『蒼き流星SPTレイズナー』のBlu-rayを買いました。
あちらの人って、どうしてこうも商品の顔となるジャケットにアート性を持たせない、もしくは気にならないんだろう…。
西暦1996年。
火星にある国連の観測基地にコズミックカルチャークラブの生徒たちが到着した。半年間、火星という新たな開拓地での生活に少年少女らは胸をときめかせる。
そんな折、基地周辺に飛行物体が接近。火星にまで冷戦を持ち込む米ソのものではないそれらは、見た事もない巨大ロボットだった。1機を追撃する3機の攻撃により観測基地は大きな被害を被ってしまう。
戦闘は終わったものの、生き残ったのはクラブの生徒や基地の職員ら数名。そんな彼らの前に、先の戦闘で追われていた1機のパイロットが姿を現す。
グラドス星からやって来た彼は、地球が狙われている事を告げる。彼の名はエイジ……といったお話。
本作の放送当時はアニメバカだった俺ッチ。ロボットアニメは欠かさず見ていたものですが、本作と『機甲戦記ドラグナー』は俺ッチをアニメから遠ざけるきっかけとなった作品です。
ある程度ロボットに魅力があれば最後まで見れたんでしょうが、谷口守泰さんのキャラクターデザインに耐えられない方が大きかったんですよ。顔や衣装もシンプルすぎるのは結構だけど、デザイン的にも洗練されていないんだよね。エイジの戦闘服とか、お前のそのレッドショルダーパジャマ何なんだよ?とか思ってたくらい。
そもそも、当時アニメ誌でチヤホヤされていた、『装甲騎兵ボトムズ』で谷口さんの描く”谷口キリコ”の良さが1ミリも良さが分からなかったくらいなのでね。逆に、これに順応できていたなら、いわゆる勇者系まで延々と見ていたんだろうな。
そんな谷口さん、今でもボトムズ関連の絵を描く機会もあるようですが、
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ん~む…。
でも、当時の谷口キリコよりはマシに見えるかも。
それからウン十年が過ぎて行く間、『~レイズナー』という作品を掻い摘んで見知りしていくうちにストーリーの方が気になり出し、国内版よりは遥かに安かったのもあったので、半ば見切り発進ながらBlu-rayを買った次第です。
ほとんど見ていない作品だけど、この頃のサンライズのロボットアニメ作品、かつ高橋良輔さんの監督作品という安心感もあるしね。
我ながら不器用なんでしょうが、個人的に配信=ネット視聴だと”観た”気にならないので…。
…で、とりあえず4話までイッキ見しましたが、むしろいい歳こいてから観るおかげで面白く感じます。オジサンのせいか、古い作品への耐性が強いのでね(笑)。
まずは自分らの仲間が犠牲になった発端たる存在のエイジが嫌われ役になる所からスタート。そこからエイジの愚直なまでの誠意が徐々に伝わって、最終的には同志になるんでしょうが、まずはこの経緯がお話の根幹になっているようです。
敵であれ味方であれ、なるべく人は殺したくないというエイジの青臭さもいいですね。今やこんな古臭いネタやんねーよと思いがちですが、本来なら誰しもが本能として心に持ってなきゃならない事を伝えるのは古い作品の役割なので、そういう意味でも古い作品の再放送って必要だと思うんだよ。
あと、この時代のロボットアニメには珍しく、ナレーションがないという作風も新鮮です(状況説明はあくまでアンナのモノローグ=一人称としての状況説明)。昨今では珍しくもないけど、次回予告なんて台詞のみですからね。
基となるキャラデザインに魅力がないので、そこは原画の人が上手く描いてくれるかなと思いきや、いわゆる神作画なカットがなかなか出てきません(笑)。
せめてロボットには期待したいのに、真っ黒な影でごまかす作画ばっかだしなぁ。
…そうそう、ロボットと言えば、「ザフトの非ガンダム系MSってカッコ良い!」とか若い人(つーか歳下)が言ってるのを見ると、「…いやいや、下半身のデザインなんかSPTじゃん、昭和だよ?」と思っちゃうんですよね、温故知新って大事だなと実感します(笑)。
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↑↑は配信版、↑はBlu-ray版。
俺ッチが買った物とは違いますが……高い、高すぎます。それでも装丁や特典にこだわりたい人は国内版の方がいいと思います。