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Joon's blog

どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『ローズマリーの赤ちゃん』を観ました。

 

ニューヨークのアパートに引っ越してきた、ミアとガイの新婚夫婦。

二人の新生活が始まって数日後、ミアと知り合った隣室のテリーがアパートから落下して死亡。これをきっかけにミアとガイはカスタベット夫妻と懇意な間柄になる。

時に節介の度が過ぎるカスタベット夫妻を疎みながら暮らす中、ミアはガイとの子供を欲しがっていた。

ある日、カスタベット夫人からのデザートを食べたミアは目眩を起こした挙げ句、恐ろしい夢を見る。それは十数人の男女に囲まれながら悪魔に犯されるというものだった。そしてミアが目を覚ますと、体中に数条の傷跡が…。

その後、ミアが妊娠した事が発覚。カスタベット夫人が紹介した産婦人科医サパスティンの指示に従うものの、鈍痛がが治まらないミアの精神は不安定気味に。ミアは親のような存在であるハッチに事情を話すが、その直後、突然に意識不明になったハッチは死んでしまう。

ハッチが死ぬ直前に送ろうとしていたという本、『悪魔のしもべたち』を受け取ったミアは……といったお話。

 

ホラーだかスリラー作品という事で見始めたはいいものの、隣室の節介焼きババアにウンザリしたり、いわゆるマタニティブルーに駆られる若奥様の苦悩とか、いったい何を見せられているんだと思いがちですが、そこに”悪魔”というワードがチラつき始めると話が変わってきます。

日常生活に災いがあったとして、それがまさか悪魔の仕業なんて言い出そうものなら一笑に付されて終了です。

が、人間の信仰や信奉はあながち馬鹿にできたものでもなく、超常現象を引き起こす可能性もゼロではありません。悪魔なんて聞くと、変身ヒーロー作品に登場するクリーチャーのような姿を連想しがちですが、それらは映像上の記号であって、悪魔を宿した人間もいます。『オーメン』のダミアンとかね。

んなアホなの一言で片付けるには生々しい、現実or非現実の境が絶妙なところに恐怖を感じる作品です。

 

前半のミアは可愛らしい、いかにも無邪気な若奥様って感じですが、後半になって髪型が変わると表情(やメイク)にも緊迫感が備わります。

子供を産むとなれば、男には想像もつかない痛みが伴うんでしょうが、そこで自分の赤ちゃんが狙われていると知り、心身ともに衰弱していくミアが見ていて辛いです。

無意識に生肉(しかもレバー?)を食べ、それにハッとするシーンもゾッとします。

 

ミアの周りにいる近しい&親しい人たちの裏切りも苦しいですね。

いや、正確には彼らは良かれと思いながらミアに尽くしているんですが…。

 

そんな状況であっても、どこかしらに仲間や尽力者といった救いはあるはずですが、そういう人たちがミアの周りから徐々にいなくなるのがゾッとしますね。

が、ほぼミアの一人称で進む話だからか、悪魔信奉者とされる人たちの実態が一切映らないので、見ている我々にも真実は分からない。

悪魔の信奉者がどうとかとか、それなりの信憑性があるものの、情報を鵜呑みにしているばかりで、全てはミアの被害妄想の可能性もあるという事です。

そこから始まる人間不信や疑心暗鬼のせいで、ミアはますます情緒不安定に陥ります。果たして自分の赤ちゃんは、本当に自分の赤ちゃん何だろうか?

そして全てが明らかになった時の、これまでのミアの苦労を考えると、ただただ虚しさに駆られます。

 

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Blu-ray版は映像特典も日本語吹替もない、ド最低限仕様です。

オマケも何もないという意味では配信版と変わらないし、こういうのは1000円未満でいいと思うんだよ。

 

本作は小説が原作ですが、数十年のスパンを空けての続編=『ローズマリーの息子』なんてのがあったんだよね。

先に『~の赤ちゃん』の原作を読んでからと思っていたんだけど、とっくに入手困難になっていたので、こちらは未読のまま…。わざわざハードカバーの高っけー新書版を買ったのに、このザマよ。

そういえば……『~の息子』を、ブラッド・ピットさん主演で映画化する話、もう完全に消えたのかな…。

『蒼き流星SPTレイズナー』のBlu-rayを買いました。

あちらの人って、どうしてこうも商品の顔となるジャケットにアート性を持たせない、もしくは気にならないんだろう…。

 

西暦1996年。

火星にある国連の観測基地にコズミックカルチャークラブの生徒たちが到着した。半年間、火星という新たな開拓地での生活に少年少女らは胸をときめかせる。

そんな折、基地周辺に飛行物体が接近。火星にまで冷戦を持ち込む米ソのものではないそれらは、見た事もない巨大ロボットだった。1機を追撃する3機の攻撃により観測基地は大きな被害を被ってしまう。

