子(NMF)の働きをサポートしてくれるのではないかとみられています 1, 2)


この抱水力があるからこそ、ヒルドイドが保湿剤として、すぐれているわけなんですね。


 


血液の流れを良くする


そして、もうひとつ。


ヘパリン類似物質の第2の役割は、血行促進(けっこうそくしん)。


血液の流れを良くすることです。


ヘパリンは、血液を固まらせないようにする医薬品としても使われていますが、ヘパリン類似物質にも同じような作用があります。


この血行促進の作用を利用して、ヘパリン類似物質入りの保湿剤は、「しもやけ」の治療にも使われます。


それから、ケガをして傷ができたところに塗って、傷跡を目立たなくさせるのに使われたりします。


血行を良くして、傷の回復をスムーズにさせる狙いですね。


 


保湿成分の特徴を知ることの意味


保湿成分が、生きた人間の皮膚の中でどんなふうに働いているか?


これを実際に見て確認するのは、じつはかなり難しい作業です。


そして、保湿剤の本当の効果を測定したり調べたりするのも、想像以上に難しかったりします。


そのため、どの保湿剤に効果があって、どんな使い方がいいのかというのは、まだまだわからない部分も多く、ランダム化比較試験も少ないのが現状です。


それに、保湿剤は、「肌に合うか合わないか」という、個人差があります。


そういったことも考え合わせて、アトピーや乾燥肌のケアとして新たに保湿剤を試すなら、効果は冷静に見ていく必要があります。


それには、肌のしくみ、それから保湿剤のどんな成分が、どんなふうに働くかということを、きちんと知っておくことも大事になってきます。


たとえば、ヘパリン類似物質が肌に浸透していくことで、肌の水分保持やバリア機能をサポートする。


肌内部の抱水力を上げるということを知っていれば、ヒルドイドの使い方も、より適切になってくるわけですね。


 


 


 


関連記事:

保湿剤の「ヒルドイド」は長く塗り続けても安全なの?

保湿剤はクリームがいいの?ローションがいいの?

なんでアトピーはかゆくなるの?


参考文献:

1) 土肥 孝彰, 石井 律子, 細川 佐知子, 平野 尚茂, 成瀬 友裕: ヘパリン類似物質の保湿作用メカニズム-角層中結合水と角層ラメラ構造を中心に-. 西日皮 69(1): 44-50, 2007.


2) 土肥 孝彰, 上田 勇輝, 石井 律子, 赤塚 正裕: アトピー性皮膚炎治療外用剤と保湿剤の実験的ドライスキンモデルの皮膚バリア機能に及ぼす影響-ヘパリン類似物質含有製剤を中心に-. 西日皮 74(1): 48-56, 2012.


「学会で発表」された効果なら、間違いないのか?


こんにちは。橋本です。


人気になっているサプリメント、健康食品の中には、


『○○という成分に、○○という効果があることが、学会で発表されました!』


みたいな宣伝を、見かけることがあります。


こういった学会発表によって、効果が取り上げられることは、日常にある食品にまでおよびます。


学会発表がテレビ番組などで放送されると、それまでただの食品だったものが、いきなり売れ出し、スーパーの店頭から消えてしまう。

何度も繰り返される、そういった現象が、記憶に残っている方も多いかと思います。


学会発表:サプリ・野菜・健康食品


 


学会発表は、テレビで取り上げられやすい


世界中では日々、健康に関する研究が、おこなわれ続け、そのスピードはどんどんと加速しています。


その結果として、私たちの目にも、新しい発見ともいうべき健康情報が、次々と飛び込んできたりするわけですが。


××に、脂肪を燃焼させる効果が!


