ステロイド外用薬のランク一覧
こんにちは。橋本です。
今現在使われているステロイド外用薬。
その主成分は、人間の「副腎皮質」という臓器から分泌されるホルモンに似せて、化学合成したものです。
各メーカーから出ているステロイド外用薬は、この主成分がそれぞれ違います。
そのため、薬の強さも、それぞれ違います。
薬の強さは、以下の5段階にランクわけされています。
1群:ストロンゲスト
2群:ベリーストロング
3群ストロング
4群:ミディアム
5群:ウィーク
ランク名のとおり、1群のストロンゲストが最も強く、5群のウィークが最も弱いランク。
アトピーの症状に合わせて、この5段階のステロイド外用薬を使いわけます。
ただし、自己判断で薬を変えるのは危険なので、必ずお医者さんの診察によって、ランクを使い分けてもらうことになります。
1946年に初めて合成ステロイドが登場してから、作用の強さが少しずつ違うステロイドが開発されてきました。
いまでは、30種類以上にもおよぶステロイド外用薬が発売されています。
代表的な製品名は、次のようなものです。
1群:ストロンゲスト
「最強」に分類されるクラス
・ デルモベート
・ ジフラール
・ ダイアコート
おもに、大人の体で重症の部分に使います。子どもには通常、使いません。
2群:ベリーストロング
「とても強い」に分類されるクラス
・ フルメタ
・ アンテベート
・ トプシム
・ リンデロン-DP
・ マイザー
・ ビスダーム
・ テクスメテン
・ ネリゾナ
・ パンデル
おもに、大人の体に使います。子どもには通常、使いません。
3群:ストロング
「強い」に分類されるクラス
・ エクラー
・ メサデルム
・ ボアラ
・ ザルックス
・ ベトネベート
・ リンデロン-V
・ プロパデルム
・ フルコート
おもに、大人の体に使います。赤ちゃん、子どもの場合は、おもに体に使います。
4群:ミディアム
「弱め」に分類されるクラス
・ リドメックス
・ レダコート
・ キンダベート
・ ロコイド
おもに、体に比べて皮膚の薄い部分。顔、首など、薬剤が吸収されやすい部分に使います。
5群:ウィーク
「弱い」に分類されるクラス
・ プレドニゾロン
効果が弱いので、実際にはあまり使われていません。目のまわりなど、皮膚のとても薄い部分に使われることがあります。
目の症状には、さらに効き目の弱い「プレドニン眼軟膏」などを使うことがあります。
参考文献:
古江増隆, ほか : 日皮会誌 114 : 135-142, 2004.