戦闘は終わったものの、生き残ったのはクラブの生徒や基地の職員ら数名。そんな彼らの前に、先の戦闘で追われていた1機のパイロットが姿を現す。

グラドス星からやって来た彼は、地球が狙われている事を告げる。彼の名はエイジ……といったお話。

 

本作の放送当時はアニメバカだった俺ッチ。ロボットアニメは欠かさず見ていたものですが、本作と『機甲戦記ドラグナー』は俺ッチをアニメから遠ざけるきっかけとなった作品です。

ある程度ロボットに魅力があれば最後まで見れたんでしょうが、谷口守泰さんのキャラクターデザインに耐えられない方が大きかったんですよ。顔や衣装もシンプルすぎるのは結構だけど、デザイン的にも洗練されていないんだよね。エイジの戦闘服とか、お前のそのレッドショルダーパジャマ何なんだよ?とか思ってたくらい。

そもそも、当時アニメ誌でチヤホヤされていた、『装甲騎兵ボトムズ』で谷口さんの描く”谷口キリコ”の良さが1ミリも良さが分からなかったくらいなのでね。逆に、これに順応できていたなら、いわゆる勇者系まで延々と見ていたんだろうな。

そんな谷口さん、今でもボトムズ関連の絵を描く機会もあるようですが、

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ん~む…。

でも、当時の谷口キリコよりはマシに見えるかも。

 

それからウン十年が過ぎて行く間、『~レイズナー』という作品を掻い摘んで見知りしていくうちにストーリーの方が気になり出し、国内版よりは遥かに安かったのもあったので、半ば見切り発進ながらBlu-rayを買った次第です。

ほとんど見ていない作品だけど、この頃のサンライズのロボットアニメ作品、かつ高橋良輔さんの監督作品という安心感もあるしね。

我ながら不器用なんでしょうが、個人的に配信=ネット視聴だと”観た”気にならないので…。

 

…で、とりあえず4話までイッキ見しましたが、むしろいい歳こいてから観るおかげで面白く感じます。オジサンのせいか、古い作品への耐性が強いのでね(笑)。

まずは自分らの仲間が犠牲になった発端たる存在のエイジが嫌われ役になる所からスタート。そこからエイジの愚直なまでの誠意が徐々に伝わって、最終的には同志になるんでしょうが、まずはこの経緯がお話の根幹になっているようです。

敵であれ味方であれ、なるべく人は殺したくないというエイジの青臭さもいいですね。今やこんな古臭いネタやんねーよと思いがちですが、本来なら誰しもが本能として心に持ってなきゃならない事を伝えるのは古い作品の役割なので、そういう意味でも古い作品の再放送って必要だと思うんだよ。

あと、この時代のロボットアニメには珍しく、ナレーションがないという作風も新鮮です(状況説明はあくまでアンナのモノローグ=一人称としての状況説明)。昨今では珍しくもないけど、次回予告なんて台詞のみですからね。

 

基となるキャラデザインに魅力がないので、そこは原画の人が上手く描いてくれるかなと思いきや、いわゆる神作画なカットがなかなか出てきません(笑)。

せめてロボットには期待したいのに、真っ黒な影でごまかす作画ばっかだしなぁ。

…そうそう、ロボットと言えば、「ザフトの非ガンダム系MSってカッコ良い!」とか若い人(つーか歳下)が言ってるのを見ると、「…いやいや、下半身のデザインなんかSPTじゃん、昭和だよ?」と思っちゃうんですよね、温故知新って大事だなと実感します(笑)。

 

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↑↑は配信版、↑はBlu-ray版。

俺ッチが買った物とは違いますが……高い、高すぎます。それでも装丁や特典にこだわりたい人は国内版の方がいいと思います。

このところ、ごくごく一部の女子の間で『オシャレ魔女♥ラブandベリー』が盛り上がっているようです。

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こんなのとかね。

あれだけ踊れるんだから、ラブベリダンスの完コピとかやったら面白そう。

 

…が、そこで懐かしみを感じているラブベリ女子よ!

懐かしいのはゲームだけじゃないんだ、映画があった事は憶えているかい?

アニメ映画『オシャレ魔女♥ラブandベリー しあわせのまほう』を!

この劇場プログラムは、俺ッチが唯一持っているラブベリグッズ。

久々に発掘して、どう厳しめに見ても新品同様なまでに状態が良すぎるという、こういう点に関してだけは自分を好きになれる俺ッチです(笑)。

 

いいオジサンが何でこんなモンを持っているのかと言えば、当時、知り合いの子供ちゃんと一緒に出歩く事が多く、よく『ラブベリ』で遊ぶのに付き合っていたものでね。これも一緒に観に行きましたよ。

どんな作品だったか1ミリも覚えていなかったので読み返しましたが、やっぱり思い出せませんでした…。

うっすら覚えているのは、通常のアニメ作品ながら、ダンスのシーンになるとゲーム画面のようなCGになる(笑)事くらいでした。カイザーインみたいなものですね。

 

