なぜ泡立てたほうがいいのか?
こんにちは。橋本です。
体を洗うときは、石けんをよく泡立てましょう。
私はいつも、そう言っています。くどいぐらいに。
泡立てることで、石けんは最大限の能力を発揮できる。
これは、石けんだけではなく、ボディーソープ、シャンプーなど、すべての洗浄剤でいえることです。
そんなこといっても。
「別に泡立てるか泡立てないかで、そんなに変わんねーんじゃねえの」
そう思うかもしれませんね。
日常生活でありえるような肌の汚れでは、「落ちたかどうか」なかなか目では見えませんから。
でも、食器洗いのときを思い出せば、泡立ての効果はわかりやすいかと思います。
スポンジで洗剤をクシュクシュ、よく泡立てて洗うほうが、お皿に残ったソースなども、きれいに落ちますよね。
泡立てたことによって、平らな面でなく、表面にでこぼこができて表面積が増える。
表面積が増えることによって、洗剤が汚れにより多くタッチできるので、汚れを包み込み、浮きあがらせます。
網戸の洗浄、カーペットの洗浄などでも、そうです。
泡を塗りつけることで汚れを浮かせ、汚れを含んだ泡ごと洗い流したり、拭き取ったりする。
ようは、それと同じです。
泡が汚れを包んで浮かせてくれるので、するっと汚れが落ちやすくなるわけです。
そして。
「泡立っている」そのことが、洗浄力をみる目安になります。
石けんは水に対して、ある一定以上の濃度があってはじめて洗浄力が出るからです。
反対に、濃度が濃すぎても、汚れを流す効率が悪くなってしまい、石けんカスも残りやすくなります。
薄すぎず、濃すぎず。ちょうどいい濃度が、泡立てた状態であり、いちばん洗浄力がある状態。
つまり、「泡立っている状態=汚れを落とす力がある」と判断できるわけですね。
さらに。
泡の状態で洗うことで、肌への刺激も少なくなります。
空気をたっぷり含んだ状態が、「泡」です。
この空気がクッションとなって、洗ったときの肌への刺激をおさえるのです。
摩擦による肌への刺激がいちばん少なくてすむ。
それが、しっかりと泡立てた状態なんですね。
なぜ、石けんはよく泡立てて使ったほうがいいのか?
それは、
1) 泡で汚れが浮きやすくなる
2) 洗浄力をもっとも発揮できる濃度になる
3) 摩擦をやわらげるクッションになる
こういった、3つの理由があるからです。
とくにアトピーでは、肌についている「汚れ」が刺激となり、悪化の原因になることがあります。
そのため、汚れがよく落とせて、なおかつ肌への摩擦をやわらげる。
「石けんをしっかり泡立てた洗いかた」が、ベストなんですね。