△△に、がん細胞をおさえる作用があることを確認


○○に、肌荒れを改善する働きが認められた


こんなふうに、ニュースとして取り上げることも、日常茶飯事となっています。


しかし、その情報の出どころはどこかと確かめると、「学会で発表された」内容だったりすることもあるんですね。


 


学会発表を「科学的根拠」としている商品


そして、その学会で発表された健康効果を根拠に、宣伝されるサプリメントや健康食品もあるわけですね。


さらには、学会発表した理論をもとに、今までの常識からは考えられないような、特殊な治療法が宣伝されたりもします。


じつは、アトピーの原因は○○です。アトピーはコレで治ります。


というような、もし本当だったら、医療に革命を起こすような治療法も、ときどき見かけます。


ここでの「学会発表」は、あたかも、「健康効果・治療効果を科学的に裏づけるもの」であるかのように利用されています。


だから、何も知らないと、「学会できちんと発表されたんだから、効果があるんだな」と思ってしまいます。


お医者さんや専門家が発表したことなんだから、間違いないんだな、と。


でも、そういった効果が、本当に期待できるんでしょうか?


 


学会発表とは、そもそも何か?


学会発表とは、研究者が実験などをおこなって、何らかの事実や効果が見られた場合。


その成果を専門分野の人たちが集まる「学会」という場で、発表することをいいます。


研究者の多くは、朝から晩まで実験をし、データを分析し、その結果を目にして日々、泣いたり笑ったりする。


そういう生活を送っているんですね。


研究の多くは、何年もかけておこなわれるのが普通で、短期間で結果がみえてくるものではありません。


そして、研究の成果がある程度まとまれば、いよいよ学会発表となるわけです。


医学などの科学的研究の場は、ビジネスと違い、すべてオープンにされています。


どんな常識からかけ離れた研究であろうが、学会では発表することができます。


オープンにされている以上、門前払いされることはないわけですね。


学会発表は、同じ分野の研究者に研究成果を評価してもらい、助言をもらう場。


発表された内容に対して、その研究方法、結果の解釈などに関するいろいろな質問が飛び出します。


質問では、研究を高く評価する意見も出ることはありますが、厳しい意見が相次ぐことも、まれではありません。


学会発表とは


 


学会発表の段階では、まだ問題点が多い


厳しい意見が多くなるのは、他人の研究にケチをつけたがる人が多いからというわけではありません。


学会発表は、まだ研究の初期の段階。


その段階では、まだまだ問題点が多いのが普通です。


研究方法に問題がある

データの取りかたが不十分

結果を拡大解釈しすぎている


おもにこういったことが、研究が批判される原因になります。


この原因を見てもわかるとは思いますが、学会発表の段階では、「そもそもおかしい点」「そもそも間違っている部分」というのがよくあります。


つまり、学会発表された内容は、必ずしも「正しい」とは限らないのです。


だからこそ、ほかの研究者からの助言、批判をもとに、さらに研究に励むことができるんですね。


その後、研究がさらに進み、成果がまとまれば、論文として世に出すことができます。


逆に、研究の内容に問題点が多すぎる場合は、論文としてはまとめられないわけです。


 


学会発表では、科学的裏づけにはならない


学会発表されたということは、あくまでも、論文発表へのスタートラインに立ったにすぎません。


論文として発表されるまでは、たとえインパクトある健康効果がしめされたとしても、評価を保留しなければならないということなんですね。


たしかに、学会では、最新で重要な研究結果も発表されます。


それも学会の重要な役割ですし、どんな研究に対してもオープンでなければ、新しい有効な治療なども生まれてきません。


発表当時は、常識はずれな研究でも、その後、論文になり、臨床試験が繰り返され、現在の医療の主流になっている治療法も、数多くあります。


しかし、まだ学会発表の形でしか紹介できないということは、それが不確実な情報でしかないともいえるんですね。


学会発表があるから、科学的裏づけがあるんだ、というのは間違いです。


「まだ学会発表でしか証明されていない効果なのだから、きちんとした情報として信頼するには、まだまだ怪しい」


というのが、無駄な情報にまどわされない、正しい解釈です。


つまり、研究結果にインパクトのあるような学会発表は、実際の内容よりも、厳しめに、割り引いて評価するのが、その時点では妥当(だとう)ではないのかな、と。


審査制度(査読:さどく)のより厳しい、きちんとした論文になったもので、はじめて、その効果について、まともに議論するのが、情報の正しいあり方です。


 


