皆さま、おはようございます!
今朝は土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)から
伊尾木(いおき)駅の訪問記ですが、
まずは同線名物の、やなせたかし先生がデザインした
駅キャラを見てください。
いおき トラオくんです。
四角い顔とこの風貌、どことなく申し訳なさそうな笑顔を見て
お気づきの方も多いかもしれませんが、
元ネタは渥美清さんが演じた、映画「男はつらいよ」の寅さんでした。
寅さん映画はシリーズ全48作品で完結するのですが、
実は第49作「寅次郎花へんろ」も企画が進められていて、
脚本やキャストも決まっていたとのこと。
舞台は土佐高知で伊尾木でも撮影される予定だったんですって。
ところが撮影の開始直前の平成8年8月に渥美清さんが逝去、
映画の制作はクランクイン前に中止されたそうです。
結果、渥美さんがここを訪れることはなかったそうですけど、
そんな渥美さんを偲び、伊尾木地区内には寅さん像もあるみたいですよ。
伊尾木駅が開業したのは平成14年のことですから
仮に撮影が決行してても映画には登場しませんが、
それでは建設中だったごめん・なはり線はどうだったのか?
ごめん・なはり線は元は国鉄線の「阿佐線」として建設が進められ、
昭和50年代には路盤の多くが完成してたらしく。
昭和50年に撮影された航空写真でその様子を確認してみました。
ホントだ!路盤が既に出来上がってる!
阿佐線建設が予定通りに進んでいれば
昭和50年代後半~60年代には開通してたのでしょうけど、
黒字経営が見込めないことから昭和56年に建設は中断、
出来上がった路盤は長らく放置されることになります。
もし映画が完成してたら、
放置中のごめん・なはり線が映り込んでたのかもしれませんね。
さてさて、そんな伊尾木駅でしたが、
ごめん・なはり線の多くの駅が高架駅上にホームがある高架駅の中、
同線では珍しい地上駅でした。
故に、ごめん・なはり線ではめったに見ることが出来ない踏切が
伊尾木駅周辺には存在します。
駅に繋がる一本道。
長閑な鉄道風景を楽しむなら、ここが最適かもしれませんね。
入口に公園にある休憩所のような待合室があり、
そこを潜るとホームに入れますよ。
伊尾木駅は単式ホームが1本あるだけの棒線構造の駅でした。
寅さんは鉄道好き…というか
山田洋次監督が鉄道好きなんでしたっけ?
いおきトラオくんはホームから列車を覗ける高さに設置されてます。
列車が眺められて幸せそうに見えるのは自分だけかな?
伊尾木駅ホームから見た風景です。
周辺は田畑で囲まれてますけど、実は海岸線にも近く、
200メートルほど南下すると土佐湾の絶景を見ることが出来ますぜ☆
近くには観光名所の伊尾木洞(洞窟)もあるみたいですけど、
駅好きな自分は伊尾木駅が見れただけで満腹満腹!
最後は駅名標で〆ます。
最近、寅さん映画命の友達からDVDを借りて、
「男はつらいよ」シリーズを見てました。
なかなか返却出来ずにごめんなさい。
DVDを見るたびに思うのですが、
訪れたことがある駅が映画に映し出されるたび、
訪問前に映画を見てたら
駅訪問がもっと楽しめたのだろうなぁって。
中には、寅さん映画の舞台になったことを
大大的にアピールしている駅もあるのですが、
そんな駅の訪問記は次回に続きます。
(続きはこちら、寅さん映画のロケ地になった駅でした)
【まったり駅探訪】久大本線(ゆふ高原線)湯平駅に行ってきました。
↑(後免駅方面)
伊尾木駅(平成27年10月7日)
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