その子とも中学生くらいまでは親交があったけど、すっかり連絡もご無沙汰。

もう二十歳も過ぎて、そろそろ社会人としての辛苦を味わい始めているだろうけど、こういう懐かしいものをきっかけに、悩みなんか何もなかった幼い日の思い出に浸って、僅かな現実逃避に走る時間があってもいいと思うんだよ。

まぁ何にせよ、こんなオジサンなんかさっさと忘れて、元気&幸せに暮らしている事を願ってるよと、しみじみしましたとさ。

 

ちなみに、ラブベリの楽曲と言えば『ABC de 大丈夫!』が有名と思いますが、個人的には『またあしたね』が名曲だと思います。

子供の頃はピンと来なかったけど、いい歳になって聴くと染みる人もいるんじゃないかな。

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にしても、久々にラブベリ楽曲を聴くと、これに限らず、初音ミクも顔負けしそうな生気のない歌声がジワリますね(笑)。

 

――というネタを綴っていたら、NHKの『ゲームゲノム』という番組で『甲虫王者ムシキング』と『オシャレ魔女♥ラブandベリー』をフィーチャーする回が放送されるとか。

この記事を見てる人の多くは見逃しているでしょうが、再放送やら配信を探してみてくんさい…

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の公開が近付いてきましたね。

 

個人的に『~SEED』には、さほどの思い入れもないんですが、観に行く気になれる理由ができまして。

 

このところ、映画館で公開はするものの、通常の映画とはチト違う形態で公開する作品がやけに増えました。

割引やクーポンが一切適用できない一律料金制の特別興行ですね。

その多くがバンダイが絡んでいるアニメ作品ってんだから、プレミアムバンダイと小売店との関係性を、今度は映画方面でやるつもりか?と。

これまで自分らを支えてくれた企業への恩義を忘れた振りをして、1円でも多く利益を自分の懐に入れたがる守銭奴みたいで、このところのバンダイという会社は本当にイメージが悪いです。

…あ、この辺の詳しい事情は知りませんよ? 僅かな信憑性のある、あくまで被害妄想です(笑)。

 

観に行ってもいいかなとは思ったけど、そんな一律料金システムにカチンと来たので『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』はスルーしました。

Blu-rayは買ったけど。

 

どうせ今回の『~SEED』もそんななんだろうなと、冷ややかにタカを括っていましたが、一律料金=特別興行ではないようでチト驚きました。

かつ、特別興行という一部のマニアに向けた形態なんかではなく、ガンダム作品がれっきとした映画として扱われる事が嬉しいじゃないですか(本来はそれが普通なんだけど…)。

『~ドアン』の興行収入がウン億円達成!とか喜んだところで、所詮は一律料金制というハンディキャップがあってのもの。今回の『~SEED』はそんなセコい手は使わず、劇場用作品として正々堂々と勝負に出ようとしている表れでもあるんだから、これは応援せずにいられませんよ。

バンダイは嫌いだけどガンダムは好きですから(笑)。

 

…って事で、既に予約はしたものの、3日前の時点でけっこう席が埋まってますね~。

つーか、当日でもないのに隣接する席を取るんじゃねぇよ、一席空けた所にしてくれよ。

 

初日の第1部もかなり埋まってましたが、楽しみすぎて会社を休んじゃうくらいハシャいじゃうような人とか、ガンプラ欲しさに来る人ばっかなんだろうね。

ちょっと閉口するような話として、『機動戦士ガンダムUC』の時だったかな、劇場でBlu-rayが先行販売されていて、鑑賞券を提示した人だけが買えるというシステムだったんだけど、券を提示→Blu-rayを購入した途端、さっさと帰っちゃった(ように見える)人がいたようです……寒い時代だと思わんか、思うに決まってるよ。

今回の劇場限定ガンプラを買うには鑑賞券の提示が必須らしいけど、似たような人がいるのかねぇ。気になる人はメルカリをチェック(笑)!

 

ガンダムバカ(やガンプラバカ)には熱凶徒が多いから(←スーパー偏見)、特に初日は想像もできないような事が起きそうなので、少々ほとぼりが冷めてから見に行くといいかもしれません……と言いたいけど、どうせまたバンダイがオモチャの宣伝と称した公式ネタバレを早々にブチかましてくるだろうから、見たい気があるなら早めに行こう!

 

 

☆ 追記 ☆

いよいよ当日を迎えましたが、

うっわ〜……スゲー集まってんじゃん!