「論文にもとづいた情報なのか?」という見かた


論文発表する前のスタートラインに立った段階というのが、「学会発表」というもののの位置づけ。


学会発表どまりで、論文にはならなかった研究というのも、世の中には山ほどあるのが現実なんですね。


また、インターネット上では、学会発表を科学的根拠とした情報があちこちに広がっているのも、悲しいかな、現実です。


そのため、正しい情報を見極めるためには、まずは最低限、「論文にもとづいた情報なのか?」を確認する必要があるわけです。


 


 


 


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洗面器:スキンケア


洗面器のデザインなんてスキンケアに関係あるわけないでしょ?


こんにちは。橋本です。


スキンケアに向いている洗面器のデザイン、形とかって、実際あるのか?


それとも、ないのか?


すごく細かい話ですが、今日は、ちょっとそこを掘り下げてみたいと思います。


 


体を洗うときの2つのポイント


お風呂で体を洗うとき、肌をやさしく洗うには。


肌をモノを使って洗わず、やさしく素手で洗うこと


それから、


石鹸、ボディーソープは、よく泡立ててから使うこと


この2つが大事ですよー、とブログでは、くどいぐらい何度も取り上げてお話してきました。


まるで、箸の上げ下ろしにまで文句をつける「おしゅうとめ」さんのように(苦笑)。


それぐらいスキンケア。とくにアトピーのケアにとって大事なポイントだと思っています。


実際にこのポイントをこなすのも、慣れれば、たいして手間に感じるようなことでもないですから。


ただし、こうすることの効果、肌への影響を調べるのは、実際には難しく、現時点で、「はっきりとした科学的根拠のある方法だ」といえるわけではありません。


あくまでも、今わかっている肌のメカニズム、常識からいって、理にかなっているだろう、というやり方です。


洗い方を変えただけで、劇的にアトピーや乾燥肌が改善することは、まず考えられません。


しかし、アトピーは、刺激によっても、ゆっくりと悪化していく病気。


そのため、日々の刺激の積み重ねが、アトピーを悪化させてしまうことも十分考えられるわけです。


そして。


「それなら、きちんと石鹸、ボディーソープは、泡立てて使いたい」


こう思ったときに、じつは「洗面器のデザイン」も、スキンケアにつながるんですね。


洗面器:デザイン・形状


 


なぜ洗面器のデザインが、泡立ちに関係するのか?


どうして洗面器のデザイン、形が石鹸やボディーソープの泡立ちに関係するのかというと。


洗面器の形状によって、「泡立てやすさ」が変わってくるからです。


もちろん、素手を使って泡立てる場合です。


適量のお湯、それと洗浄剤。


これを素手で混ぜて泡立てる、というとってもシンプルなやり方のこと。


原始的ともいいますが(苦笑)、必要ないモノは使わないというのも、QOLを高めることにつながりますよね。


とはいっても、手を使ってうまく泡立てるには、少し慣れや経験が必要です。


そういう、子どもじゃできないよ、という場合には、こういった泡立て方法もオススメしています。


では、実際にどんな形状の洗面器が、洗浄剤をよく泡立てるのに向いているのか。


2つのおさえておきたいポイントをみていきますね。


スキンケアを考えた洗面器:深さ・角度


 


1) 洗面器の深さ


洗面器の深さが、なるべく深いもの。


これが、洗浄剤の泡立てやすさにつながります。


深さがあったほうがいいのは、それだけ「かき回せるスペース」が大きくなるというわけではありません。


上下左右に大きくかき混ぜたほうが、空気がよりたくさん入り込み、よく泡立ちます。


しかし、大胆に手を動かすと、よく泡立つ反面、それだけ泡や水分が洗面器の外側に、大胆に飛び散ります。


まあ、「お風呂だからいいでしょ」といわれればそれまでですが、泡立て方が汚いというのは、ちょっとスマートではありません。


なるべく深い形状の洗面器を使う。


それだけで、飛び散りは減らすことができます。


つまり、深さのある洗面器をオススメするのは、飛び散りを少なくするためです。


コツをつかめば、上下に手を動かさなくても、洗浄剤は、しっかり泡立ちます。


泡立てのコツについては、ここでは長くなってしまうので、またの機会にお話しますね。


 


