「ダニを増やさないようにする」をイメージでつかむ
こんにちは。橋本です。
ダニ退治は、アトピー治療のすべてではありません。
日々のケアでの、優先順位としては低いです。
パッチテストなどで、よほどダニアレルギーが強く出るようでなければ、ですね。
それでも、ダニ対策をできる範囲で続けていけば、長い目でみて症状の悪化を防げるはずです。
ダニアレルゲンに感作していれば、とくに。
しかし、こういう予防的な対策は、効果がみえにくく、どれだけやればいいのかイメージしにくい面があります。
そこで、
長期的にみて「ダニ対策はどんなイメージでやればいいのか?」
グラフを使って、少しわかりやすくお話したいと思います。
まずは、ダニ対策をしない。掃除をほとんどしないとどうなるか、イメージしてみますね。
ほとんど掃除をしないと
ダニの増えかたは、季節によって違います。
やはり高温多湿になる夏は、ダニにとって快適な環境なので、増えやすくなります。
また、ダニが卵を産みやすい「じゅうたん」「布団」などは、増えやすい場所。
とくに、ダニのえさとなる、人間のふけ、あか、がたまりやすい布団は、どうしてもダニが増えやすくなりますよね。
布団を干したり掃除をしなければ、ダニは、ほうっておいても増加してしまうわけです。
掃除をすると
次は、1週間に1回ほど掃除を続けると、どうなるか。
ダニは自然増加するものの、掃除をすれば、そのぶんダニの量がガクンと減ります。
ただし、それはそのときだけで、またダニは自然に増えていきます。
そしてまた、1週間後に掃除をすれば、またダニは減る。
トータルでみれば、ダニの増加はおさえられているわけですね。
ダニを減らすには
さらに掃除の回数を増やせばどうなるでしょうか。
ダニが増えようとするペースを上回れば、ダニは減少に向かいます。
それには、コツコツ掃除を続けること。
「ダニ一匹逃さない」
そういうような「完璧な掃除」にこだわるよりも、カンタンな掃除であっても、コツコツ続けることが、やっぱり大事なんですね。
長い目でみて、気楽に予防する
ただし、布団の場合、毎日掃除をしなくても大丈夫だという結果も出ています。
参考記事:
布団のダニ対策は、どれだけやればいいの?
2、3日に1回ぐらいを目安に、掃除をこなす。
「サッと済ませる」ような掃除でも、コツコツ続けることに意味があります。
人によっては「いい加減」ぐらいの掃除で、気楽にこなしたほうが、精神的に負担になりませんよね。
必死に掃除したところで、アトピーが一気によくなったり、ぜんそくを完璧に予防できたりはしません。
気楽に掃除を続ければ、トータルでみたときにダニが減ってくれる。アトピーの悪化、ぜんそくのリスクが減ってくれる。
そんなイメージでダニ対策ができれば、ふつうは十分です。
参考記事:
アトピー治療の基本