片側だけでなく、両隣に客がいる状態での鑑賞なんて何年ぶりだよ、やだなぁ…。

『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』を観ました。

 

地球に迫る巨大な彗星ゲース・スターを迎撃すべく奮闘する宇宙戦隊キュウレンジャー。単身ゲース・スターに乗り込んだショウ司令はゲース・インダベーとの戦いに敗れ、消息を絶つ。

ゲース・インダベーはゲース・スターを地球を破滅させるだけでなく、破壊神ケルベロスの復活を目論んでいた。ケルベロスの復活にはケルベロス座を構成する3つの星にあるというケルベロスストーンが必要である事を知ったキュウレンジャーは3つのチームに分かれ、それぞれの星に向かう。ゲース・インダベーと二人の配下が待ち構える星でキュウレンジャーはケルベロスストーンを探し当てられるのか……といったお話。

 

『宇宙戦隊キュウレンジャー』は主に宇宙を舞台にしている、スーパー戦隊史上最もスケールの大きい作品です。なるほど、戦隊を編成する(レギュラー)人数もシリーズ最多=12人というのも頷けます。

劇場版である本作は、月より大きい彗星ゲース・スターが地球に衝突するかも?というのが本作のストーリーの主軸で、まぁありがちなシチュエーションです。敵地=彗星に侵入し内部から爆破するのが王道なんでしょうが、そんなチマチマした真似はせず、もっと明快&豪快に解決してしまうのが『~キュウレンジャー』という作品であり、スケールのデカい作品だからこそ許されるんです。

 

冒頭からクライマックスまで、キュウレンジャーが常に窮地に陥っているあたり、まぁまぁシリアスな作品です。ところどころで小さな勝利はあるけど、大局的に見ればジリ貧である事に変わりはないというかね。

ゲース・インダベーだけでなく、配下二人=オーモ・インダベーとカール・インダベーも一人でキュウレンジャー3人を相手にできるだけでなく、戦闘員すら使わないんだからかなりの強敵。戦闘員=インダベーがあまり登場しないのも、本作の稀有な特徴です。

そこから徐々に形勢が変わって大逆転!という、溜めに溜めて最後にカタルシスを爆発させる作風も痛快ですね。主題歌『LUCKYSTAR』が流れるタイミングに震える~!

 

劇場版という事で、映画館という大画面で観るに相応しい画が多いのもいいですね。

ところどころにウ~ンなカットもありますが、総じてCG屋さんが頑張っている印象です。

特に、キュウレンジャーの面々がメットオフ状態で横並びに歩く=アルマゲドン歩き(?)のカットは素直にカッコ良いと思えます。お情け参加(笑)の大統領もいてくれればなぁ。

 

ゲース・インダベーはバックボーンだけでなく、せっかく人間態があるという意味においても、本作限りで終わらせるのは勿体ないキャラですね。

演じる田村亮さんは滑舌がチト気になるくらいで、声量があるから、もう少し磨けばいい芝居をしてくれそうに思えます。

配下の二人を演じるのはレイザーラモンのお二人ですが、こっちにも人間態があって欲しかったかな? 声だけの出演ながら、聞き取りやすいいい芝居だったように思えます。

余談ながら、カール・インダベーが言いたがっていた“バイクあるある”は、脚本通りなのかRGさんによるものなのか…?

 

にしても、ゲースが復活させたがっていたケルベロスですが、あんな形だったと知った瞬間に、これ絶対にあっち側のヤツじゃん?と思った上で絶望するよね…(笑)。

 

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Blu-ray版のコレクターズパックは3枚組。本編=同一内容のBlu-rayとDVD、そして映像特典を収録したDVDというクソ仕様です。

Blu-rayを観れるならDVDなんか見ない&要らねぇんだよ、余計な物を押し売るんじゃねぇよ。

今や東映ビデオも信用できないメーカーに成り下がりましたね、ムカちゅくな。

ヤベーぞ、気付いたら『エクスペンダブルズ4 ニュー・ブラッド』がとっくに公開されてるじゃない!

って事で、大急ぎで(?)『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』を観ました。

このジャケット(やポスター)、味方や敵の境なくキャストのみんなが笑顔で、見ているこっちまで幸せな気分になれる、実に良い宣材! オジサンたちの記念写真というか(笑)。

肝心のスタローンさんがスカしたポーズなのだけが惜しまれる…。

 

受刑者として捕らわれていたドクを救出したエクスペンダブルズは、その足でソマリアへ向かう。任務は武器商人ミンズの暗殺。

現地に到着し、エクスペンダブルズはミンズの一団との戦闘が始まる。バーニーはミンズを発見するが、その姿が顔見知りのストーンバンクスである事に動揺する。ストーンバンクスには逃げられ、シーザーが重傷を負ってしまう。

依頼主であるCIAのドラムスに再びチャンスを与えられるも、今回の作戦の失敗だけでなく、仲間の犠牲を懸念するバーニーはメンバーを一方的に解雇、若い世代をスカウトしながら新たなチームを結成する。

それぞれの特技を生かしながら作戦を展開し、辛くもストーンバンクスの確保に成功した新生エクスペンダブルズ。しかし、手下の攻撃によりストーンバンクスは脱出に成功しただけでなく、若いメンバーも捕らえられてしまう。ただ一人残されたバーニーは、再びストーンバンクスに挑むが……といったお話。

 

いよいよ3作目という事で、どんどんキャストが豪華になっていくのが見どころです。

もはや、21世紀のオールスター映画と呼んでも過言ではありません

タイムスリップでもして90年代に本作を持ち込んだら、アメリカ映画界が激震するだろうね…。

 