2) 洗面器内の側面の角度


洗面器内の側面の角度が、なるべく垂直に近いもの。


これも、洗浄剤の泡立てやすさにつながります。


泡立てのコツのひとつは、洗面器内の側面に、洗浄剤をぶつけることにあるのですが、ぶつけると当然、飛び散りやすくなります。


ですが、側面の角度が垂直に近いと、飛び散りをおさえて、泡が内側にはねかえってきやすい。


外に飛び散りにくくなるわけです。


反対に、角度がゆるやか。側面が外に広がったようなデザインの洗面器だと、泡立てたとき、洗浄剤が外に飛び散りやすいんですね。


側面の角度が、なるべく垂直に近いものを選ぶだけで、泡を内側にかき混ぜやすくなり、よく泡立つ。


さらに、ムダに泡が外側にこぼれなくて済むわけなんですね。


洗面器:かっこいいデザイン


 


補足)大きさについてはどうか?


洗面器の形について、もうひとつだけ。


大きさについてなんですが、大きければ大きいほど、泡立てやすいとは限りません。


たしかに、洗面器が大きいほうが、内側の空間が大きいので、手が大きく回せます。


大きく回せば、それだけ、洗浄剤に空気をたくさん取り込むことができるため、よく泡立てることができますよね。


しかし、手を大きく動かすだけが、泡立てるコツではないんですね。


手の動きは細かくても、洗面器の側面に細かく洗浄剤をぶつけていくと、効率良く、泡が立ってきます。


このコツをつかめば、洗面器は大きくなくても大丈夫。


手首から先、手全体がある程度、軽く振れる大きさなら、しっかり泡立てられます。


むしろ大きくないほうが、細かい手の動きでよく泡立てることができ、コンパクトなぶん扱いやすくなるというメリットもあります。


大きさについては、ごく普通、通常のサイズでOKです。


 


「おしゃれなデザインが好きです」


だだ、


1) 洗面器の深さが、なるべく深いもの

2) 洗面器内の側面の角度が、なるべく垂直に近いもの


この条件を満たす洗面器って、ちょっとダサいですよね。


昔の銭湯にあった、黄色に赤字で「ケロリン」って書かれてる洗面器。


それから、昔ながらのヒノキの風呂桶(ふろおけ)なんかをイメージしてしまいます。


「そういうデザインのほうが好き」という人ならかまわないのですが、「なんか、うちのバスルームには合わないよね」と肩をすくめる。


そういう人のほうが多そうな感じがします。


でも、このデザイン、形状なら、完璧に泡立ちます。きれいに泡立ちます。カンタンに泡立ちます。周りを汚しません。


そういう洗面器は、そうそうありません。


深さと角度の2つの条件を満たしつつ、スタイリッシュなデザインも兼ね備えてるという洗面器にもあまり、お目にかかることはありません。


それでも、洗面器を新たに買うような機会があれば、見た目とともに、「泡立てやすい深さ、角度」も条件にして洗面器を選んでみるのもいいですね。


洗面器のデザインなんて、スキンケアにまったく関係ないようですが、どれを選ぶかで変わることもあるわけです。


そうはいっても、いきなり変えるのもためらいがあるかもしれません。


そういう場合、100円ショップなら、ダサいタイプ(?)の洗面器が多いので、これを少し使ってみて、


「ほんとに形なんかで違いが出るのか?」


まずは軽い気持ちで、試してみるのもありですよね。


 


 


 


