皆さま、こんにちは!

 

土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)の駅ネタは

まだまだ続きます。

今日は夜須(やす)駅の訪問記です。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

 

最近は「道の駅」を併設した駅が各地に誕生してますけど、

夜須駅もそんな駅のひとつでしたよ。

こちらがその「道の駅やす」

その奥には海水浴場があり、

ここでは美しい夕陽を見ることが出来るんですって。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

 

夜須駅と道の駅との距離はこれだけです。

ねっ、結構近い場所にあるのがわかりますでしょ!

土佐くろしお鉄道・夜須駅

ここは道の駅や海水浴場、子供公園やピクニック広場をひっ包めて

「ヤ・シィパーク」と呼ばれているそうです。

夜須駅はその施設の北隣りにある駅なのでした。

 

敷地内には土佐藩の名士である坂本龍馬さんを発見!

一瞬、グリーンアーミーメンかと思っちゃいました。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

 

そして、ごめん・なはりの駅で絶対に忘れちゃいけないのが、

やなせたかし先生がデザインした駅キャラです。

ん?夜須駅は高い場所じゃなくて地上にいたんだ。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

 

彼女の名は「やす にんぎょちゃん」。

「ヤ・シィパーク」で毎年催させるマリンフェスティバルで

ミスマーメイドコンテストが行われてることから

由来している駅キャラちゃんだそう。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

水着コンテストはちょっと気になるじょ。

今の時代、こんなこと言ったらセクハラになるのか?

 

平成14年に開通したごめん・なはり線は

昭和49年に廃止された土佐電気鉄道安芸線の廃線跡に敷設されたことは

これまでもブログで何度か書きましたが、

夜須駅も安芸線の廃線跡上にある駅でした。

安芸線時代にも夜須駅が存在していたそうですけど、

駅の位置は若干変えられたみたいです。

下は国土地理院のサイトから転載した

昭和37年に撮影された航空写真ですが、

駅位置がやや東側(画面右寄り)に移されているのがわかりますよね。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

安芸線時代の夜須駅は

単式ホームが1本あるだけの棒線駅だったようです。

 

ここで注目なのが旧夜須駅のすぐ近くに移っている恵比寿様。

線路が地上線から高架線に変わっても

境内だけはそのまま残されてたのです。

多分、写真に写っているのは恵美須様で間違いないと思うのですが…

土佐くろしお鉄道・夜須駅

 

…となると安芸線時代の夜須駅は境内の裏側のここにあったはず。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

 

安芸線の廃線跡はごめん・なはり線の高架線の下を

まっすぐ伸びていたと思われますが…間違いないですよね?

土佐くろしお鉄道・夜須駅

 

続いては駅の様子をチェック。

ごめん・なはり線の他の駅と同様に高架構造で、

こちらの階段を伝ってホームに入ることが出来ます。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

 

こちらが夜須駅のホーム。

旧駅時代と同じ単式ホームが1本あるだけの棒線構造の駅でしたよ。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

土佐くろしお鉄道・夜須駅

 

さてさて、廃線跡マニアはここからが注目です。

起点の後免駅から夜須駅まで安芸線の廃線跡を

ほぼトレースするカタチで伸びてきたごめん・なはり線ですが、

夜須駅から東側の区間は、新線建設により新たに貫通した

手結山隧道(トンネル)を経由する直線ルートを辿ることになります。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

それではトンネルが無かった安芸線の時代は

線路はどのように伸びてたかというと、

山裾の手前側から大きく海岸側(画像右側)に逸れており、

海岸沿いの、ごめん・なはり線とは別ルートを辿るのでした。

 

こちらは夜須駅の東側にある夜須川に架けられた橋ですが、

奥に国道、手前にごめん・なはり線の高架線があり、

更にその手前側に遊歩道があるのが見えますでしょうかね?

土佐くろしお鉄道・夜須駅

そして遊歩道の橋脚部分をよ~く見てくださいよ。

 

切り取られた架線柱!?

土佐くろしお鉄道・夜須駅

お気づきの方がいるかもしれませんが、この遊歩道、

安芸線の廃線跡(鉄橋)をそのまま転用したモノだったのです。

鉄道ファンでしたらこれ、鼻血もんでしょうよ。

 

遊歩道を渡ってみました。

奥に見える緩いカーブは廃線跡そのままですよね。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

左に見えるのがごめん・なはり線の高架線でした。

 

そしてここにはもうひとつ必見なスポットがありまして…

土佐くろしお鉄道・夜須駅

鉄橋を渡った先には

日本最古の掘り込み漁港である手結港(ていこう)があり、

その場所には国内で数少ない片側跳ね上げ式の可動橋があるのです。

もちろん自分も見てきましたよ。

 

こちらが手結港架道橋。

チャリンコに乗ったおじいちゃんが写ってますが、

おじいちゃんが渡る道路が手前側を軸に跳ね上がるんですって。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

土佐くろしお鉄道・夜須駅

 

可動橋はこんな感じで跳ね上がるそうですけど…

土佐くろしお鉄道・夜須駅

自分がいる間は可動橋は動きませんでした。

ここに来るなら橋が動く時刻をちゃんと下調べをしなきゃね。

可動頻度は1時間~1時間半の間に一度程度。

約6分の時間をかけて橋を跳ね上げるそうです。

 

最後は可動橋の管理事務所屋上で見た土佐湾の景色で〆。

潮風が気持ち良くて最高な気分が味わえました。

土佐くろしお鉄道・夜須駅

ここから東側は、ごめん・なはり線の高架線とは別ルートの

安芸線の廃線跡が続く区間に突入しますが、

ここでは廃線跡マニア垂涎モノのすごいものが見れちゃうのです。

長くなりましたので続きは次回に。

(続きもぜひチェックくださいね)

・昭和49年に廃止された土佐電気鉄道・海浜学校前駅跡に行ってきた(平成27年10月7日)

 

 

訪問駅リスト(私鉄線 第三セクター線 ほか)

土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)

 

↑(後免駅方面)

後免町駅(平成27年10月7日)

立田駅(平成27年10月7日)

のいち駅(平成27年10月7日)

よしかわ駅(平成27年10月7日)

あかおか駅(平成27年10月7日)

香我美駅(平成27年10月7日)

夜須駅(平成27年10月7日)

西分駅(平成27年10月7日)

和食駅(平成27年10月7日)

赤野駅(平成27年10月7日)

穴内駅(平成27年10月7日)

球場前駅(平成27年10月7日)

あき総合病院前駅(令和6年2月14日)

安芸駅(平成27年10月7日)

伊尾木駅(平成27年10月7日)

下山駅(平成27年10月7日)

唐浜駅(平成27年10月7日)

安田駅(平成27年10月7日)

田野駅(平成27年10月7日)

奈半利駅(平成27年10月7日)

 

友人の日本海ファクトリーさんが本を出版されます。

発売日(5月17日)まであと2日!

Amazonで予約受付中(通常配送無料)です。

前作は品薄状態が続き中古品がバカ高くなってしまいましたので、

入手するならこの機会にぜひ!

特急マーク図鑑 [ 松原一己 ] 特急マーク図鑑 [ 松原一己 ]

1,836円

楽天

 

駅探訪記、旅情報を不定期に更新中。

新着情報がすぐ受け取れる読者登録をお願いします!