今作の悪役、ストーンバンクスを演じるのはメル・ギブソンさん。

90年代を席巻した、これまた絶妙すぎる人選にクラクラしますね。昔のストーンバンクスなら50人を相手に戦えたという話にも信憑性を感じます。

ケヴィン・ベーコンさんやクリスチャン・スレーターさんやジョン・トラボルタさんあたりも、メルさんに比肩できるくらいのネームバリューがあると思うんだよね。

いつか、90年代最強ボスであるニコラス・ケイジさんを呼べる時が来ると信じています(笑)。

 

そしてもう一人の目玉はハリソン・フォードさん。役柄としてはCIAの人という事で、かつて“そこにある危機”を乗り越えたところに始まるパロディなんでしょうかね?

人間味を感じない役や脚本には見向きもしないイメージのあるハリソンさんが(全盛期にはガンガン脚本を書き直させていたようだし)、こういった少々砕けた作品に出演する事が意外というのもあって、まぁ演じるなら後方で作戦を指揮する偉い人だろうね……と思いきや、背広から着替えるのが熱いですね。

80~90年代に活躍した同世代の大暴れっぷりを見てしまえば、血が騒がないわけがないだろ!とでも言いたげに体を張るんだからノリが良いというか、ガス抜きとして演じるにはもってこいの役だったと思います。

Blu-ray版の映像特典にあるNG集で、あんな大口を開けて爆笑するハリソンさんなんて見た事ないし、それだけ楽しんでいたって事なんでしょうね。

 

本作の隠しテーマは若者との共存。

バーニーはこれまでのメンバーを解雇、若いメンバーをスカウトして新生エクスペンダブルズを編成します。

顔を合わせた元メンバーと新メンバー、すなわちジイさんと若造たちは、もちろんのごとくお互いを相容れられずバチバチな関係です。

けど、まだ瑞々しく如何なく能力を発揮できる若者だって窮地に陥る事はあるし、そんな若者のピンチを救うのはオジサンの役目なんですよ。

そこから力を合わせて、ストーンバンクスと手を組んだアズメニスタンの大軍を圧倒する姿こそが、両世代のあるべき姿に思えます。

 

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俺ッチは吹き替えマニアではないけど、こちらもオリジナルに負けていない豪華なキャストですから、一度は吹替版も必見&必聴です。

Blu-ray版の映像特典にあるNG集も、相変わらず微笑ましくて好きです。

パーツ洗浄も完了、いざサフ吹き!と思いきや、パーツが多すぎて塗装用の持ち手が足りない…。

仕方ないので、大まかにフレームと外装とで2回に分けて塗装する事に。

 

ちなみに、プラモの塗装にはこういう持ち手が必要ですが、俺ッチは自分で作っています。

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いわゆるワニ口クリップですね、これと竹串を組み合わせてプライヤーでギュッと噛ませる。

俺ッチは↑を買ったんですが、未加工分が半分以上残っていたので、一気に全部作り切りました。これで100本以上にはなったぜ。

そんな内職みたいなメンドくせ―事なんかやってられっか!と思う人には、

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最初から持ち手として作られている物を買えばいいんでしょうが、俺ッチの場合はお金を掛けるなら手を動かします(笑)。10個も作れば慣れてくるし、同じ費用で倍以上の本数にもなるしね。近年のガンプラのHG程度であれば、持ち手は100本くらいあった方がいいんじゃないかな?

ワニ口クリップ、竹串、プライヤーと、もしかしたら100均で一式揃うかも。

 

…で、久々のエアブラシ塗装でしたが、おおよそ半年ぶりくらいとは言え、サフ吹きもまともにできなくなっていたんだから我ながら情けないですね。

希釈✕圧✕ニードル開度のバランス取りがメチャクチャで、ずいぶんヘタクソになっていて落胆しまくり……もっと練習しなきゃなぁ。

 

エッジを出そうと瞬着+ベビーパウダーで盛って、整面したところにサフ吹きしてみれば、

けっこうな気泡が…。

まぁ、こういうのを知るためのサフ吹きですからね。組み立て後はあまり見えないから無視してもいいんだけど。

 

近頃、ヘタクソながら頑張っているスジ彫りはこんな感じで、

こちらはそこそこ綺麗にできてるかな、自己満足できるレベルです。

ガッカリ要素ばかりじゃモチベーションも上がらないし、適度に自己肯定しないとブン投げて終わっちゃうからね。

 

平日に会社から帰って塗装するのもアリなんですが、塗装後の換気が厄介なんですよね。

塗装を終えたら全ての窓を全開にして空気を入れ替えるのがセオリーですが、その間、どこで時間を潰せばいいんだろう?と。30分くらい散歩でもしてくりゃいいんだろうけど、俺ッチは会社から帰ってきたら真っ先に入浴したがる人なので、その時点でもう外には出ないよね。しかも寒いし。