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ブログに来てもらえることが励みになってます


こんにちは。橋本です。


アメンバー記事で書こうか迷いましたが。


ちょっと恥ずかしいこと。私的なことを書きますね。


私がこのブログをはじめて、約11か月が経ちます。


ちょこちょこ過去の記事をチェックしているのですが、あるわあるわ。


おかしな記事。


「そりゃないよ」と間違ったこととか。


「知らないのに適当なこと言ってんじゃないよ」と思ってしまうこととか。


「またバカなこと言ってるよ」と妄想気味なこととか。


「そこまで言い切っていいの?」と根拠の不確かなことを断言してたり。


きちんと調べて書いてないことが、あまりにも多いです。。


(注:後日の再チェックで、内容の一部に間違いがあることに気づいた記事は、修正するまでの間、記事を一時非公開にしています)


それにもかかわらず、なんとか続けてこれたのは、こんなブログにも来てくれる方がいるから。


これしかありません。


「まずは、来てもらえるブログにしよう」


これが最初の目標でしたので、ようやくそこに近づいてきた実感が、少しずつではありますが、出てきました。


アメブロのマイページにあるアクセス解析を見るとこんな感じ。


アメブロ:アクセス解析


これを素直に見ると、「1日800~1000人ほどの方が来てくれているのか?」ということになってしまいますが、ちょっと、うのみにできるデータではないですね。


そこで、QLOOK(クルック)という訪問者をカウントする無料サービスを使わせてもらうと、こんな感じで。


無料サービス:訪問者カウンター


果たしてこれで正確なのかはわかりませんが、おおよそ1日300~400人の方が来てくださっているのかな、と考えています。


ブログに来てくれる方が順調に増えている。


それだけでもありがたいのですが、なによりありがたいのは、長い間よくしてくれる、ブログに来てくださる方がいることです。


つい先月、突然のネフローゼ症候群の発症というアクシデントがあったものの、治療が順調に進んでいる。


それも、日頃からブログに来て、よくしてくれる方の励ましに支えられたことが大きかったよなあ、とまさに感じているところです。


 


主役は誰?


こんなブログに来てくれる方が、順調に増えているだけでもありがたいですが。


これからは、さらに、子どものアトピーの治療、スキンケアということについて力を入れたブログ。


とんがったブログにしていこうと、思いを強くしている次第です。


だからといって、自分が主役になることなく。読んでくれる方が主役になるようなブログの形に近づけたいな、と。


あくまでも、主役は読んでいくれている方。


そのために、私は影になってしっかりサポートすることを忘れないでいたいんですね。


それには、次のような「今、足りない部分」を作っていこうと思っています。


 


1) 読んでもらえるブログにしていくこと


私が書きたいことばかり書く。


ついそうなりがちなので、来てくれる方が「読みたい」と思う内容、「読んでおいて良かったな」と思ってくれる内容を書こうと思います。


とくに、アトピーの治療中におこりがちな問題点、思わぬ落とし穴(ピットフォール)を浮き彫りにできる記事が書ければなあ、と思っています。


私は、「自分の書きたいこと」が強くなるあまり、いつも記事の文字数が多くなってしまい、結果的に最後まで読まれない。


残念。ここにも注意ですね。


 


2) 行動をおこすきっかけを渡すブログにしていくこと


「こうすればいいんだな」と頭でわかっても、なかなか行動がおこせない。今までのやり方を変えられない。


はじめてのこと、わからないことは、誰でもそうなりがちですよね。


アトピーの治療でも、それは変わりません。


そんな方が、いいお医者さんを見つけたり、適切な治療を受けたり、ケアを見つけたりということのきっかけ。


それをより多くの方に渡せるようなブログにしていきたと思っています。


言葉では何とでもいえる。しかし、言葉では何一つ解決しない。ものごとを解決できるのは、行動しかないのだから。


 


3) 実際に役に立つブログにしていくこと


実際にこのブログに出会ったことで、「子どものQOLが向上した」とか、さらには「家族そのもののQOLが向上した」という声が聞けるブログにする。


難しいことばかり言ってるんじゃなくて、出会った人たちにきちんと結果が出ているブログ。


ここを大きな目標にしようと思います。


そういう面でも、やっぱり交流って大事そうですね。人間だもの。


まずそれには、今まで以上に、いつもブログに来てくれる方の声をていねいに聞いていく努力。


それを記事に反映していく努力が必要ですね。


「あったらいいなを形にしたい」


なんか、どこかの薬品メーカーのキャッチフレーズにあったような(苦笑)。


「こんなのあったらいいな」というのに近づくために、今は「記事」というちっちゃなパーツをブログに投げ込んでいる。


なんか、詰め将棋をやっているよな感覚になっています。


ではでは。これからもマイペースですが、よろしくお願いします!


