観た、『サイコ』~その2~ | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

休日に何かしらの映画を観ようと心掛けているんですが、時間や体調や気分次第により作品選びに迷う事が多々あります。

そんな時はアルフレッド・ヒッチコックさんの作品を選べば間違いないと思っています。

という事で、『サイコ』を観ました。

 

前回の感想はコチラから。

 

初見では例の凶行シーンやオチにゾッとする程度に終わる人が多いでしょうが、回を重ねて観るとそれ以外のドラマの面白さに気付きます。

今では本作はホラー作品として周知されていますが、その程度の情報量で本作を見てみると、本当にホラー作品なのか疑いたくなるでしょうね。少なからずのサスペンス要素は感じるでしょうが。

大雑把に2部構成になっていて、オムニバス作品でもなしに、主人公が交代になるのも実は新鮮です。

そんなドラマ部は実に多くの情報が含まれているので、何回見ても新たな発見を見い出せるんじゃないかと思います。

 

本作といえば例の凶行シーンがズバ抜けて有名ですが、車を沈めるシーンも不気味ですね。真っ白な車がズブズブと沼に沈んで真っ黒になっていくカットは”無”を感じさせ、ゾッとします。

ヒッチさんは本作以前にも既にカラー作品を何作か撮っていますが、本作は敢えてモノクロ作品にしたようで、↑のようなカットも想像力を掻き立てられ怖さが倍増しています。

 

にしても、ノーマンを演じるアンソニー・パーキンスさんがいいですね。繊細なイケメンが謎を秘めているというだけで、我々も興味が湧いてきます。

本作には原作があり(ヒッチ作品は原作モノが多い)、そちらにおけるノーマンはアル中でデブの中年男だそうで、これを改変したのは大正解でしたね。同じ事を現代の日本でやってたら、どんな反応になっていただろう?

そんな改変されたノーマンを演じるトニパキさん(←今時、言わねって!)は、ヒッチさんに信頼された数少ない俳優だそうです。

基本的にヒッチさんは撮影内容を入念に計画し、俳優には自分の思う通りの芝居しかさせないスタイルを取っていたようですが、トニパキさんに関しては例外のようで、アドリブ芝居を試させてもらった上でそれを採用してもらえるくらいの待遇だったようです。もちろん、ノーマンというキャラに対する理解度が半端じゃなかったからこその話ですがね。本作におけるノーマンとは、それほどまでに役と俳優がシンクロしたキャラなのです。

マリオンを演じるジャネット・リーさんも、自分で想像したマリオンの半生を書いてきたそうです。

――と、この辺の情報はBlu-ray版の音声特典で語られていたものです。興味深い話が多いですよ。

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転載された掲示板のスレッドにコメントをする、まとめサイトっていうんですかね。

たまたまヒッチコックさんを話題にしたものを見掛けたところ、若い人が好き勝手に言い合う=古いものを貶して喜んでるのかと思いきや、意外にもヒッチコック作品を受け入れている人が多かった事に驚きました。

逆に、“サイコ””映画”“つまらない”という検索候補が出たので見てみると☆3なんてのがあって、まぁ令和の現代に客観的に見ればそんなものなのかなぁと思いきや、1998年版=リメイク版の話で安心しました(笑)。

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…いや、コレに☆が3つもあるのは安心できないな…。