平日の夜にチョイ塗りしてる人って少なくないだろうけど、どうやっているんだろうなぁ。

 

 

『買った、中古『HG M9D ファルケ』

『HG M9D ファルケ』~その1~

『HG M9D ファルケ』~その2~

『HG M9D ファルケ』~その3~

『HG M9D ファルケ』~その4~

『HG M9D ファルケ』~その5~

『HG M9D ファルケ』~その6~

『HG M9D ファルケ』~その7~

『HG M9D ファルケ』~その8~

休日に何かしらの映画を観ようと心掛けているんですが、時間や体調や気分次第により作品選びに迷う事が多々あります。

そんな時はアルフレッド・ヒッチコックさんの作品を選べば間違いないと思っています。

という事で、『サイコ』を観ました。

 

前回の感想はコチラから。

 

初見では例の凶行シーンやオチにゾッとする程度に終わる人が多いでしょうが、回を重ねて観るとそれ以外のドラマの面白さに気付きます。

今では本作はホラー作品として周知されていますが、その程度の情報量で本作を見てみると、本当にホラー作品なのか疑いたくなるでしょうね。少なからずのサスペンス要素は感じるでしょうが。

大雑把に2部構成になっていて、オムニバス作品でもなしに、主人公が交代になるのも実は新鮮です。

そんなドラマ部は実に多くの情報が含まれているので、何回見ても新たな発見を見い出せるんじゃないかと思います。

 

本作といえば例の凶行シーンがズバ抜けて有名ですが、車を沈めるシーンも不気味ですね。真っ白な車がズブズブと沼に沈んで真っ黒になっていくカットは”無”を感じさせ、ゾッとします。

ヒッチさんは本作以前にも既にカラー作品を何作か撮っていますが、本作は敢えてモノクロ作品にしたようで、↑のようなカットも想像力を掻き立てられ怖さが倍増しています。

 

にしても、ノーマンを演じるアンソニー・パーキンスさんがいいですね。繊細なイケメンが謎を秘めているというだけで、我々も興味が湧いてきます。

本作には原作があり(ヒッチ作品は原作モノが多い)、そちらにおけるノーマンはアル中でデブの中年男だそうで、これを改変したのは大正解でしたね。同じ事を現代の日本でやってたら、どんな反応になっていただろう?

そんな改変されたノーマンを演じるトニパキさん(←今時、言わねって!)は、ヒッチさんに信頼された数少ない俳優だそうです。

基本的にヒッチさんは撮影内容を入念に計画し、俳優には自分の思う通りの芝居しかさせないスタイルを取っていたようですが、トニパキさんに関しては例外のようで、アドリブ芝居を試させてもらった上でそれを採用してもらえるくらいの待遇だったようです。もちろん、ノーマンというキャラに対する理解度が半端じゃなかったからこその話ですがね。本作におけるノーマンとは、それほどまでに役と俳優がシンクロしたキャラなのです。

マリオンを演じるジャネット・リーさんも、自分で想像したマリオンの半生を書いてきたそうです。

――と、この辺の情報はBlu-ray版の音声特典で語られていたものです。興味深い話が多いですよ。

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転載された掲示板のスレッドにコメントをする、まとめサイトっていうんですかね。

たまたまヒッチコックさんを話題にしたものを見掛けたところ、若い人が好き勝手に言い合う=古いものを貶して喜んでるのかと思いきや、意外にもヒッチコック作品を受け入れている人が多かった事に驚きました。

逆に、“サイコ””映画”“つまらない”という検索候補が出たので見てみると☆3なんてのがあって、まぁ令和の現代に客観的に見ればそんなものなのかなぁと思いきや、1998年版=リメイク版の話で安心しました(笑)。

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…いや、コレに☆が3つもあるのは安心できないな…。

『ヤマトよ永遠に』を観ました。

 

西暦2202年。

太陽系の星々を滅ぼしながら通過する謎の飛行物体が地球に降り立つ。その後、降下してきた兵士たちは地球防衛軍周辺を占拠、ヤマトの在り処を問う。

古代を初めとする元ヤマトの乗組員たちは、火星近くにあるイカルス天文台にいる真田に連絡。ヤマトが匿ってあると聞いた古代らは連絡船でイカルスに向かう。連絡船に乗り込む際に敵弾を受けた雪を残して…。

先の地球に降りた飛行物体の正体は重核子爆弾であり、暗黒星団本星にある作動スイッチを止めるためヤマトは飛び立つ。

その頃、雪は暗黒星団の情報部将校であるアルフォン少尉に救出されていた。爆弾の秘密を知りたがる雪に対し、アルフォンは自分の愛を受け入れる事を条件に出すが……といったお話。

 

本作を駄作とする人はずいぶん多いし、若い頃の俺ッチもその中の一派でした。

そう感じてしまうのは、観客が求める『宇宙戦艦ヤマト』というシリーズの方向性を決定付けてしまった『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』からの呪縛から逃れられないのが原因だと思います。『さらば~』の印象が強すぎて、泣こう泣こうと身構えているんじゃないかなと。