橋本夏樹


 


 


 


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保湿剤がアトピーに効果があるのか?じつは、調べるのが難しい…そのわけ


こんにちは。橋本です。


世の中には、数限りない保湿剤があります。


その中には、「これなら良さそうだなあ」と思う保湿剤もある。


その一方で、いろいろありすぎて、「どれがいいかわかんないよ」となることもありますよね。


さらに、この保湿剤、アトピーでも大丈夫なのかな、と。


そこで、「その保湿剤、その使い方は、本当にに効果があるのか?」が、はっきり知ることができるなら、どんなに助かるか。


でも幸いなことに、「保湿剤には効果があるのか?」厳密に調べる試験の方法はあるんですね。


ただこの方法は、想像以上にとても難しい作業です。


保湿剤:効果


 


保湿剤の本当の効果をみる方法


薬や治療法に、本当に効果があるのか?


もっともらしい理屈をつければ、どんなものでも効果があるようにみせかけることはできます。


また、治療する・しないにかかわらず、病気によっては自然に良くなることも悪くなることもあります。


そのため、誰かが「これで治ったよ」といっても、その治療、薬のおかげで治ったのかわからず、体験談からでは「本当に効果があるのか」ということは、わかりません。


多くの体験談は、「使った人」だけの声。


治療の効果は、「使った人」「使ってない人」にどんな違いが出たか、多くの人で比較しないことには、わからないんですね。


そこで治療、薬の効果を厳密に調べるためにおこなわれるのが、ランダム化比較試験といわれるものです。


ランダム化比較試験をやれば、本当の効果がわかる。


でもじつは、保湿剤に「効果があるか?ないか?」を試験するのは、かなーり難しかったりします。


保湿剤:科学的根拠


 


どうして、保湿剤の効果を、試験するのが難しいのか?


どうして、保湿剤の効果を、試験するのが難しいのかというと。


保湿剤の効果を見ようとすると、バイアス(事実をゆがめるもの)が、あまりにも多く出てきてしまうから。


保湿剤の比較試験の場合、何が事実をゆがめてしまい、正確に効果を測定できないか?


それは、たとえば・・・


 


1) アトピーの悪化因子が複雑で、個人差が大きい:


日常生活の中には、「保湿剤を塗るか・塗らないか」以外に、症状の変化に影響を与える要素がたんまりとあります。


とくに、アトピーの症状の変化に影響を与えるものは、複数に渡り、人によっても細かく違います。


つまり、試験による症状の変化が「保湿剤を塗ったか・塗らないかの違いだけ」ということを、証明しにくいわけです。


 


2) 保湿剤による症状の比較が難しい:


何をもってして、症状が良くなったとするのか、その基準がわかりにくい。


それと、症状の良い・悪いをどんな機器、方法で測るのが最適かが、決まっていない。


さらに、人間が肌を目で見たり触ったりすることでは、症状の良い・悪いを数字にしにくいため、症状の差を判定しにくい。


そういったことで、症状の比較に誤差が出やすくなってしまうわけです。


 


3) 「コツコツ塗った」という特別感がバイアスをうむ:


保湿剤に効果があるかどうかを見たいということは、いってみれば「保湿剤を塗ったか・塗らないか」の差。


この部分だけを見たいわけですよね。


ところが、保湿剤を塗らない人に比べて、保湿剤を塗り続けた人には、「コツコツ塗った」ということで、毎日のケアをいつもより意識してしまう可能性があります。


保湿剤をコツコツ塗ることで、ほかのケアもつい頑張ってしまう、なんてこともありえるわけですね。


こうなると、純粋に「塗ったか・塗らないか」以上の要素が、試験結果に反映されてしまいます。


 


4) この保湿剤の効果を証明したいという思いがバイアスをうむ:


試験を計画して、データを集めて、分析する。


そこまで手間や費用をかけたのに「この保湿剤には、効果がなかった」では、試験の関係者は困ってしまうのが正直なところ。


なので、試験を進めれば進めるほど、どうしても「この保湿剤の効果を証明したい」という気持ちが関係者にめばえてきます。


この気持ちが、導き出されるデータ、結果を狂わせる可能性があるんですね。


だから、試験のやり方によっては、間違った結論。


たとえば、効果がないものが、効果があるように見えてしまったりするわけです。


どんなランダム化比較試験でもいえることですが、とくにこのように難しい保湿剤の効果を見る試験では、1件の報告からでは、結論が決定的な事実にはならないわけです。


実際に2000年に、保湿剤は有効だとする5件のランダム化比較試験の内容をシステマティックレビュー(複数の報告を収集・吟味して分析する作業)した報告がありますが 1)


その報告では、「保湿剤のアトピーに対する効果は、科学的根拠として十分でない」と結論づけています。


 


効果を明らかにするには、これから試験の積み重ねが重要


ただ、これらのバイアスは、解決不可能な問題ではないんですよね。


試験をどんな形にするか、どんな方法でおこなうか、細かく工夫していくこと。


それから、試験の規模(人数)を大きくしたり、同じようなテーマの試験を何件も積み重ねる。


そうすることで、こういったバイアスは、減らしていくことが可能です。


保湿剤によるアトピーへの効果、そしてどんな使い方がいいのか、ということについては、おもに2000年以降になって、新しい試験結果が報告されてきています 2, 3, 4, 5, 6)


保湿剤は結局、肌に合うか合わないか、個人差があるのはたしかです。


それでも、こういった難しい試験を繰り返して、結果が積み重なってくれば、どんな保湿剤がいいのか、どんな使い方がいいのかが、少しずつわかってくるわけです。


そうすれば、保湿剤の開発、保湿剤選びの基準も変わってくるのかもしれません。


 


 


 


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参考文献:

1) Hoare C, Li Wan Po A, Williams H: Systematic review of treatments for atopic eczema. Health Technol Assess 4(37): 1-191, 2000.

2) John Berth-Jones, Robert J Damstra, Stefan Golsch, John K Livden, Oliver Van Hooteghem, Fulvio Allegra, Christine A Parker: Twice weekly fluticasone propionate added to emollient maintenance treatment to reduce risk of relapse in atopic dermatitis: randomised, double blind, parallel group study. BMJ 326: 1367-1372, 2003.

3) A A Peserico, G G Stadtler, M M Sebastian, R Suarez RS Fernandez, K K Vick, T T Bieber: Reduction of relapses of atopic dermatitis with methylprednisolone aceponate cream twice weekly in addition to maintenance treatment with emollient: a multicentre, randomized, double-blind, controlled study. Br J Dermatol 158(4):801-807, 2008.

4) Jolanta Szczepanowska, Adam Reich, Jacek C Szepietowski: Emollients improve treatment results with topical corticosteroids in childhood atopic dermatitis: a randomized comparative study. Pediatr Allergy Immunol 19(7): 614-618, 2008.

5) Wiren K, Nohlgard C, Nyberg F, Holm L, Svensson M, Johannesson A, Wallberg P, Berne B, Edlund F, Loden M: Treatment with a barrier-strengthening moisturizing cream delays relapse of atopic dermatitis: a prospective and randomized controlled clinical trial. J Eur Acad Dermatol Venereol 23(11): 1267-72, 2009.

6) 川島 眞, 林 伸和, 乃木田 俊辰, 柳澤 恭子, 水野 惇子: アトピー性皮膚炎の寛解維持における保湿剤の有用性の検討. 日皮会誌 117: 1139-1145, 2007.