まぁ、思い入れが強いほど、時系列がどうとかとか細かい事が気になってしまうのも分かるんですがね。

俺ッチの場合は、歳と共に距離を置いて客観的に観れるようになった今に再見してみたら、けっこう面白いと感じるようになりました。

一本の映画として見ると、やりたいであろう事がゴチャ混ぜになって、その上澄みしか描かれていないように見える感もありますが、決してつまらない作品ではないと思います。

 

恒例行事である古代と雪のイチャイチャが少ないどころか、離れ離れになる展開に意外性があります。殊に雪に関しては、見た目の線の細さに比例して華奢で頼りない→総じて弱い(というか儚い)イメージがありましたが、敵の下で秘密を探ろうとしたり、率先して銃を持って戦う姿を見せるのが新鮮です。

 

作画面もかなり向上していて、カットごとの差異が減ったどころか、今の目で見ても耐えられるくらいのカットも増えました。

中盤でのコスモタイガーⅡの攻撃シーンとか、あそこは金田伊功[カナダ・ヨシノリ]さんが担当しているのかな、かなり我が強いパース(笑)が利いたカットが多く、見どころの一つです。

そして暗黒星雲を抜けた直後の白色銀河は確実に本作の見どころで、それまでの背景画より数倍も解像度が上がっていて、ただただ美しい絵画です。アニメ作品というと、動く被写体ばかりに目が向いてしまいますが、背景に見とれたのは本作が初です。時間の制約なく、絵画として眺めていたいくらいです。

 

真田澪=サーシャも見どころの一つです。

たった1年であれだけの、特に肉体面の成長を遂げさせちゃうのがヤマト時空の寛容さというか強引さというかね(笑)。

古代に好意を向けるも、そこから先はないと悟る潔さもいじらしいですね。好きだの愛してるだのとハッキリ言わせないのもいい。

男の子視線としては、雪よりも僅かに肉付きが良いのも好ポイントです(笑)。

 

そんなサーシャに絡んだ、波動砲発射を躊躇う古代と真田のシーンは泣けますね。この時の二人を演じるキャストの、”富山敬”や”青野武”としての声を殺してでも役に没入している(ようしか聞こえない)芝居がさすがです。

ついでに言うと、どうにもできない古代に代わって、「ヤマト発進!」の号令を島に言わせるのもいいですね。

 

ただ、敵である暗黒星団が、どうも弱っちぃ印象が強いんですよ。

本作の前日譚である『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』においてはまぁまぁ苦戦させられましたが、今作のヤマトは武装のパワーアップが著しく、戦力差がずいぶん縮まりました。

道中の半ばに現れる暗黒星団の補給空母は基地と呼べるほどの規模なんですが、今作から登場する波動エネルギーを圧縮した波動カートリッジ弾を使って、なんと主砲だけで壊滅させちゃうんですからね。

その反動か波動砲の使いどころがが激減してしまい、波動砲=『~ヤマト』という作品のカタルシスが薄まってしまったのも人気の下落に繋がったのかもしれませんね。

さらに言うと、ヤマトに対して行う攻撃(の一部)が心理作戦ってのもセコすぎる(笑)。まぁ、暗黒星団は波動エネルギーと相性が悪いらしい(波動砲の誘爆で星が滅びるくらい)から、あんまヤマトを怒らせないように慎重&穏便に事を運ぼうとしていたのかもしれませんが…。

そういえば、今作ではワープの使用頻度が高いので、あそこで相対性理論を持ち出しても理には適っているんだよな。

 

『さらば~』以降、映画版『~ヤマト』の主題歌を歌うのは沢田研二さんや島倉千代子さんといった、当時の大物歌手ばかり。

今作でもその風潮は踏襲され、布施明さんと岩崎宏美さんが担当しています。歌詞を見ればキチンと”主題歌”となっているのは一目瞭然で、歌手が作品の一部として歩み寄って行っているのは、この時代の主題歌のいいところです。「お前らの解釈で歌詞を作品にリンクさせてみろよ?」とでも言わんばかりな昨今のタイアップ曲とはドえらい違いなんだぜ?

それはさておき、ヤマトと言えば、ささきいさおさんの存在は欠かせません(何気に全作に楽曲で参加しているし)。

今作で歌っているのは『星のペンダント』という曲。

いつか再会を果たすためのひと時のの別れを歌っていて、言うならば“真っ赤なスカーフ PartⅡ”といった感じ。”あの娘がふっていた真っ赤なスカーフ”に対し、“あの娘がくれた星のペンダント”ですからね(笑)。

あまり陽の目を浴びていない歌ですが、密かな名曲ですよ。

 

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Blu-ray版の映像特典は予告編と、劇場プログラムの取り込み画像。小さくて字が読めん!

『泥濘の食卓』を観終えました。

このイメージビジュアルがインパクト特大に思えました。

美しさと不気味さが混在していてホラー風味さえ感じさせます。

 

スーパーで働く深愛[ミア]は、店長であり妻子もある那須川との不倫の恋に落ちていた。深愛の那須川への愛情は日に日に膨らむばかりで、いつかは結婚するまでを夢見るように。

ある日、那須川の妻ふみこが心の病を患っている事を知った深愛は、那須川を救いたい気持ちから診療カウンセラーを装い、ふみこに近付く。

ふみこの病状は徐々に快方に向かい、とうとう自宅に招かれた深愛はふみこと那須川、そしてひょんな事から知り合った息子のハルキらと顔を合わす事になる。

深愛を中心に変わり始める那須川家、そこにハルキを偏愛する幼馴染みのちふゆが加わり……といったお話。

 

今時のネットニュースを見れば、殺人より不倫をする人間の方が叩かれる世の中になりました。

まぁ不倫は神話の時代からある風習で、神様ですら抑えられないんだから(ギリシャ神話のゼウスとか)、人間ごときから不倫欲を失わせるのはもはや不可能なのかもしれません。

だからこそ不倫を題材にした作品は後を絶たないのは、心のどこかに少なからずの憧れがある証左なんでしょう。

まぁ、個人的には不倫には止めもしなければ推奨もしない程度の感覚。永遠の一人やもめたる俺ッチとしては、みんなモテて羨ましいなーと。

 

日向坂46の斎藤京子さんが主演、かつ、嫌いなジャンルではないドロドロ愛憎劇っぽさがあるという事で全話を観ました。

今日は2話分でいいかなーと思って観始めたら、3話から最終回までイッキ見してしまいましたよ(笑)。次回に引っ張るような作品は録画してイッキ見する方が没入できますね。

 

そんな斎藤京子さん、昨今ではこんな考えは古いんだろうけど、清楚系アイドルとしてはリスキーな役を力演していたように思います。

世の中の敵である不倫をしてる役だけでなく、たぶんメイクも薄めにして地味子感を出しているとことかね。

スーパーの店員という事で、モンスター客に対して「お客様は常識を知っていますか?」とかやってくれるかと思ったけど、もちろん&さすがにそれはなく(笑)。

深愛が常識に疎いのは純真すぎるが故で、それまでの人生において虐待や抑圧されてきた結果としての人格なんでしょう。

親による厳しいしつけの反動としてアンモラルな行動に走る子供という意味において、『ヤヌスの鏡』を連想しますね。

 

これは製作会社ではなくテレビ局の意図なんでしょうね、いちいち大袈裟な言い回しをして注視を得ようとする宣伝がムカッとするんですよ、YouTuberみたいじゃん(笑)?

その一端が“パラサイト不倫”というインパクト強めなワード。

パラサイト=寄生という意味から、那須川家に家族同然の身となって同居しながら、夫と息子と秘密の関係を結ぶようなヤベー女が主人公なのかな?と想像していました。

まぁ、この辺は俺ッチの勝手な妄想に過ぎず、というのも、自分の親ほど歳上の男性と愛し合うようになり、堂々と会える理由を作るために男性の息子=自分と同年代の男と結婚する女性を描いた『ダメージ』という作品がチラついてしまったものでね。

…それはさておき、深愛は那須川家に一泊すらしないんだから(笑)、つくづく“パラサイト不倫”って何?と問い正したいんだよ。

さらに言えば、CMを挟む直前の”この後、衝撃の展開が!”みたいな、バカの一つ覚えのごとく“衝撃”というワードを乱発する浅ましさも、もはや目を覆いたくなります。その衝撃のシーンはいつ出るんだ?と思っているうちに次回予告が始まるというね(笑)。

わざわざヒコロヒーさんを起用していたりもしましたが(なかなかのハマり役)、別番組あってのもの。

総じて、作品は良くても、勘違い気味の嫌らしい宣伝ばかりが目に余りました。

 

そんなクソ大袈裟な宣伝の割には、フタを開けてみればそれなりの面白さはあるものの、非凡な作品には至りませんでした。

比較対象が悪いけど、こちとら昭和の大映ドラマや『牡丹と薔薇』で鍛えられてすぎているので舌が肥えているんだよ(笑)。

俺ッチが勝手にハードルを上げているんだけど、もう少しマッドなキャラが欲しかったんですよ。

本作では、ちふゆが担当していますが(原菜乃華さんが好演!)、もっと振り切っても良かったくらい。ハルキの口に紅茶パンを詰め込むシーンなんて、たった1個とかケチな事を言わず、ゲラゲラ笑いながら2個3個と立て続けにムリヤリ口に押し込んだりするくらいじゃないと。こういう作品ではギャグを通り越した恐怖がもう少し見たかったんだよなぁ。

 

この先をどうするべきか、不安や迷いを感じさせる深愛のラストカットが印象的でした。あまり見ない終わり方に思えたので。

 

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